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「FLAMENCO(フラメンコ)曽根崎心中」で主役を踊る、佐藤浩希に単独インタビュー!

2014/3/29 03:44

日本を代表する劇作家、近松門左衛門の代表作「曽根崎心中」は文楽や歌舞伎はもちろんのこと、映画、演劇などでも繰り返し上演されてきた。この作品をフラメンコのリズムに乗せて歌い踊る舞踊劇として新たに作られたのが「FLAMENCO 曽根崎心中」である。阿木燿子作詞、宇崎竜童作曲による楽曲が全面に流れ、物語は踊りと歌で語られていく。この舞台の主演を2001年の初演から務める日本を代表するフラメンコダンサーの佐藤浩希が、公演前の追い込みの中、RanRan Entertainment(ランランエンターテインメント)の単独インタビューに応じてくれた。

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佐藤浩希プロフィール

高校時代よりボランティア活動に打ち込み、保育士、介護福祉士の資格を習得後、アントニオ・ガデスの『血の婚礼』とタブラオ「新宿ギターラ」で観た鍵田真由美の踊りに衝撃を受け、福祉から一転、フラメンコの道へ。1992年より鍵田に師事。1996年、河上鈴子スペイン舞踊新人賞および日本フラメンコ協会新人公演特別奨励賞を受賞。『FLAMENCO曽根崎心中』では徳兵衛役を熱演し、2004、 2005年のスペイン公演ではいずれも地元紙から高い評価を受けた。2004年『ARTE Y SOLERA 歓喜』で文化庁芸術祭大賞を受賞、2006年、Newsweek日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれる。近年では障害のある人たちとのフラメンコ公演や、今井翼ソロ公演振付、映画『東京タワー』で寺島しのぶにフラメンコの振付をするなど多方面に活躍中。2013年2月には大阪松竹座、片岡愛之助主演の歌舞伎作品<<GOEMON>>で、歌舞伎舞台への出演を果たすと同時に、ほか出演者の振付も担当。

―佐藤さんはボランティア活動に打ち込み、保育士、介護福祉士の資格を得られその後フラメンコの道へと進まれましたが、幼い頃はどのように過ごされていたのでしょうか?そしてその頃のことが、今の佐藤さんの活動の源になったであろうという想い出などありましたら教えてください―

僕の家は母子家庭でしたが、父親がいないということを感じたことが無いくらい近所の人達がずっと家に来ているような明るい開放的な家庭で子供時代を過ごしました。近所のお年寄りの方々も、うちの母親を慕ってひっきりなしに家に来ていて誰かしらいるような家で育ちました。家庭だけで育ったのではなく、地域の方々に育てられたということが今の自分にとって、色々な人々と関わって話をすることが好きな自分を形成してくれたと思います。

―ボランティア活動をしようと思ったのはいつ頃ですか?そのきっかけは?―

母親がリウマチで足が悪かったのですが、それでも一生懸命働いてくれて、それを待っている間、自分は近所のおじいさん、おばあさん達に育てられたっていうのがあるんです。学校から帰っても母親がいないので、近所のお年寄りの家で過ごしたりしているうちに高齢者の方への親近感がとても湧いてきて、そういうことに携わる仕事に就きたいといつも思っていました。そんな中、高校時代にボランティア活動を初めてしてみて、保育士と介護福祉士の資格を得るようになりました。やはり、自分の幼少時代からの経験で自然に子供達やお年寄りに対する興味というものを持たせてくれたのだと思います。老人ホームでおむつ交換のアルバイトなどをしていました。

―フラメンコを初めて踊ったのはいつですか?―

習い始めたのは20歳の頃です。きっかけはボランティア活動していたときの友達がフラメンコを習っていて、ビデオを貸してくれたのです。そのビデオを見たときに衝撃を受けました。自分が福祉の世界で魅力を感じていたところは、実は介護することによって人間の生の姿に触れることだったのです。

福祉というのは、人間が生きていくということの裸の姿を見つめることですよね。人間の幸せとは?生きていくとは?死んでいくということは?と現場から同じ立場になって考えられる、ということに魅力を感じたのです。フラメンコを見たときに、自分が素敵だなと思っていたことが、芸術として成り立っていたのです。

踊りはもちろんのこと、ギターも弾き方の違う、歌も喉から血が出るような歌い方をしていた。人間の叫びとして聴こえたし、それが芸術として消化されていたので、自分が福祉で求めていたことと全く同じだな!これこそ自分が求めていたものかもしれないとなり、その次の日に教室を探して習うことにしました。

