鴻上尚史のプロデュースユニット「KOKAMI@network」(コーカミネットワーク)第20回公演として舞台『朝日のような夕日をつれて2024』が8月11日(日) 東京・紀伊國屋ホールにて初日を迎えた。
『朝日のような夕日をつれて』は鴻上尚史が結成した劇団「第三舞台」の旗揚げ公演として1981年に初演され、再演され続けている鴻上尚史の代表作。サミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』を下敷きにした物語と、新製品の開発に狂奔するオモチャ会社「立花トーイ」の物語が交差し、さらにもうひとつの世界が描かれる、ギャグと遊戯の洪水の中でその時代の最先端を反映し、変化し続けた作品である。8回目の上演となる今回は初演以来「初めて」上演キャストを一新しての上演となる。
2014年上演の本作にも出演、舞台『リア王』や 大河ドラマ「光る君へ」に出演し話題沸騰中の玉置玲央。舞台『鋼の錬金術師』シリーズでは主演のエドワード・エルリック役を務め、10月から舞台『ゼロ時間へ』が控えるなど、話題の舞台への出演が続く一色洋平。昨年上演の音楽劇『浅草キッド』にて、後輩芸人でコンビを組むも北野武へのコンプレックスから次第に悲劇へ突き進むことになるマーキー役の好演が記憶に新しい稲葉友。鈴木勝吾とともに、作・演出・出演を担当した二人芝居、“饗宴”『世濁声』を成功させ、10月から舞台『羽州の狐』が控えるなど、確かな実力で数々の舞台に出演する安西慎太郎。舞台『呪怨 THELIVE』(小林俊介役)、TV『仮面ライダーリバイス』、10月から舞台『超ハジケステージ ボボボーボ・ボーボボ』にも出演が決定するなど、舞台や映像で活躍し続ける小松準弥と、人気と実力を備えたキャストが実現した。
鴻上尚史(作・演出) コメント
「朝日のような夕日をつれて」を好きな人にも、初めて見る人にも、共に満足できる作品を目指しました。ニューメンバーである若い俳優たちは、みごとにその期待に応えてくれました。はやく、みなさんにお見せしたいです。
玉置玲央(部長=ウラヤマ)コメント
いよいよ開幕します。10 年経ってまた『朝日のような夕日をつれて』の舞台に立つことになるとは思ってもいませんでした。思えば立つということ、立ち続けるということを噛み締めて過ごした10年のような気がします。またこの先の10年を立ち続ける為に、あなたの力が必要なのです。どうか立ち続ける我々を劇場で目撃してください。最高の座組みでお待ちしております。
一色洋平(医者=少年)コメント
冒頭のダンスシーン。「朝日といえば」な有名なシーンのひとつで、僕も学生の折、深夜に早大劇研のアトリエで何度も何度も真似をしました。演じる側になることが叶った今、この振付が「ひとりで立とうとするところから始まる」ことに改めて気付かされ、本当に感動しているんです。ひとりで立とうとした瞬間から、人は美しく気高い、はずだと、信じたい。今作で、何者にも似ていない体験をあなたに与えられますように。
稲葉友(マーケッター=ゴドー2)コメント
長年作品を愛し焦がれている皆様にも、今回初めて朝日と出会う皆様にも楽しんでいただけるよう座組一丸となって準備してまいりました。心強い座組の皆様と楽しみながら全身全霊の熱と敬意を持って、足を運んでくださる皆様のご来場を心よりお待ちしております。
安西慎太郎(研究員=ゴドー1)コメント
まずは「朝日のような夕日をつれて 2024」のキャスト・スタッフと出会えた事、そして一緒に作品を作れた事を心から幸せに思います。カンパニー全員で魂込めて、気持ちを込めて、この作品に挑み作って参りました。だから今は、沢山のお客様に早く観て頂きたくて仕方がありません。どうぞ、「朝日のような夕日をつれて 2024」をよろしくっー!
小松準弥(社長=エスカワ)コメント
遂に初日を迎えます。胸の高鳴りが止まりません。稽古場から“朝日のような夕日をつれて”の凄まじいパワーを感じ、日々鳥肌が立っている状態で稽古してきましたが、いよいよお客様と共にこの世界を過ごせることに更に高揚しています。長年愛されてきた歴史を、そして沢山の思いを胸に、素敵なキャスト、カンパニーの皆さんと共に毎公演大切に、全身全霊で板の上に立たせていただきます。
紀伊國屋ホール開場60周年記念公演
KOKAMI@network vol.20『朝日のような夕日をつれて2024』
東京公演:2024年8月11日(日)~9月1日(日) 紀伊國屋ホール
大阪公演:2024年9月6日(金)~9月8日(日) サンケイホールブリーゼ
掲載写真全て 撮影:田中亜紀