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2013年6月27日 14:23

超イケメンギタリスト、ミロシュに直撃インタビュー!

2011年春に華々しくデビューし、各賞を総なめ。2012年には日本デビューも果たし、同年、イギリス・ブリット・アワードではブレークスルー・アーティスト(新人賞)に輝き、ロイヤル・アルバート・ホールでソロ・リサイタルを開催するなど、快進撃を続けるミロシュ。その超絶的なテクニックで聴く人を魅了し世界中から愛されるイケメンギタリスト、ミロシュのセカンドアルバム『ラテンの哀愁』が6月19日にリリースされた。ニューアルバムのプロモーションのため来日した彼がRanRan Entertainment(ランランエンタメ)のインタビューに応じてくれた。ミロシュ_056のコピーphoto:Yasuhiko Akiyama  

6月18日には東京・渋谷タワーレコード店にてミニ・ライブを開催し、大盛況を収めた翌日、インタビュー室にはいつもの爽やかな笑顔のミロシュがいた。

Q:昨日のミニ・ライブは、とても感動的なステキな演奏でした。久しぶりに日本のファンの皆さんの前で演奏されていかがでしたか?

本当に素晴らしい経験でした。以前に来日した時もとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。昨年は3つの公演でしたが、今年はもっと多く公演しますので、新しい日本の発見ができたらいいなと思っています。昨日のミニ・ライブは7月のコンサートを前にしたお料理でいえばアミューズのようなものですね。ミロシュ_012のコピーQ:昨年開催された神戸、名古屋、東京のリサイタルも大盛況でしたが、日本のファンの印象は?

日本の皆さんの前で演奏するということは、私にとっても大きな喜びです。日本の皆さんは本当に音楽を愛していて、音楽の技術的なものも含め、音楽の知識をたくさん持っていらっしゃいます。ですから、自分のことをよく理解して下さっている方たちの前で演奏しますので、私はとても充実感が高いのです。ヨーロッパやアメリカの人々と少し違うところは、興奮度の表現の仕方ですね。最初に日本で演奏したときに、皆さんの拍手があまり大きくなかったので、気に入ってもらえなかったのかな?と思ったのですが、拍手が永遠と続いて・・・ビックリしました。文化も違えば習慣も違うということを直に感じられるというのが、私の仕事の面白いところでもありますね。欧米では「ブラボー!」の声や、口笛がずっと鳴っていますからね(笑)。

― 物足りなくはないですか?

どちらがいいという事ではなく、単に違うということです。日本の方は、常に距離をおきながら自分をどう見せるか、優雅な自分でいられるか、そういうことを考えられているのではないでしょうか。周りの人にまで気をつかっているのかなと思います。ミロシュ_040-2Q:6月19日は、セカンドアルバム『ラテンの哀愁』の発売ですね。今のお気持ちは?

ワクワクしますね~。すごく気分がいいです。CDをレコーディングしたら、ずっとリリース日が待ち遠しいんです。リリースされるということは、そのアルバムを作るために努力してきたことを、多くの皆さんに聴いてもらえるので本当に楽しみです。今回のアルバムはとても力を入れましたし、色々な形で作りました。日本の皆さんに聴いていただく「日本盤」は、自分の一番お気に入りのバージョンなんです。大好きな作品ばかりを収録していますし、自分が最も納得しているアルバムです。様々な曲がコラージュのように組み合わされていて、楽しんで聴いていただけると思います。

Q:今回のアルバムの楽曲には、「リベルタンゴ」「マシュ・ケ・ナダ」「イパネマの娘」などから「ボレロ」まで、日本人の誰でも1度は聞いたことのある馴染みある楽曲、ギターの名曲がたっぷり収録されています。皆さん、とても楽しみにしていると思いますが?

great!皆さんには、コアな作品だけではなくて、人気のある作品もお届けしたいという気持ちがありました。「イパネマの娘」や「ベサメ・ムーチョ」など、普段はギターで演奏しないような曲ですが、このアルバムの“ラテン”というテーマから、これらをギターに編曲してみたらどうだろうかと考えました。ポピュラーなアレンジメントかもしれませんが、クラッシクギターの作品としても、しっかりと受け入れていただけると思います。ミロシュ_066のコピーQ:ファーストアルバムは、地中海がテーマでしたが、今回のテーマは中南米を中心としたラテン・アメリカ”になっています。こちらをテーマにした理由は?