そのビデオを貸してくれた女の子が、今の僕のパートナー 鍵田真由美の公演を一緒に見に行こうと誘ってくれて、この人に習いたいと思いました。

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―20歳まで、運動も音楽も何もしたことが無いということはありませんよね?何かしていたことなどあったのではないですか?―

実はスポーツは大嫌いで、喘息持ちだったので体育も音楽も成績は良くなかったですよ(笑)。でも姉がクラシックからロックまで、とても音楽を聴くことが好きだったのでその影響で小さい頃からビートルズやバッハが大好きでしたが、実際にやるということは無かったです。運動は唯一、体を鍛えるためにジョギングをしていたのです。それだけは得意で陸上部に入ったりしたこともありますが、自分が踊ってみようなんて思ったことも興味も無かったですよ。

―これだ!と思いフラメンコを習い始めてから、すぐに思うように踊れましたか?―

いかなかったですね~(笑)最初は先生が何を言っているのか、宇宙人が話しているのかと思いました。裏拍に入れてと言われても、そのことすら知らなかったんです(笑)

―でも結果的にこれだけの地位にいるということは、天性の才能があったのでしょう―

幸いにも好きで聴いていた、音楽などの蓄積やイメージや夢はあったのでしょうね。そういう世界でいかに表していくかということ。福祉もそうですが、人間と深くかかわる、コミュニケーションをとっていくということが好きだったからでしょうね。フラメンコをやっていても踊り手だとはあまり思っていません。特殊なのは、フラメンコは踊りながら足でパーカッショニストのように音を出したり・・・ダンサーでありながら音楽家でもあるという意識が高いです。音やギターや歌と話をする、色々な人と話ができるところが最大の魅力です。

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―プライベートはどうですか?―

フラメンコ一筋です!休みだからといって他のことはあまり考えません。好きなことイコール仕事です。休みなんかいらないくらいです。音楽は全ジャンル聴きますね。特に好きな曲はバッハのマタイ受難曲です。朝起きたら必ずバッハのチェンバロ曲を聴きます。それから60年代、70年代のブリティッシュロックマニアです。僕の世代でそういう人はあんまりいないので、会話が盛り上がらないんですよ(笑)ビートルズやローリングストーンズが大好き。先日はストーンズの日本公演に行って、とても感動しました。

―フラメンコを勉強するためにスペインに行かれたことは?~

踊り自体は鍵田にしか師事していないのですが、フラメンコは歌から生まれたものなので、その歌の勉強をするために、フラメンコが生まれた環境に自分の身を置く修行をしました。フラメンコ家族の家にホームステイさせていただいて、朝から晩まで一緒にいて言葉も覚えて、という生活をしました。ちょっといいことがあると、子供たちは踊り、おじいちゃんは、すぐにリズムを取りながら歌いだしたりするんです。フラメンコの源流を感じました。フラメンコのゆりかごと言われている「ヘレス」という場所に今では家を買って、年に3回は行くようにしています。

―実際の佐藤さんはフラメンコのように情熱的な方ですか?男女の恋愛も?―

はい!相当情熱的というか、明るいと思います。男女の愛に対しても情熱的だと思いますよ。芸術家のはしくれとしては、例えばバッハを聴くときには、こんな世界もあるんだ・・・と打ちひしがれたり、なんて自分はちっぽけなんだろうと考えると、やる気が湧いてきたりするんです。どうしたらバッハの描いた世界まで自分はいけるだろうか?などと考えたりもします。

―芸能界の有名人への指導もなさっていますが、何かエピソードがありましたらお聞かせください―

今井翼君はアイドルという存在で頑張ってやっている方ですが、お話頂いた時、どんな方なのかな?と思っていたのですが、いい意味で自分が持っていたイメージを覆されました。本当に真面目で、ストイックで、びっくりしました。彼が初めてフラメンコをやりたいと言ってきた時から指導していて、彼は本業が忙しくてなかなかレッスンできませんが、未だにずっと続けていて、今ではスペインの特命大使もしていらっしゃいますよ。先日、今井さんが『徹子の部屋』で踊った時も、僕が振付して、僕も後ろでパルマ(手拍子)をしていたんですよ。昨年は指導ではないですが、歌舞伎の作品で片岡愛之助さんらに振付させていただきました。歌舞伎の俳優さんたちは、腰が座って重心が下のほうにあるので、フラメンコと

相性が良かったですね。興味深かったです。

―今後挑戦したい事はありますか?―

色々なジャンルの人々と出会ってしまったんです。(笑)周りの方々からは、コラボレーションばかりやっている人のように言われたりもしますが、フラメンコというのはまだまだ、良くも悪くも閉鎖的というか、民族舞踊なので純粋性を重視する芸能なのです。本当は自分も純粋性を求めているにもかかわらず、自然と人脈が出来ていったのです。またそういうジャンルの方々がとても好きなので、これからもそういう方々と関わりながら作品を作っていきたいと思います。

