
撮影:山田健 舞台のモデル・桂子と奈緒 桂子の自宅及びフランクの墓前にて/2025年1月撮影
奈緖 主演の舞台『WAR BRIDE -アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』が8月5日(火)よみうり大手町ホールでの上演を皮切りに兵庫・福岡にて巡演される。
原案となったのは、2022年12月にTBSで放映され、翌年3月から始まったTBSドキュメンタリー映画祭で上映された「War Bride 91歳の戦争花嫁」。このドキュメンタリー作品の監督を務めたのは、『下町ロケット』や『半沢直樹』などTBSで数々のヒット作を生み出してきたドラマプロデューサー・川嶋龍太郎。アメリカ・オハイオに住む自身の叔母【桂子・ハーン】が「今でも戦争を憎んでいる」と言いながらも、なぜ“戦争花嫁”として敵国軍人と結婚し、敵国であるアメリカへ移住することを決断したのかということに興味を持ち、紐解くうちにその生き様に心揺さぶられたという。
【桂子】は、戦争で親族や友人を亡くし戦争を憎むも、日本に駐留していた軍人【フランク・ハーン】と恋に落ち、20歳の時に日本で結婚し渡米。モダンな両親はこの幸せな結婚を素直に受け入れ、フランクの家族にも温かく迎え入れられるも、現地ではやはり人種差別を受け、悔しい思いも苦い経験も味わってきた。そんな桂子を支えたのは、フランクとの真実の愛と絆。家族との生活を大切にする傍ら、“日本人の精神を持つ日本を愛するアメリカ人”として、日米の架け橋となるべく生け花や習字、日本庭園など日本文化を広めることにも尽力。フランクの愛に包まれた困難と喜びの日々を記憶しながら、桂子は今もなお歩み続けている。
この桂子とフランクの運命の物語を、戦後80年となる今年の夏、「劇団チョコレートケーキ」主宰・演出の日澤雄介と、同劇団の脚本家・古川健の強力タッグで舞台化する!
撮影:山田健 舞台のモデル・桂子と奈緒 桂子の自宅及びフランクの墓前にて/2025年1月撮影
桂子を演じる奈緒は、今年1月にオハイオ州ライマへ渡米し、桂子本人に対面。桂子のこれまでの人生を直に聞き、一緒にフランク、そして家族との思い出の場所を訪れた。桂子は奈緒に「私は今、94歳。ここまで長く生きているのはアメリカと日本の架け橋となって、両国の良さを伝えていくことが私に与えられた使命だからかもしれない」と語った。奈緒は、今回の訪問で桂子が多くの人に支えられ、愛されてきたことを実感し、このたくさんの愛と桂子の想いを胸に本作に挑む。
上段左から:奈緒、ウエンツ瑛士、高野洸、占部房子、山口馬木也
下段左から:川島鈴遥、渡邉蒼、福山絢水、岡本篤、牧田哲也
そして、運命に導かれ桂子と出会う米兵・フランクを演じるのは、本作で奈緒と初共演となるウエンツ瑛士。桂子とフランクを取材する若きジャーナリストを高野洸、桂子の人生を後押しする両親を占部房子と山口馬木也が演じる。さらに、川島鈴遥、渡邉蒼、福山絢水、牧田哲也、岡本篤と高い演技力を誇る俳優が一堂に会する。
舞台『WAR BRIDE -アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』
東京公演:8月5日(火)~27日(水) よみうり大手町ホール [全26公演]
兵庫公演:9月6日(土)・7日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール[全3公演]
福岡公演:9月13日(土)・14日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール[全3公演]
奈緒 コメント
1月に桂子さんにアメリカでお会いして、“戦争”という言葉が持つ意味をより深く知る機会になりました。私たちは偏見や差別から解放された世代だと思うんです。なぜいま自分たちがこの時代を生きることができているのか、この作品を通してこの日常がどれだけ尊くて光輝いているのか、幸せをかみしめるきっかけになると思いますし、今を守りたいと絶対に思えるはずなので、ぜひ観てほしいです。桂子さんは何に対してもすべてにおいて感謝の人で、そんな風に「ありがとう」を言えるのは、そこに至るまでのたくさんの背景があったからだと思いました。そして、桂子さんが愛した人、桂子さんを愛する人達のこ ともしっかりと感じながら、一生懸命舞台の中で生きたいと思います。ウエンツさんは今作で初共演、撮影の時が初めましてでした! 小さい頃からテレビで拝見していて、お会いしたときは「本物だ!」と思いました(笑) 歌もお芝居もバラエティも当たり前のようにこなすウエンツさんを見てきましたが、いざ自分がやってみると難しいことを実感しました。こんなにも多彩なことを長くやってきた方とご一緒できるのは楽しみですし、いろいろ学びたいと思っています!