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2018年3月30日 20:11

日本初上陸!舞台『PHOTOGRAPH 51』矢崎広×宮崎秋人インタビュー!<前編>

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

2018年4月より東京芸術劇場シアターウエストと梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて『PHOTOGRAPH 51(フォトグラフ51)』が上演される。
本作は、DNAの二重らせん構造を発見したにもかかわらず、表舞台に出てくることのなかった実在の女性科学者ロザリンド・フランクリンの人間像を、彼女をとり巻く5人の男性たちとの関係から浮かび上がらせていく、アメリカの劇作家アナ・ジーグラーの作品。2015年にイギリス・ウェストエンドでアカデミー賞を受賞した女優、ニコール・キッドマン主演で上演され、数々の賞にノミネートされた。
ニコール・キッドマンが演じた女性科学者ロザリンドを演じるのは、本作が舞台初挑戦となる板谷由夏。演出は、今、ブロードウェイで大注目の女性演出家、サラナ・ラパインが手掛ける。
今回、ランランエンタメでは、ゴスリング役を務める矢崎広さん、ワトソン役の宮崎秋人さんにインタビューを実施。ストレートプレイからミュージカルまで幅広い舞台作品で活躍するお二人に作品への印象をはじめ、久しぶりの共演で思うお互いの魅力や夢中になっていることについて語ってもらった。 

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宮崎秋人 矢崎広

――本作は実際に起こったことを基に、当時は男社会だった科学界において研究にすべてをささげた女性科学者の生涯を描いた作品ですが、台本を読まれてどのように思われましたか?

宮崎:初めて台本に目を通したときは、見たことのない用語が多くて、最初の2ページくらいで心が折れるかと思いました(笑)。次第に読み進めていくうちに聞きなれないワードはあれども、一人の女性とその女性を取り巻く男たちの人間関係を描いた、構図としてはとてもシンプルなお話で、自分の役も理解した上で読んだので「この役をやるのか!」という楽しみが増しましたね。でも、これをきちんと自分で噛み砕いて演じないとお客様には何も伝わらないし、そこをどれだけ理解できるかだなと思いました。

矢崎:ノンフィクションで、純粋に物語として面白い作品だと思いました。それこそ難しいワードがたくさん出てくるのですが、今やっている舞台のシェイクスピア(「Shakespeare’s R&J by Joe Calarco」)のように難しく読み解いたりする内容ではなく、単純にすんなりと入ってくるお話なので、読んでいて楽しかったです。

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――ブロードウェイの新風として注目の演出家サラナ・ラパインさんの演出についてはいかがでしょうか?
矢崎:秋人はサラナさんに事前にお会いしているのですが、僕は今回のリーディングで初対面になります。ブロードウェイでもとても話題になった方なので期待は大きいですね。演じる側としても「どんな演出をなさる方なんだろう?」とお客様と同じように楽しみにしているところです。

――女性の演出家という点についてはいかがでしょうか?
矢崎:海外の男性の演出は受けたことがあるのですが、海外の女性演出家の方は初めてなんです。「どうしよう、怖かったら(笑)。灰皿とか飛んできたらどうしよう、優しい方だといいな(笑)」。
一同:爆笑

――宮崎さんはサラナさん会われた時、たくさん質問をされたとお聞きましたが、どのような質問をされたのですか?
宮崎:「体を動かすことしかできないですがいいですか?」って。アハハハ(笑)。「体力だけは自信あります」とお話ししたことや、外国の方の演出は初めてなので「演出されるのは日本語のお芝居ですが、言語が違うのに細かい演出などはできるものなのでしょうか?」という疑問など、結構ズバズバ聞きました。最初にサラナさんから「質問ありますか?」と聞かれた時に、1つ聞いたらあれもこれも聞いちゃえ!と思って質問したんです。

