上段左から:天海祐希、井上芳雄、大原櫻子、緒川たまき、峯村リエ、池谷のぶえ
下段左から:荒川良々、鈴木浩介、山中崇、藤田秀世、山崎一、浅野和之
チェーホフ四大戯曲上演シリーズの最終章『桜の園』の上演が決定した。チェーホフが最後の戯曲に託した思い、人間の可笑しみ、哀しみを、上演台本・演出:KERA(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)独自のタッチで描き出していく。
最終章を彩る俳優陣は、天海祐希、井上芳雄、大原櫻子、荒川良々、池谷のぶえ、峯村リエ、藤田秀世、山中崇、鈴木浩介、緒川たまき、山崎一、浅野和之 の顔ぶれ。充実の布陣が総力で、シリーズ集大成公演に臨む。
東京公演: 2024年12月8日(日)~27日(金) 世田谷パブリックシアター
大阪公演: 2025年1月6日(月)~13日(月・祝) SkyシアターMBS
福岡公演: 2025年1月18日(土)~26日(日) キャナルシティ劇場
STORY 19世紀末のロシア。桜の木々に囲まれた、もはや没落している貴族の屋敷に、長く外国に滞在していた女主人ラネーフスカヤ夫人(天海祐希)が、迎えに行った娘のアーニャ(大原櫻子)と家庭教師シャルロッタ(緒川たまき)と共に数年ぶりに戻ってきた。兄のガーエフ(山崎一)、留守中の屋敷を切り盛りしていた養女のワーリャ(峯村リエ)や 老僕フィールス(浅野和之)は再会を喜ぶが、実は屋敷の財政は火の車・・・。この家の元農奴の息子で、今は商人として頭角を現しているロパーヒン(荒川良々)は、かつての主家を救おうと救済策を提案するが、ラネーフスカヤ夫人やガーエフは現実に向き合えず、浪費を繰り返す。そんなことを知ってか知らずか、隣の地主ピーシチク(藤田秀世)は借金を申し込む。屋敷の事務員エピホードフ(山中崇)は、小間使いのドゥニャーシャ(池谷のぶえ)に求婚しているが、当人は外国帰りの夫人の従僕ヤーシャ(鈴木浩介)に夢中だ。そして、夫人の亡き息子の家庭教師だった大学生トロフィーモフ(井上芳雄)は、来るべき時代の理想像を、アーニャに熱く語っている。様々な人間ドラマが繰り広げられる中、ついに抵当に入れられていた領地が、競売にかけられる日がやってきた。果たして、「桜の園」と呼ばれる屋敷の運命は…?