ファーストアルバムは、クラッシックギターの中心的なレパートリーでした。なので、次に“ラテン・アメリカ”を選ぶというのは、自分にとっては非常に自然な流れでした。最初のアルバムの曲を選ぶのは大変な決断が必要でしたが、そのあとの選択はとても気が楽でしたね。私がギタリスト、そして音楽家として育っていく過程の中で最初に恋に落ちたのがスペインの音楽でした。そのあとが南米の音楽だったので、ぜひ皆さんにファーストアルバムに続いて、私のギタリストとしての成長とともに愛してきた音楽の旅を一緒にしていただきいのです。

Q:スペインのグラナダにも行かれたそうですが、いかがでしたか?

本当に素晴らしかったです。ギタリストにとっては聖地のような所なので、以前から行きたいと思っていました。グラナダは、多くのギターの伝統があり、フラメンコもあちこちで聴くことができます。ギターの製作所も何百軒とありますし、世界最高峰と言われているギター製作者もいます。歩いていると、どんな街角でもギターや歌声が聞こえてくるんです。本当にステキなところで、今回のDVDに入っているドキュメンタリー「ハートストリングス」をグラナダで収録できて幸せでしたね。

― ミロシュさんが、グラナダの風景にしっくりと馴染んでいらして、とてもステキでしたね。

アハハ、本当? グラナダには、ずーっと居たかったよ。ミロシュ_079のコピーQ:南米にも実際に何回か行かれたことがあるようですが、ご自身が現地を肌で感じて何か影響はありましたか?

― ステキな女性がいたとか?

それはもちろん!(笑)

南米というところは、リズム、色、味、喜びや自由を感じられる国々です。そのような環境で生まれた音楽に直接触れるということは、全ての性質が拡大して表現されてくるので、自分にとってもその音楽の意味がよく理解できるんですね。ですが、南米にはまだそれほどツアーでは行ってなくて、2014年に南米の色々な国々に行く予定です。訪れた国では本当にインスピレーションを受けましたし、ますます南米の音楽が好きになりました。“ラテン・アメリカ”というと情熱、愛情、哀愁という様々な感情が「サルダージュ」という言葉でまとめられているんですね。色々な感情が一つの束となって音楽で表現されていると思います。

Q:ミロシュさんは、素晴しい完璧なテクニックと音感はもちろんですが、とても繊細に表現力豊かに演奏されます。今回のアルバムも“哀愁”の情感が伝わってきて、ギターの音色から情景が見えてくるようです。演奏されるときは、どのような気持ちで弾いているのですか?

どんな音楽であろうと、私が演奏するものは自分の身体を通して響く音楽でないと演奏しません。自分の身体で強く感じるものではなくてはいけない。そういう感情がない限り、同じような感情を聴いて下さる皆さんと分かち合うことができないと思います。それはライブの演奏でもレコーティングの演奏でも同じことです。人間の感情を言葉で表現するのはとても難しいことだと思います。感情は感じるものであり、(言葉で)人に教えることはできません。なので、自分自身がその感情を経験し、それを演奏することによって自分がもっと広い世界へ行くことができるのです。アルバムで聴いていただくのは大きな感情の一部分だけだと思います。ですから、そういう表現も各公演や演奏のたびによって変わります。人や国が変われば演奏も変わっていく。私の演奏経験は毎日違うんだという楽しみでもあります。ミロシュ_094のコピーQ:デビューアルバムの大ヒットセールをはじめ、各賞にも選ばれるなど、デビューから華々しいご活躍をされているミロシュさんですが、2012年にはロイヤル・アルバート・ホールでのソロ・リサイタル、ウィグモア・ホールにもデビューされました。その感想をお聞かせ下さい。

