舞台『Take Me Out』初日前会見＆公開ゲネプロが5月16日(金)、有楽町よみうりホールで行われ、レジェンドチームの玉置玲央、三浦涼介、章平、原嘉孝、小柳心、渡辺大、陳内将、加藤良輔、辛源、玲央バルトナー、田中茂弘、本間健太（スウィング）、ルーキーチームの富岡晃一郎、野村祐希、坂井友秋、安楽信顕、近藤頌利、島田隆誠、岩崎MARK雄大、宮下涼太、小山うぃる、KENTARO、大平祐輝（スウィング）、演出の藤田俊太郎が登壇。公演の意気込みを語った。
本作は、メジャーリーグを舞台に同性愛者であることを告白した名選手とそのチームを描いた作品で、2003年に第57回トニー賞（演劇作品賞）を受賞。2022年の第57回トニー賞演劇リバイバル作品賞を受賞した。2016年の日本初演では、第51回紀伊國屋演劇賞団体賞大賞作品となり、2018年に再演を行った。今回は、2018年の再演を支えたオリジナルメンバーに新メンバーを加えた「レジェンドチーム」と、一般公募の中からオーディションを勝ち抜いた新メンバーで構成する「ルーキーチーム」の2チームによって上演される。
レジェンドチームのメイソン・マーゼック役の玉置は、「どちらのチームもいい稽古をしてきたと思います。これからゲネプロを控えていますが、より良い作品になるよう努めたいと思います」とコメント。レジェンドチームとルーキーチームの違いについて聞かれると、「演出がガラッと違う。見せたいもの、意図がまるっきり違うんです。2チームで作るときは、根底にあるものや伝えたい意図、核になるものがあって、そこから分岐して作っていくものだと思いますが、それすら違うんです。どう届くのか楽しみですし、同時に良い意味で不安もあります」と言及した。
レジェンドチームのキッピー・サンダーストーム役の三浦は「ようやく劇場に入って、すごく気が引き締まる思いです。精一杯キッピーを演じてまいります」と挨拶し、それぞれのチームの印象を「レジェンドチームは返事が大きい。いろいろなことを経て、世の中に気に入られたいのかなと思います。ルーキーチームは純粋」と笑って話して、場を盛り上げた。
ダレン・レミング役の章平は、初演から引き続き出演。「みんなが意見を出し合って、充実した稽古ができました。『Take Me Out』の深み、ダレンの深みにたどり着きたいと思います」と想いを話した。
タケシ・カワバタ役の原は「チームワークがすごく良いです。稽古中も濃い時間をたくさん過ごしましたが、千穐楽に向けてもっと深いところまでたどり着けるように、精一杯考えながら演じていきたいと思います」と笑顔を見せ、「全シーンの全役の解釈を全員で共有する時間を藤田さんが設けてくださったので、作品全体を考えることにもなった。そうすることで、次のシーンに渡すためのバトンを作り上げるのだという責任が生まれたし、この作品のゴールを共有し合うことができたので、すごく充実した稽古期間で楽しかったです」と稽古を振り返った。
そして、ジェイソン・シェニエー役の小柳は「いえーい！『Take Me Out』3回目！お願いしまーす！」と声を張り上げて笑いを誘い、マルティネス役の陳内は「7年ぶり、2度目の参加です。2018年から7年間、いろいろな演劇に連れ出してもらえたと感謝しています。この作品を通して、またお客さまを素敵な演劇に連れ出していけるように努めてまいります」と意気込んだ。
また、ルーキーチームのメイソン役の富岡は「ルーキーチームの身も心も清々しいイケメンくんたちと一緒に稽古をさせていただいて、ルーキーとレジェンドは全く違う作品になっていると思います。濃密な１ヶ月を過ごして素敵な作品になっていると思うので、どちらのチームも応援していただけたら」、ルーキーチームのダレン役の野村は「レジェンドチームに負けないものになるよう頑張っていますので、両チームとも応援していただけると嬉しいです」、ルーキーチームのトッディ・クーヴィッツ役の近藤は「こうして舞台上に立っていますが、まだ初日という実感がないです。23日が初日なので、まだ稽古期間のつもりです。本番までたくさん新たな発見が待っていると思います。本番初日を迎えるまで、まだまだ『Take Me Out』のことを考えていきたいと思います」とそれぞれ想いを語った。
舞台『Take Me Out』は、以下の日程で上演。
東京公演：2025年5月17日(土)〜6月8日(日) 有楽町よみうりホール
名古屋公演：2025年6月14日(土)〜15日(日) Niterra 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
岡山公演：2025年6月20日(金)〜21日(土) 岡山芸術創造劇場ハレノワ 中劇場
兵庫公演：2025年6月27日(金)〜29日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪神 中ホール
