【後編】加藤和樹インタビュー 「一度完成されたものをまた崩して作り直す」ミュージカル『マタ・ハリ』で再び二役に挑戦

――再演に続き、マタ・ハリ役は柚希礼音さんと愛希れいかさんのWキャストで演じられます。柚希さん、愛希さんの魅力は?

柚希さんは、初演からずっと一緒にやらせていただいてきましたが、マタ・ハリという人物を表現するのにこれほど相応しい人はいないと感じます。柚希さんが持っている女性の美しい部分と可愛さのギャップ、そして人を惹きつける魅力は初演のときから感じていました。それがさらに大きな力となって、周りを巻き込んでいく力を持っていらっしゃるなと思います。

愛希さんは、内に秘めた強さを感じます。マタ・ハリとして生きてきた彼女の肝の座り方や1度決めたらそれを貫く強さが滲み出てくるんです。彼女とはミュージカル『ファントム』でも共演させていただきましたが、そのときもすごく役に入り込む方だなと思いました。しかも、その入り込んだエネルギーは爆発力を持っている。だからこそ、今回、アルマンとして対峙した時に、自分がどういう感情になるのか非常に楽しみです。

――初演、再演を通して、お二人との印象に残っている思い出は?

マタ・ハリという実在した人物を演じなくてはいけないので、お二人はすごくエネルギーを使って演じられているのだと思います。それに、初演も再演も石丸さんのマタ・ハリへの気持ちが強すぎるんですよ(笑)。もちろん、お二人ともいろいろな経験をされてきていますが、そんな2人が全てをかけてぶつかっている姿を稽古場で見ていると、自分も頑張らなくてはいけないなと思います。きっとこのマタ・ハリを演じるのは相当な覚悟がないと演じられないのだろうとこの稽古場にいていつも思います。

――加藤さんは今、この作品の魅力をどんなところに感じていますか?

戦時下で生きていた彼らが、その中でも自分らしく生きるという選択をしていく姿が描かれていますが、これはいつの時代も大事なことなのではないかと思います。今も生きにくい時代と言われていますが、人任せにするのではなくて、自分の意思を持って生きていきたい。マタ・ハリはマルガレータ・ツェレとして生活してきた中でも自分で地位を勝ち取って、最後はマタ・ハリとして死んでいきます。その生き様はすごくかっこいいですし、男女問わず、そんな生き方には憧れるのではないでしょうか。彼女から学ぶこと、感じられるものはすごくたくさんあるのではないかと思います。また、アルマンも、最初はトラップを仕掛けたけれども、自分の意思で彼女を守るという選択をします。ラドゥーや戦地に飛び交っていくパイロットたちのように、抗えない運命というものはありますが、その中でいかに自分らしく生きるかが、今の時代に必要なものを教えてくれるのだと思います。

――ちなみに加藤さんが一番好きなシーンは?

どのシーンも好きなので、選べないですが…最初に僕がこの作品を韓国で観劇したときに1番印象的だったのは、アルマンを含めたパイロットたちがパッシェンデールに飛び立っていくシーンでした。ピエールというパイロットが「飛びたくない」というけれども、彼を説得して、「もう戻って来られないことは分かっていても、誇りを持って飛び立っていこう」とみんなで覚悟を決めるシーンはすごく感動しました。「英雄であれ」という楽曲を歌うシーンです。

――ぜひそのシーンにも注目して観たいと思います! ところで、加藤さんは今回の『マタ・ハリ』公演中にお誕生日を迎えます。昨年は40歳という節目の年だったと思いますが、40歳を迎えて変化はありましたか?

「もう40歳か」という思いはありましたが、実際になってみるとそれほど何かがガラッと変わるというものでもないんだなとも思いました。ただ、自分のイメージでは、30代はまだまだ吸収していかなくてはいけない、まだまだ成長できる年代だと思いますが、40代からはさらに基礎をしっかり固めて、この先、どう自分を保っていくかを考えなくてはいけないと思います。もちろん、これからも成長したいですし、するとは思うのですが、後輩も多くなっていく中で、自分がその道を指し示していかなければいけない年代にもなっています。挑戦をやめずに、言葉ではなく、自分の姿で道を示していけたらいいなと思います。それが責任感にもつながってくるのだろうと思うので。

――そうすると、30代を今、振り返ると、学ぶことの多かった10年間だったという印象ですか?

そうですね。きっと1番成長した年代だったと思いますし、1番楽しかったです。20代は、まだ分からないことだらけで、ただただがむしゃらに、言い方は悪いですが、こなしていたところがあったと思います。忙しかったということもありますが、理解をせずにただ目の前のことに必死でした。ですが、20代後半でミュージカルに本格的に出演するようになり、自分に足りないものと向き合って、成長してきた。そういう意味では本当にたくさんの人や作品に出会わせていただき、その中で自分のやりたい方向性や目指すべきものが見えてきた30代だったと思います。

――来年はアーティストデビュー20周年でもあると思うので、また華々しい1年になるのかなと思いますが、41歳となるこの1年はどんな1年にしたいですか?

おっしゃっていただいたように、来年、アーティストデビュー20周年を迎え、全都道府県でのライブなど、いろいろな形でのライブを予定しているので、まずは体調に気をつけて頑張りたいです。もちろん音楽が中心の1年にはなると思いますが、人への感謝を常に忘れずにいたいですし、感謝をお返しできる1年になったらいいなと思います。

――来年に限らず、お忙しい日々が続いていると思いますが、お体のケア、メンタルのケアを保つために、どのようなことを意識されているのですか?

僕はあまりメンタルに来ることはないんですよ。それは、一つひとつの仕事を楽しんでいるからだと思います。自分の好きなことをやっているので、気分的に落ち込むことはないのですが、肉体的にはどうしても昔に比べれば疲れも溜まりやすいですし、抜けにくいので、サウナやマッサージは定期的にするようにして、体のケアをしています。

――ありがとうございました! 改めて、公演に向けての意気込みや、楽しみにされているお客さまにメッセージをお願いします。

前回の公演はコロナの影響で悔しい思いをしたので、今回、またこうして再々演という形で上演できることを非常に嬉しく思っています。前回、ご覧になった方もまた新たなメンバーで作り上げる『マタ・ハリ』に期待していただきたいですし、まだご覧になったことがないという方は、強く生きている人たちの人間力を感じ取っていただけたら嬉しいなと思います。

ミュージカル「マタハリ」
東京公演 2025年10月1日~14日  東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
大阪公演 2025年10月20日~26日 梅田芸術劇場メインホール
福岡公演 2025年11月1日~3日   博多座
公式HP   https://www.umegei.com/matahari2025/

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取材:文・嶋田真己  撮影・有田純也