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華麗なる国際的実力派ヴァイオリニスト、南紫音さんに単独インタビュー!(後編)

2014/7/1 02:08

3.最新盤について

CD「ファンタジー」を聞かせて頂きました。素敵なCDでしたね。外見は可憐で美しいのですが、音は力強くドラマチックな演奏だと思ったのですが。

よく見た目と違うねと言われます。(笑)

蜊・邏ォ髻ウ 逕サ蜒・蜊・邏ォ髻ウ_029のコピー
photo:Yasuhiko Akiyama

―今回録音されたのは軽井沢の大賀ホールで録音されましたが、素晴らしいホールですね。―

本当に素晴らしいホールで弾いていてホールの響きに助けられた部分がたくさんありました。客席に並び方も普通のホールとは全然違いますし、どこに座っていても素晴らしい響きですし。3日間音楽漬けの楽しい日々でした。

―3日間集中してのレコーディングは大変ではなかったですか。―

レコーディングはやり直しがききますから、演奏会のように2時間位集中したら終わりというのではないので、いわゆる一日中集中した状態を保たなくてはいけないといことなのでペース配分だったり、自分であとどれだけいけるかという判断をしなくてはならないのが難しかったです。

―伴奏の江口さんとは、もう何度もなさっていらしゃいますが。―

ええ、これまで出させて頂いたCDはすべてご一緒させて頂いてますし、リサイタルでもご一緒させて頂いています。

本当に素晴らしい方です。私がどんな風に解釈していてもぴったりと分かってくださり助けてくださるんですね。その上でどういう風に考えてる?と聞いてくださり、江口さんの新しいアイディアの解釈を試してみたりしながら本番に向けてつくっていくという感じですね。

―頼もしい方ですね。―

ええ、本当に。私よりもヴァイオリンのことはお詳しいのではないかと思いますね。いろいろな引き出しをお持ちの方です。

蜊・邏ォ髻ウ 逕サ蜒・蜊・邏ォ髻ウ_031のコピー
―お好きという「イザイ」についてお伺いします。―

初めて「イザイ」という名前をみてとっつきにくくて難しそうな名前だなと思ったんですね。初めて曲を聴いたときに衝撃を受けました。なんて素晴らしく情熱を持った曲なんだろうと一瞬で惹かれました。それからすぐに練習をはじめました。それからずっと夢中です。

―2年前に全曲リサイタルをなさっていますが・・・―

ずっと6曲全曲を一日で演奏してみたいという夢があったので、リサイタルのお話を頂いた時に是非全曲を演奏させて頂きたいとお願いし実現しました。無伴奏ですし、ヴァイオリンはメロディ楽器なので和声とかつくらないといけないですし、技巧的にも難しいですね。イザイの技巧的な難しさもありながら音楽的にもバッハをモチーフにしていたり、イザイ本人の幻想が有ったりといろいろな要素があるので、描いていくのが難しかったです。

―今回のCD 中でイザイの曲を2曲収録されていますが、この2曲を選ばれた理由は?また、一番お好きな曲と言われた3番の「バラード」を選ばなかったのはなぜですか?―

このCDのお話を頂いた時にイザイの曲を残したいと思いました。でも、以前ソナタの全曲リサイタルをした時に今の自分で考えられることは全て出し切りました。今回取り上げるならもっともっと成長した音楽を表現したいと思いましたが、それには日にちが短いように思い、ソナタ以外の曲であらためてイザイをみつめたいと思いこの2曲にしました。

―とても心に響きますね~―

そうなんです!イザイは素晴らしいヴァイオリニストとだったので技巧的に弾けてしまうから難しい曲を書いちゃう。技巧的に難しく聞こえるんですけど、今回演奏した「悲劇的な詩」の彼が演奏した録音が実際に残っていたんですね。それを聞いたら難しいパッセージは軽々弾いていたんですけどそれ以上に彼の音と音楽への誠実さと雄々しさが感じられ彼だからこそ書けた音楽なんだなと感動しました。演奏していても自分自身の言葉に近いように感じられ難しく考えなくてもそのまま表現できる曲だなあと感じられました。