――その時のサラナさんの反応は?
宮崎:すべて真摯に答えてくださいました。「正直、戯曲を面白いと思ったことがないんですけど……」ということまで聞いてしまって(笑)。これまでたくさん戯曲を読んできたわけではないのですが、その数本読んできたものが“これ面白い!”とのめり込むまでにならなかったので「そんな男ですけれど、いいですか?」って(笑)。
矢崎:へえ~(笑)。
宮崎:サラナさんは「むしろ、これから面白いと思ってほしい」とおっしゃってくださいました。僕が知らないということを伝えたので、これからたくさん知ってほしいと。そんなところからすごく生意気なワトソンという役をいただきました。

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――なるほど。では、その役柄について今の段階では、どのように役を捉えられていますか?
矢崎:稽古に入るのはこれからなんですが、ロザリンドの助手であるゴスリングは彼女を支えながら、どこかお客様が思っている言葉を口にする男で、他の役よりも役のことを冷静に見ている、どちらかといえばお客様の立場に近いような役だと思っています。科学者なのでどこかひねくれていたり不器用だったり。そんな方法じゃなくてもいいんじゃない?みたいなことがたくさんある中で、わりと分別を持った普通の人なのかなと今は捉えています。

――そんなゴスリングとご自身の共通点があるとしたら?
矢崎:そうですね、わりと僕は分別のある普通の人だと思っています(笑)。
宮崎:アハハハ~!
矢崎:「ゴスリングのその感じわかる!わかる!」と思ってもらえるような、日常生活でどこにでもいそうな役なので、僕を含めみなさんに共感してもらえると思います。ストーリーテラーの役割はみんなあるのですが、とくにゴスリングは多いので。お客様の立場に立って物語とお客様を繋ぐという点からも非常に楽しみですね。

宮崎:ワトソンという役は、サラナさんに「この役やりたいです!」と言って叶った役。僕は今まで嫌われ役というのをやったことがなかったので挑戦してみたいなと思ってこの役を望みました。とにかく自信家で厚かましくて絶対にあやまらない男……。歳はこの登場人物の中でいちばん若いのですが、一番上からものを言うという(笑)、図太い男ですがやってみたいと思ったんです。でも、いざ、やるとなると僕とはまったく共通点が見当たらなくて。“宮崎秋人要素”が出てしまうと柔らかい男になってしまうので“どこまで自分を殺せるか”だと思いますね。あっ!たまに先輩に対して上からものを言うときもあるかな(笑)。

矢崎:アハハハ(笑)。
宮崎:(笑)。その要素だけをギュッと絞ったらワトソンが生まれてくるのではないかと思います。

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アカデミー賞受賞女優 ニコール・キッドマンがウエストエンドで主演し、大好評を博した作品が日本初上陸!

『PHOTOGRAPH 51(フォトグラフ 51)』は、東京芸術劇場シアターウエスト2018年4月6日~4月22日 、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ2018年4月25日~4月26日にて上演。

公式サイト:http://www.umegei.com/photograph51/

一枚の写真が導く、科学と愛。女性科学者の運命を描く、真実の物語―。ウエストエンドでニコール・キッドマンが主演した話題作。板谷由夏、待望の初舞台作品!

1951年
科学者、ロザリンド・フランクリン。
ひたむきで、空気は読まない。辛辣な発言が清々しい。
研究に没頭する姿に驚き、ブレない信念は全女性を虜にする魅力に溢れている。やがて“世紀の大発見”と言われる、DNAの二重らせん構造の発見に貢献。
しかしノーベル賞を受賞したのはロザリンドではなかった。
何が彼女の運命を決めてしまったのか。
ロザリンドと5人の男性。
一癖も二癖もある6人それぞれの物語と掛け引き、恋、ハラハラする展開。燃えたぎるような熱気にあふれた、90分ノンストップで贈る人間ドラマ。

演出家    サラナ・ラパイン

出演
ロザリンド・フランクリン役:板谷由夏
モーリス・ウィルキンズ役:神尾佑
レイ・ゴスリング役:矢崎広
ジェームス・ワトソン:宮崎秋人
ドン・キャスパー:橋本淳
フランシス・クリック:中村亀鶴
主催       フォトグラフ51制作実行委員会
企画・制作           梅田芸術劇場

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