
三谷幸喜が初めてシェイクスピアを翻案演出する舞台『昭和から騒ぎ』が、5月25日(日)東京・世田谷パブリックシアターにて開幕した。6月20日から7月10日まで、大阪、福岡、札幌、函館を巡演する。
シェイクスピア原作『から騒ぎ』(原題:Much Ado About Nothing)といえば、イタリア・シチリア島を舞台に、2組の男女が騙し騙されながら繰り広げる“元祖ラブコメ゛。その古典的な喜劇が、三谷幸喜の手にかかれば、舞台は昭和20年代の古都・鎌倉へ。登場するのも、ある大学教授一家と旅芸人一座の面々たち。一体全体、中世イタリアを舞台にした「恋のかけ引き」に、三谷は何を仕掛けたのやら…。
大泉洋、宮沢りえ、竜星涼、松本 穂香、松島庄汰、峯村リエ、高橋克実、山崎一の三谷の信頼も厚い鉄壁の8人が新たな世界を創っていく!
~「昭和から騒ぎ」イントロダクション~ 舞台は鎌倉にある日本家屋。東京の大学に勤めるドイツ文学研究者・鳴門教授(高橋克実)の屋敷。ここには鳴門教授と長女びわこ(宮沢りえ)、次女ひろこ(松本穂香)、女中の明日香(峯村リエ)が暮らしている。今日は、久々に鎌倉にやってくる旅芸人一座の話題でもちきりだ。長女びわこは、一座の看板役者・紅沢木偶太郎(べにさわでくたろう:大泉洋)が昔から気に食わないようで、今日も悪口が止まらない。そこに、何年ぶりかで公演にやってきたという挨拶のため、噂の木偶太郎が花形役者となった尾上定九郎(竜星涼)と若手役者の荒木どん平(松島庄汰)を連れて鳴門家の屋敷にやってきた。久々に顔を合わせたびわこと木偶太郎だったが、いきなり強烈な舌戦の火ぶたが!! 周りが口を挟む隙さえ与えない2人だったが、父親の鳴門教授はそのやりとりを楽しんでいる様子。2人の言い合いが一段落し、木偶太郎と二人になった定九郎は、熱に浮かされたように打ち明けてしまう・・・。ひろこに恋をしてしまった、、、と。そこに巡回中の巡査・毒淵(山崎一)が現れて・・・。
顔を見ればいがみ合ってばかりのびわこと木偶太郎。互いへの思いを静かに熱く募らせる定九郎とひろこ。この対照的な2組の男女の行く末に、果たして、明るい未来はくるのだろうか?
舞台『昭和から騒ぎ』
東京公演:2025年5月25日(日)~6月16日(月) 世田谷パブリックシアター
大阪公演:6月20日(金)~6月23日(月) SkyシアターMBS
福岡公演:6月27日(金)~6月29日(日) キャナルシティ劇場
札幌公演:7月4日(金)~7月6日(日) カナモトホール(札幌市民ホール)
函館公演:7月9日(水)~7月10日(木) 函館市民会館
出演:大泉洋、宮沢りえ、竜星涼、松本穂香、松島庄汰、峯村リエ、高橋克実、山崎一
企画・製作:シス・カンパニー
特設サイト: https://www.siscompany.com/karasawagi/
舞台写真 提供:シス・カンパニー 撮影:宮川舞子