とにかく、自分が愛することをやっているだけです。一歩ずつ、時には三歩ずつになることもあるかもしれませんが、進んでいるだけ。思ったより自分の進化というものが早くて興奮することもあるかもしれません。しかし、自分が一番勇気や元気をもらうのは、人前で演奏している時なんです。特に若い人に電子ギターではなく、クラシックギターを聴いてインスピレーションを与えられるといいですね。もちろん、今までいただいた賞は嬉しいし、大きな価値のあるものですが、自分にとっての一番大きな賞というのは聴いて下さる皆さんに楽しんでもらえるということです。学生の頃に、「あと5年後にブリット・アワードで賞をもらっているよ」と言われたら「まさか、10年後ならもしかしたらありかもないかもしれないけど・・・」と言っていただろうと思うくらい、自分の進化が早いかもしれません。でも、賞をいただくのは勇気づけられるし、自分ももっと向上していかなくてはいけないと思うきっかけにはなりますね。

ミロシュ_091のコピーQ:昨日は、アルバムでもステキなコラボレーションをされているジャズ・ヴァイオリニストの寺井尚子さんと共演されて、いかがでしたか?

実は、You Tubeでいろいろ検索をしているときに、初めて寺井さんの映像に出会ったのです。彼女の音、演奏のスタイル、即興の技術が素晴らしかった。クラシック技術もとても上手です。純粋に心からそう思います。昨日のミニ・ライブでリハーサルしたときも、彼女と即興をしたのですが、音楽的に通じるものがあり、お互いを理解し合えて高いレベルまでもっていける、音楽で繋がるってこういうものなんだと実感できるコラボレーションでした。本当に彼女は才能のある素晴しい人です。

Q:ミロシュさんは、超絶的なギタリストと絶賛されていますが、その甘いマスクでも女性ファンを魅了されています。「セクシー!」と言われることにご自身はどう思われますか?

よく質問されることなんですが・・・、なんて答えていいのかいつも分からないんですね(笑)。自分は自分ですし、自分でいることを楽しんでいます。もちろん、色々な国々の女性からそのように言われ好まれれば、嫌な気分になる人はいませんよね(笑)。でも、そのことがきっかけで、クラッシック音楽やギターの世界を知ることができるのであれば、逆にそれもいいのかもしれないなと思います。誰でもギターを持った男はカッコイイし、セクシーだと言われます。だいたい私も、クールで女性に人気のあるポップロックのギタリストになりたいと思ったのが、始まりでしたからね(笑)。

Q:そんなミロシュさんを虜にするような女性はどんなタイプですか?

私が関心を持つ女性というのは、興味深く、一緒に笑えて自分がとっても幸せになれる人ですね。今でも、たまに「日本人の女性と結婚してしまうかもしれないよ」と言うんですが、本当に日本の女性は素晴しいですね。礼儀正しくて清潔で女性的。本当に私が大切だと思う要素を全て持っています。たぶん、一番惹かれる女性というのは、「女性らしさを持っている人」ですね。現代の世界や西洋では失いつつあることです。そんな(女性らしい)日本の女性と結婚してしまうかも・・・。ミロシュ_102のコピーQ:演奏されるときにギターケースを足台にされていますが、そのスタイルはどうして?

以前は折りたたみのフットスツールを使っていたのですが、ある時、コンサートの際に忘れてしまったんです(笑)。仕方がないのでギターケースを置いてみたら、とても自然で楽だったんですね。それで何回かやってみたんですが、一度コンサートでそのギターケースを使わなかったことがあるのです。そうしたら、皆から「あの白いギターケースはどこにあるんだ?」と言われてしまって・・・。その時、この白いギターケースは、自分のステージ上のイメージに根付いているんだなと思いました。楽なこともありますが、このギターケースは私と一緒に世界中を旅しているので、本当に大切な私の一部分なのです。

Q:7月からHNK交響楽団との共演や、全国をまわるリサイタルが控えていますが、今のお気持ちと、日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

