Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

【後編】高橋健介「実際に会って“声”で伝えようと思ってもらえたら」 舞台『この声をきみに~もう一つの物語~』インタビュー

2020/2/27 11:46

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

――先ほど、稽古場は穏やかな雰囲気だとおっしゃっていましたが、何か印象に残っていることはありますか?

キャスト8人と演出家さんと、みんなで話し合いながら稽古をしています。「『朗読』にはこういうものだというものがあるけれども、この作品は舞台なので、お客様を一番に楽しませなくてはいけない。だから、本当の意味での朗読をやるのがいいのか。本当の朗読をやると間(ま)もゆっくりなので時間がかかるし…。じゃあ、『朗読』をやりながらお客様を飽きさせないためにはどうしたらいいんだろう」ということを、小野さんを筆頭に考えていて、とても有意義な話し合いができています。

20200213-53s

――劇中に朗読のシーンがたくさんあるんですね。

あります。ミュージカルの場合、セリフが歌になっていて、その人物の気持ちを歌で伝えたりしますが、朗読の場合はそうはいきません。朗読では、自分の気持ちをセリフにして朗読するのではなく、作品を通して気持ちを伝えなければならないので、そこが難しいです。

――高橋さんはこれまでにも、朗読劇に出演されていますが、全く違うものですか?

はい、全然違います。朗読劇をやったことがあるから、今回の作品もできるということではないです。別物です。

20200213-49s

――どんなところに違いを感じていますか?

朗読劇は、あくまでも「劇」なんです。朗読劇の場合には、客席にいるのは全員がお客様で、何かを感じて帰ってもらいたいと思って僕たち演者はやっています。なので、例えば照明を使って視覚的にも飽きさせない工夫をしていたり、エンタメ的な要素があります。でも、この作品で描かれているのは、朗読教室に通っている人たちなので、「朗読劇」を見せるのとは異なります。朗読教室に通っている人たちは、それぞれに目的があって、それは例えば、「声を出したい」だったり、「うまく発声できるようになりたい」だったり、「歌手を目指しているから」だったり。

――朗読劇をやった経験が活かされることはないですか?

この言葉は立てた方が伝わるかなということは、自然と感じ取ることができるので、それは朗読劇をやらせていただいたからかもしれません。

――では、本作の脚本を読まれて、どこに一番魅力を感じましたか?

声で伝えるということがいかに難しいことなのかということを考えさせられることにあると思います。自分の声で何かを伝えるのは簡単そうに思いますが、実は一番難しいです。SNSが流行っている今、文字だけで伝えることが主流になっていますが。

20200213-21s

――高橋さんご自身は「声で伝える」ということを意識することはありますか?

僕は人見知りもしないですし、お話しすることが苦手ではないので、わりと声で何かを伝えるのは得意な方ではあると思いますが、だからこそ、声が先行してしまうこともあって…言わなきゃよかったということはあるので、そこは難しいところです。思ったことすぐ口に出てしまいます。言っていいことか悪いことかを判断してから言うべきなんですが、話すのが好きな人間だからこそ、口に出してしまうということもあると思うので、気をつけなくてはいけないなと思っています。

20200213-03s

――本作では「大人のラブストーリー」というのも一つのキーワードになりそうですが、そのあたりはいかがですか?

はっきりしたラブストーリーとして描かれているわけではないですが、それが「大人」ということなのかなと思います。朗読教室に通っている日常の中に、ラブストーリー的な要素があるというか…。ラブストーリーの中に朗読教室があるというよりは、朗読教室の中にラブストーリーもあるという感じです。こういった作品は心に深く残る作品になるとは思うんですが、時間がゆっくりと流れているからこそ起点となるアクションにはメリハリをつけて演じなければいけないなと思っています。…と、稽古場で先輩たちが話していました(笑)。稽古が始まってからの意見交換を経て、僕自身も気づかされました(笑)。

――(笑)。では、「大人のラブストーリー」ということにちなんで、高橋さんが憧れる「大人の恋愛」は?

なんだろう……でも、誰からも祝福してもらえるということが大人の恋愛だと思います。俳優として人前に立っている以上、多くの方から祝ってもらって、素敵だと思ってもらえる恋愛の方がいいなと思っています。そうして、年を重ねても、堂々とみんなの前で仲良くいられるのが大人の恋愛なのかな、と。

20200213-10s

――ありがとうございました! 最後に作品への意気込みをお願いします。

この作品は僕の中で、大きなターニングポイントにもなる作品だと思います。とにかく今は、先輩方からいろいろなものを吸収させていただいて、必死でついていっているところです。でも、公演が始まって、舞台に立った時には、一番年下の人間ではなく、8人の中の1人として立っていられるように頑張ります。この作品を観ることで、SNSで伝えようと思っていたことを実際に会って“声”で伝えようと思ってもらえたら嬉しいです。ぜひ劇場に足を運んでください。

この声ビジュアル_ロゴのみs

舞台『この声をきみに~もう一つの物語~』
大阪公演:3月6日(金)~3月8日(日) サンケイホールブリーゼ
東京公演:3月12日(木)~3月22日(日) 俳優座劇場
脚本:大森美香
演出:岸本鮎佳(艶∞ポリス)
主催・企画・製作:エイベックス・エンタテインメント

出演:尾上右近、佐津川愛美/小林健一、弘中麻紀、小林涼子、高橋健介/中島歩/小野武彦
音楽・ピアノ生演奏:高木里代子
テーマ曲:fox capture plan「この声をきみに」


 

 

関連記事


Page Up