
新藤兼人賞をはじめ数々の映画賞新人賞を席巻した『佐々木、イン、マイマイン』(20)、続く『若き見知らぬ者たち』(24)と、これまで“現実に抗いながらも何かを掴もうとする若者の青春”を見つめてきた内山拓也監督。内山監督の故郷である新潟を舞台に、居場所とアイデンティティを模索する少年の物語を自伝的作品として描く渾身の一作『しびれ』が来年2026年に全国公開される。映画は、自分の居場所を探す孤独な少年が、息をのむような大きな愛を知るまでの20年間が描かれる。
先月11月に開催された第26回東京フィルメックスでは、日本作品で唯一、コンペティション部門に選出。マティアス・ピニェイロ監督ら審査員から「静寂と変化、柔らかと硬さなどが内包され、バランス感覚に満ちた映画である」と評され、審査員特別賞を受賞した。そして、この度、2026年2月12日から開催される世界三大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されることが決定した。パノラマ部門は世界中から良質の作品を幅広いジャンルで集めた部門。
正式出品を受けて、内山拓也監督、主演の北村匠海からコメントが到着した。さらには出品決定を記念し、新ビジュアルも完成。ビジュアルは、北村匠海演じる主人公・大地と宮沢りえ演じる母・亜樹が二人、柔らかな風に包まれながら、流れる雲がひとつに溶けていくように、そっと肩を寄せ合う姿が切り取られている。居場所を探し続ける人生を歩んできた大地。母の温もりと匂いを感じながらこちらを見据えるそのまなざしには、幸福の実感が宿り、かすかな希望を感じさせるビジュアルとなっている。
「映画祭用本編映像」 https://youtu.be/TX7QxuzzFIE
さらに、ベルリン国際映画祭用の本編映像も到着。加藤庵次演じる少年時代の大地がひとり、川で生活用水を汲む姿がフィルムカメラでドキュメンタリックに切り取られ、ひとりぼっちでも歩みを止めない主人公の日常に没入させられるようなシーンとなっている。
内山拓也(監督・原案・脚本)コメント
雪が降り、息を白くする2月のベルリンは、冬を実感する光景で、本作にとってまさにぴったりの舞台に選ばれたのではないかと感じています。映画を祝福するようなそんな情景を、目に焼きつけたいと思います。
すべてのスタッフ、キャスト、携わってくれた方々、作品をベルリンの地へ運んでいただき心から感謝しています。
「しびれ」の静寂と温もり、呼吸と眼差し、そして生きる歓びが、海を超えて、誰かの心をすこしでも軽くできますよう願っています。
北村匠海 (大地役) コメント
ベルリン国際映画祭 パノラマ部門に「しびれ」が選出されました。
歴史ある映画祭で「しびれ」を評価していただけて本当に嬉しく思います。
僕たちの愛情が少しでも届くことを願っています。
映画『しびれ』 2026年全国公開
出演:北村匠海、宮沢りえ、永瀬正敏
配給:NAKACHIKA PICTURES ©️2025「しびれ」製作委員会