今回のCDでイザイの魅力を存分に聞いて頂けたらと思っています。

蜊・邏ォ髻ウ 逕サ蜒・蜊・邏ォ髻ウ_025のコピー
4.ストラディバリウス

―ヴァイオリンの事についてお伺いします。現在お持ちの楽器はストラディバリウスですがいかがですか?―

本当に素晴らしい楽器ですが、お借りした当初はとても苦労しました。プッシュしすぎると音が割れるので、自然な腕の重さで弾けばとても良い音がする事に気づいてからはフォームを随分変えたりしました、どういうフォームで弾いたら良い音が出るのか凄く研究しました。やっといま慣れてきましたが、この楽器のポテンシャルの全てを出し切っていません。あと3年お借りできるのでもっともっと楽器の事を知りたいと思っています。

―ストラディヴァリウスをお持ちですが何年制の楽器ですか?―

1727年制の楽器です。ストラディヴァリウスはよく名前がついているのですがこれはついていません。((公財)サントリー芸術財団より貸与されたもの)

5.7月2日のリサイタル

―7月2日にリサイタルをおこないますね。そのプログラムについて―

ほとんど、CDの中から選んだ曲目ですが、ヨアヒムだけはCDに入ってないんです。ヨアヒムはイザイと親交があった作曲家でありヴァイオリニストです。実は私が今留学しているハノーファーに縁が有りまして今の私にぴったりだと思って選びました。

―では、選曲はご自分でなさったのですね。―

そうです。CDも全て自分で選曲しました。

―沢山ある曲の中で選曲するは難しいのでないですか?どのように選曲なさるんですか?―

本当に難しいですね、単純にこの曲が弾きたいと思ってその曲をベースに他の曲を考える場合もあれば、最初に今回のようにイザイが弾きたい、フランスものが弾きたいと思って選ぶときもありまし、踊りの曲を弾きたいとかその時々でテーマを決めて選んでいきます。

その時に演奏したい曲とテーマに合った曲を探すのが大変ですね。いつもなかなかプログラムが決まらないです。

―お母様からのアドバイスとかありますか?―

もちろん、あります。いつも客席で聞いていてくれるので、お客様の反応がダイレクトにわかるのでこういう曲が喜ばれるのではないかとか、あなたに合っているのはこういう曲じゃないのということを言ってくれます。

―決まった曲ばかりになってしまいがちですが・・・―

そうですね、今回の「悲劇的な詩」もメジャーな曲の間にも聞いて頂けたらと思っています。

―コンサートの聞き所は―

CDと曲は同じでも同じ空間にいて感じられる。ライブ感を味わって頂けたらと思っています。

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6.今後の活動について

今後の活動はどのようにしていこうと思っていらっしゃいますか?―

去年の9月から留学して大きく環境が変わってそれを考えているところです。

今のコースがマスタークラスであと約1年位残っているですが、そのあと先のコースに進むか学校に行かないで演奏活動だけに専念するか、室内楽をするのかオケに入るのかいろいろな可能性を考えながら演奏活動をしているところです。

―お若いですからいろいろな可能性がありますね。―

そろそろ決めなくてはと思っているのですが、自分自身この先どんな事があるのか楽しみです。

―今後どういう音楽をつくっていきたいと思っていらっしゃいますか?―

今回のレコーディングでもそうですが、イザイをテーマにしていても、フォーレ、イザイ、プーランクとそれぞれ作曲家が違うと音楽的な語法も違ってきます。それぞれ違った弾き方だったり、ビブラートのかけ方だったり、フレーズ感だったりするんですけど、曲の一音目からその作曲家の世界を感じられる演奏が感じられる演奏家になりたいと思っています。

 

【発売CD】

南紫音/ファンタジー        UCCY-1038(ユニバーサル・ミュージック)

・フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
・フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 op.13
・イザイ:ポエム・エレジアック(悲劇的な詩) op.12
・イザイ:子供の夢
・フォーレ:夢のあとに

 

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