―『FLAMENCO曽根崎心中』は2001年が初演ということで、長い間公演が行われてきましたが、どのように進化してきたのでしょうか?―

「バレエなども含めてこれだけ長い間、同じ作品が上演されるのは稀だね、凄いことだね。」と、舞踊評論家の方に以前言われました。同じものをずっと続けていくという重みだと思います。あくまで変えないで、<進化>とは違う、<深化>だと考えています。

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―初めてこの作品をフラメンコでと言われたときの気持ちはいかがでしたか?―

まだ修行中の頃でしたが、その頃鍵田をかわいがってくださっていたアドバイザーの方が「二人は日本人しかできない作品を絶対したほうがいいよ」と言ってくださっていました。しかし、その頃はスペイン人の後ろを追っているような時代で、その時言われてもあまりピンとこなかったのです。しかし、二人は「男女のカップルだから近松門左衛門の心中ものをやったほうがいいよ」と何年も前からおしゃって下さっていました。その後色々経験も積んだ中で、じゃあ来年やってみようということで、文化庁のほうに助成金の申請の書類を出しました。その1週間後に、たまたま阿木燿子さん、宇崎竜童さんご夫妻のライブで踊る仕事があり、その打ち上げで阿木さんから声をかけられ20年前に夫妻が手がけられた『ロック曽根崎心中』という作品があるのだが、その音源をもとにそれを今度はフラメンコにしたらどうか?その主演をどうか?と言われて、あまりにも偶然で運命的な出会にびっくりしました。

―そしてこの作品を演じられる時に、一番大切にしていることは何ですか?―

何度も公演していますが、一期一会だと思います。その都度、飽きることなく、違う公演が見られると思います。お初と徳兵衛のその時を、その時演じて生きるということを大事にしています。

―振付はどのように考えられていらっしゃるのですか?―

自然のままです。あとは降りてくるか来ないかです。インスピレーションが無かったら成り立たないです。原作をじっくり読み、音楽を聴き込み、大阪で二人が心中した場所へ行ってお参りをしました。そうこうしているうちに自然と身体中から湧き上ってきました。

―最後に今回の公演の見所をお願いいたします―

他ジャンルのアーティストが集まって、コラボレーション作品としてはお互いを研究して長い時間かけて融合させてきた見本市のようになっています。芸術は国境を超えていくということ、そして心中物語ですが、今世で成し遂げられなかった愛を来世でという結論の先に心中があった・・・決して心中は逃げ道ではない、二人の愛を貫くための儀式だったのです。命を粗末にしたわけではなく、人間の誇りや愛の強さを表現し、今に生きる方々への力になると思います―

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インタビュー後記

インタビューが行われたのは、雰囲気のある照明が灯るフラメンコスタジオ。そのスタジオに佐藤浩希が現れた瞬間、その場の空気が明るく、まるでジラソーレ(ひまわり)の如く華やいで彼の今までの人生、そして人柄が感じられた。自身も話してくれたように、とにかく明るくて人とかかわることが大好きだという彼が、2001年から文字通り深化させてきたという『FLAMENCO曽根崎心中』2014年4月公演は大いに期待できる公演であろう。

<公演概要>

FLAMENCO 曽根崎心中

原作:近松門左衛門

プロデュース・作詞:阿木燿子

音楽監督・作曲:宇崎竜童

主演:鍵田真由美 

主演・演出・振付:佐藤浩希

カンテ(歌):三浦祐太朗(徳兵衛) 三原ミユキ(お初) 野本有流(九平次)

バンド:横田明紀男(Fried Pride/Gt) 鈴木尚(Gt) 斎藤誠(Gt) 大儀見元(Per) 北島直樹(Pf) 木村まさし(B) 村山二朗(篠笛) 黒田月水(琵琶) 前田剛史(鼓童/和太鼓)

パルマ(手拍子):伊集院史郎

バイレ(踊り):矢野吉峰(九平次) 板倉匠(客演) 

鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団

末木三四郎 東陽子 工藤朋子 柴崎沙里 小西みと 関祐三子 坂口真弓

鈴木百々子 美山琴里 広田秀美 清水梨々花

公演日程:2014年4月2日(水)~6日(日)<全6ステージ>

1)4月2日(水)18:30開演

2)4月3日(木)14:00開演

3)4月4日(金)12:00開演

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