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2019年8月1日 12:03

【後編】グァンス(SUPERNOVA)インタビュー 「格好良さを全て壊して」新境地に挑む 舞台『私に会いに来て』

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

――役へのアプローチはどのようにしているんですか?

お芝居というのは、シンプルに言ってしまえば、「その役になる」「その役を自分に持ってくる」のどちらかだと思いますが、僕はそのどちらでもなく、真ん中でいいバランスをとって演じたいと思っています。自分の持っている顔やビジュアルは捨てられないのでそれは活かしつつ、その役が持っているところを持ってきて、自分にしか演じられない役を演じたいと思っています。

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――日本語で演じる難しさは感じていますか?

はい、イントネーションは難しいところがあります。感情が入っていくと、韓国語でお芝居している時のイントネーションになってしまうことがあるんです。言葉では日本語なんですが…。それが自分にとっては難しいところです。イントネーションにこだわると感情がうまく入らなかったりするので。

――稽古までに準備したいことは?

台本はまだ手元にないので、今は韓国の原作を読んでいます。そのイメージを持って、今からビジュアルを作っていきたいなと思っています。原作となった韓国の舞台に出演されたキャストさんとお話しさせて頂く機会があったのですが、その時には本番を重ねてどうだったという経験をお聞きしました。真似はしたくないので、役についてや演技についてのことを聞くのではなく、経験としてお聞きできたのは良かったと思います。自分らしく演じたいなと思います。

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――今現在、演じる上で特に意識しようと思っているところは?

僕が演じる3人の役は、劇的に違う人物です。しかし、3人の役とも「犯人にも見えるし、犯人じゃないかもしれない」というところが共通しています。その微妙なところは難しい。犯人に見せることは簡単だし、犯人じゃないように見せることも簡単です。でも、どっちつかずのバランスを取るのはすごく難しい点ではあると思います。でも、その微妙な役であることが見どころの一つでもあると思うので、そこをバッチリ見せていきたいと思います。

実は今回演じる役の一つは、見た目が格好いい役ではないんですよ。自分で言うのもなんですが、あまり僕のビジュアルのイメージとは合わない役です。僕がもし映画監督や演出家ならば、どれだけ芝居がうまくてもキャスティングしなかっただろうと思います。それくらい、僕のイメージとは違う役なんです。今回、それを僕は演じなくてはいけないので、自分の持っている格好良さを全て壊して演じ切りたいと思います。それができたら、観客の皆さんもそんな僕を観てより楽しめるんじゃないかなと思っています。

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――仕事面では舞台出演が続いているグァンスさんですが、プライベートでは最近、興味を持っていること、ハマっていることは?

今年は、何カ月にも渡って、日本で生活していたので、コンビニやカフェのポイントカードを作ってそれを貯めることにハマっていました(笑)。ポイントが増えているのをレシートで確認して見るのが楽しいんです。初めて行くお店でも、ポイントカードがあったら必ず作ります(笑)。だから、いつの間にか、財布の中はポイントカードだらけです(笑)。

――それは意外な答えです! では、惚れ惚れとするようなスタイルが魅力の一つであるグァンスさんですが、体型を維持するためにはどんなことをしていますか?

体づくりをしている時は、普通の食事は食べないで、その代わりに玄米ご飯と鶏肉のササミや牛肉、ドレッシングなしのサラダを3食、食べています。それから、1日に2回ジムにも行きます。今は体づくりをする時期ではありませんが、作り上げる時はそのくらいハードな生活をして作っています。

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――今回の舞台でも、体を作る予定でしょうか?

体づくりはしようとは思っていますが、ハードな生活をした上で作り上げるたくましい体というよりは、役柄的にも、体を絞っていこうと思っています。細いけれど、よく見たら強そうだなという、バランスのいい体を作りたいなと思っています。

――改めて、ファンの方へのメッセージを。

この作品は、ご存知のように、韓国ですごく有名な舞台を原作に、改めて日本でリメイクされる作品です。この日本のリメイク作品では、韓国の原作の舞台や映画とはまた違う新しい世界観が生まれると思います。参加しているキャストではありますが、僕自身もこの作品のファンとして楽しみです。キャスト、スタッフが一つになって頑張っていい作品を観せるために準備をしますので、ぜひ劇場に見に来てください。

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舞台『私に会いに来て』

出演:藤田玲/中村優一、兒玉遥、西葉瑞希/グァンス(SUPERNOVA)/栗原英雄ほか 原作:キム・グァンリム 演出・映像:ヨリコ ジュン 上演台本訳:後藤温子

東京公演 2019年9月13日(金)~16日(月・祝) 東京・新国立劇場小劇場
大阪公演 2019年9月19日(木)・20日(金) 大阪・サンケイホールブリーゼ

公式サイト https://www.watashiniainikite.com/

 

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