今回のツアーも、今からとても楽しみにしています。今回はリサイタルだけでなく、協奏曲もできるので非常に楽しみです。東京では数日間に3回コンサートをするのも、とてもエキサイティングなこと。また、NHK交響楽団との共演は、私にとって本当に大きな公演です。アランフエス協奏曲を演奏しますが、この作品は最も世界で愛されており、クラシックのレパートリーの中でも最もロマンチックな曲だと言われていて、私も大好きな演奏曲です。ソロのリサイタルでは『ラテンの哀愁』のアルバムだけではなく、バッハや他にもまだ弾いていない曲も色々準備しています。ぜひ公演に来てくださって、一緒にこの音楽を分かちあえたら嬉しいです。ありがとうございます。ミロシュ_112のコピーインタビューが終わりフォトセッションに入ると、モデルさながらのポーズを決めるミロシュ。ただ佇んでいるだけで絵になる男だが、ポーズを取る自分のことがおかしくて笑ってしまう。インタビュー中も、「セクシーですね」と声をかけると顔を赤くして照れるシャイなところも。お洒落な彼は「時間があったら、伊勢丹メンズに行きたいんだ」と話し、気さくな人柄と人なつっこい笑顔が印象的だった。ニューアルバム『ラテンの哀愁』にはそんな彼の魅力がたくさん詰まっている。7月からの公演も待ち遠しい!ミロシュ_137のコピー★ミロシュ『ラテンの哀愁』

発売日2013/06/19

【限定版】SHM-CD+ボーナスDVD:¥3,500

1.DVD35分:ドキュメンタリー&ミュージック・ビデオ集

2.SHM-CD

【通常盤】SHM-CD:¥2,600

※限定盤・通常盤ともに日本盤のみジャズ・ヴァイオリニスト寺井尚子との「リベルタンゴ」が収録されています。

<CD>

1 ピアソラ:リベルタンゴ(ラティーノ・ゴールド・バージョン)

2 ベン:マシュ・ケ・ナダ

3 ベラスケス:ベサメ・ムーチョ

4 カルロス・ジョビン:イパネマの娘

5 マンサネーロ:ソモス・ノビオス~愛の夢

6 サンタオラヤ:ウスアイアからラ・キアカへ(映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』サウンドトラック)

7 サビオ:バトゥカーダ(《ブラジルの風景》から)

8 モレル:ダンサ・ブラジレイラ

9 ヴィラ=ロボス:プレリュード 第1番 ホ短調

10 カルドーソ:ミロンガ(《24の南米風小品》から)

11 ディアンス:タンゴ・アン・スカイ

12 ガルデル:ポル・ウナ・カベサ

13 バリオス・マンゴレ:森に夢みる

14 ヴィラ=ロボス:アリア・カンティレーナ(ブラジル風バッハ第5番より)

15 ブローウェル:11月のある日

16 ファレス:キサス・キサス・キサス

17 ピアソラ:オブリビオン

18 ポンセ:スケルツィーノ・メヒカーノ

19 バリオス・マンゴレ:神様のお慈悲に免じてお恵みを(最後のトレモロ)

20 ラヴェル:ボレロ

21 ピアソラ:リベルタンゴ(ジャパン・スペシャル・バージョン) featuring 寺井尚子

【日本盤のみのスペシャル・トラック】

 <ボーナスDVD>

ドキュメンタリー:ハートストリング

ミュージック・クリップ

①           ピアソラ:リベルタンゴ(ラティーノ・ゴールド・バージョン)

②           ファレス:キサス・キサス・キサス

③           ヴィラ=ロボス:プレリュード 第1番

★来日公演2013

◆協奏曲 7月7日 東京オーチャードホール

(NHK交響楽団オーチャード定期 ロドリーゴ:アランフエス協奏曲)

◆リサイタル 7月9日 東京・王子ホール

              7月11日 函館市芸術ホール

                            7月13日 大阪・ザ・シンフォニーホール

                           7月14日 三鷹市芸術文化センター 風のホール

                           7月15日 栃木県総合文化センター

ミロシュ オフィシャルサイト:http://www.universal-music.co.jp/milos/

ミロシュ_149のコピー★★★ミロシュのサイン入りCDとカードをプレゼントいたします★★★

2013年6月19日発売された ミロシュ『ラテンの哀愁』CDサイン入りを2名様、サイン入り特典カードを2名様にプレゼントいたします。ご希望をお知らせください。

応募方法  RanRan EntertainmentのTwitterでこの情報をツイートしてくださった方、またはフォローしてくださった方の中から抽選でプレゼントいたします。

締切 7月4日

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