取材：撮影/RanRanEntertainment
――ハムレットは等身大の木村さんに近いんでしょうか。
自分に似ていて共感できるポイントはたくさんありますが、等身大は嫌ですね。あくまでもハムレットとして舞台に立つので、観た方は「木村達成っぽい」と思うかもしれませんが、「でもやっぱりハムレットだったね」と思ってもらえるのが一番嬉しいです。役をいただいた以上、僕にしかできないことをやる必要はあるけど、舞台の上に木村達成がいる必要はないと思っているので。
――ハムレットに共感したとのことですが、お気に入りのシーンはありますか？
僕としては、叔父さん（クローヂヤス）とやりあっている時よりオフヰリヤとやりあっている時の方が面白いと思いましたね。
――確かに太宰らしいというか、女性が強くて対等に言い合っている印象を受けます。
楽しいですよね。オフヰリヤの父であるポローニヤスと喋っている時はそんなに言わないのに。でも人間らしさが滲み出ている会話がたくさんあって好きです。
――作中で様々なキャラクターとの関係が深く描かれています。キャストの皆さんとの関係作りについて考えていることはありますか？
この作品に限らずですが、現場で猫を被らないこと。自分を出して理解してもらうスピードが早ければ早いほど、相手の言葉もキャッチしやすいと思います。その方が自分も楽ですし、結果としていいものを招くからでもありますが、「自分はこういう人間です、よろしくお願いします」と開示することは心がけていますね。
――多彩なキャストが揃っていらっしゃいますが、皆さんの印象はいかがでしょう。
そうですね、ベテランの先輩たちも同じ人間なのかは確認してみたいかな（笑）。今の状況に苦しんでいるのか、そつなくこなすタイプなのか。僕が最近魅力を感じるのは完璧ではない人なので、「私だってキツい！」「いや、俺も全然分からない！」と言ってくださる先輩たちだったら嬉しいですね。数多くの作品を経て僕と共演してくださる方々からどんな影響を受けられるか楽しみにしています。
――演出の五戸さんの印象も教えてください。
台本をいただいた時にお会いして、少しお話ししました。台本を読んだ時、ハムレットに共感はできるけど、これを演じる自分は想像できなかったんです。その不安をさらっと拭ってくれるような素敵な方でした。最初に台本をいただいてから修正が入った部分について、「前の方が好きだった」「僕ならこう言いたい」というお話もできましたね。これから本格的に始まっていく段階ですが、こちらの意図を汲んで「こうしてみて」とアドバイスをくれる、ついていきたくなる演出家さんなのかなと思っています。
――デビュー当時は2.5次元舞台やミュージカルが多かったところから、最近はストレートプレイも増えている印象です。お話を聞いていると、形態による意識の違いはなさそうに感じますが、それぞれに感じる魅力はどんなものでしょうか。
ストレートプレイは、とにかくお芝居のことだけ考えて、いろんなものを削ぎ落としてまっすぐ突き進める感覚があります。すごく集中して取り組めるので楽しいです。でも、ミュージカルももちろん楽しいですし、スカッとします。ただ、それだけできても仕方ない。役者って何でも屋だと思うので、全部できなきゃ意味ないしどんな役にもならなきゃいけない。できるだけいろいろな挑戦をしていきたいなと思います。
――ちなみに、今後の展望や今挑戦してみたい役はあるんでしょうか。
今のところないですね。役者としての意識が低いわけではなく、その時の状況によってやりたい役も変わるので、単純に今はないなと。3ヶ月後だったり、もし明日になったら、「この役やりたい！」と思うかもしれません。
――公式コメントで「とんでもない苦悩にぶち当たる初夏を迎えそう」とおっしゃっていました。今回の新たな挑戦になりそうなことはなんですか？
基本的に作品と出会う瞬間、取り組んでいる間は常に挑戦です。初めましての方と接する楽しみもありますし、自分が知らない自分に出会えるかもしれませんし。もちろん苦しむことで見える感覚や感情もあるでしょうが、それ以上にこの状況を楽しみたいと思っています。
――お客様に、来場を後押しするようなメッセージをお願いします。
僕がPARCO劇場に、そしてこのキャストの中に立っているところを観たくないですか（笑）？ ふざけているわけではないんです。ただ、今までとまた違う僕をぜひ観てほしいですね。このタイミングで、自分がやらないといけないと思っていた作品が舞い込んできたこと、一つひとつをつなぎ合わせて作品を作っていくこと、全てが奇跡だと思っています。PARCO劇場に足を運んでいただき、舞台上の奇跡を見届けてもらえたら嬉しいです。
■PARCO劇場開場50周年記念シリーズ
『新ハムレット～太宰治、シェイクスピアを乗っ取る！？～』
作：太宰治
上演台本・演出：五戸真理枝
出演：木村達成 島崎遥香 加藤諒 駒井健介／池田成志 松下由樹 平田満
東京公演：2023年6月6日(火)～25日(日) PARCO劇場
※福岡・大阪公演あり
チケット料金：11,000円（全席指定） U-25チケット＝6,000円
［観劇時 25 歳以下対象、要身分証明書 コピー・画像不可、原本のみ有効
当日指定席券引換 「パルステ！」、チケットぴあにて前売販売のみの取扱い
指定席との連席購入不可（連席ご希望の場合は指定席をご購入ください）
※未就学児の入場はご遠慮ください。
公式サイト：https://stage.parco.jp/program/shin-hamlet
ハッシュタグ：＃新ハムレット
お問合せ：パルコステージ 03-3477-5858 （時間短縮営業中）
https://stage.parco.jp/
【サイン入りチェキプレゼント】
＜応募方法＞
（1）ランランエンタメの公式Twitterアカウント「https://twitter.com/ranranentame」をフォローする
(2)【前編、後編】の両方の記事を、リツートする。
(3)ダイレクトメッセージから、「木村達成さま」希望と書き申し込む。
＜応募締切＞
2023年 6月12日（月）23時59分
＜当選発表＞
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりTwitterのダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
＜ご応募について＞
※リツイートは、公式リツイートに限定させていただきます。
※Twitterアカウントを非公開にしている場合、リツイートを確認することができないため、応募対象外となります。
※ご応募後のキャンセル、変更、返品、お届先の変更はできかねますので、ご了承ください。
※当選結果に関するお問い合せは受け付けておりませんので、ご了承ください。
＜商品発送について＞
※商品の配送は日本国内のみとさせていただきます。お届け日は、指定できません。
※当選者の長期不在や、賞品お届け先ご住所や転居先が不明等の理由により、賞品のお届けができない場合は、ご当選を無効とさせていただく場合がありますので、予めご了承ください。
＜注意事項＞
※プレゼントの応募によりお預かりした個人情報は商品の発送にのみ使用いたします。
※ご当選の権利は第三者への譲渡や現金とのお引き換えはできません。
※ご応募いただいた時点で、本応募要項に同意いただいたものとみなします。
取材：文・吉田沙奈 / 撮影・早川善博
