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2022年4月13日 16:18

【前編】「HoneyWorks」Gom&shito&ヤマコ インタビュー! 『ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜』は共感に溢れた作品に

写真/オフィシャル

関連動画総再生回数8億回を超えるクリエイターユニット「HoneyWorks」の楽曲を元に描かれる、TVアニメ『ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜』が、4月よりTOKYO MX、MBS、BSフジほかで放送される。本作は、女子高生・涼海ひよりが地元を離れ、東京の桜丘高校に入学し、ひょんなことからクラスメイトでもある超人気高校生アイドルユニット『LIP×LIP』のマネージャー見習いになるという青春物語。本作の原後音楽を担当する「HoneyWorks」のコンポーザー・Gom、同じくコンポーザーのshito、そしてイラストとムービーを担当しているヤマコに、アニメ化への思いや楽曲についてなどを聞いた。

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――今作は、HoneyWorksの楽曲から誕生した物語で、主人公のひより、そして『LIP×LIP』の染谷勇次郎と柴崎愛蔵は今作以前に誕生したキャラクターです。きっと思い入れも深いキャラクターたちだと思いますが、TVアニメ化が決まった時のお気持ちを聞かせてください。

Gom このアニメで描かれている物語は、以前から構成としてありましたし、キャラクターも結構前からいるキャラクターだったので、アニメ化という形になり、素直に嬉しい気持ちでいっぱいです。

shito  僕も同じです。『LIP×LIP』が生まれた時から「アイドル編」「学校編」を作りたいと思っていたので、やりたかったことを実現できて嬉しかったです。しかも、今回は12話あるので。それも初めてのことなので楽しみです。

ヤマコ 今回の主人公のひよりは、元々『LIP×LIP』と同じタイミングでキャラクターデザインが出来上がって、2017年2月には声優さんも決まっていたので、やっとひよりがメインで動く物語をみんなにお届けできるんです。それが本当に嬉しいです。

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――ひよりと『LIP×LIP』の2人が生まれたきっかけを教えてください!

ヤマコ 映画『ずっと前から好きでした。〜告白実行委員会』のオープニング主題歌だった、HoneyWorksの「恋色に咲け」のミュージックビデオで、上の世代の夏樹や優というキャラクターたちが卒業した後に、新1年生として一緒に出てくるキャラクターとして描いたのが最初でした。その時からひよりは、髪の毛がボサボサでゲジ眉で、今までいなかったような素朴なキャラでした。勇次郎もツンとした雰囲気で、「新生活をあんまり良く思ってないのかな?」という意味ありげな表情をしていて…。その後に愛蔵というキャラも作ってアイドルとして2人を組ませたという流れです。shitoがその頃、アイドルを作りたいという思いがあったので、そこから『LIP×LIP』が生まれ、それを取り巻くキャラクターたちということでひよりやその他の女の子たちが生まれてきました。

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――普段は等身大の男の子で、アイドル活動をする時は、アイドルらしさ全開のキラキラした姿を見せるという『LIP×LIP』の2人のキャラクターも最初から出来上がっていたんですか。

ヤマコ そうですね。最初から『LIP×LIP』の2人は性格が悪いというか(笑)、普通の男の子でした。ボイスコミックのアフレコの時に、声優さんから「これはどっちが本当の彼らなんですか? アイドルをやっている時のキラキラが本当なのか、性格が悪い方が本当なのか…」と質問をいただいたのですが、「性格が悪い方がこのキャラクターの素です」とお伝えして演技をしていただいていました。

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――第1話は、これから先、ひよりがどうなっていくのか、非常に楽しみな終わり方でした。皆さんは、出来上がった作品をご覧になって、どんなことを感じましたか?

Gom 思い入れがあるキャラクターがたくさん登場しますし、HoneyWorksのファンの方にも馴染みあるキャラクターが出てくるので、「あの時のこのキャラクターの言葉はこれなんだ!」と思ってもらえる言葉が散りばめられていると思います。そういった意味でも、自分的には親目線で、成長していく姿を見守るような思いで観ました。早くHoneyWorksのファンの方にも観てほしいです。

shito 今回初めて登場するキャラクターも登場するので、制作者としてというよりも、一ファンとしてめちゃくちゃ面白い作品になってると思います。早くみんなと共感、共有したいです。

ヤマコ いつもミュージックビデオを作る時は、1枚1枚の場面を切り取って描いていくのですが、それをアニメにすることで、キャラクターがどう動いてどう話すのかというところまで、本当に細かく膨らませていただけたので嬉しかったです。今回のキャラクターたちの躍動感ある、キラキラしながら歌って踊っている姿が実際の映像として観られるのはすごく贅沢だと思いました。私も制作者とファン視点と両方の視点で見てしまうので、毎話、ワクワクしてました。新しい要素もたくさんあるので、HoneyWorksを知ってくれている方も、知らない方も、楽しんでいただける作品になったと思います。

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――『LIP×LIP』が歌う今作のオープニング主題歌「ジュリエッタ」と、ひよりと服部樹里、中村千鶴が歌うエンディング主題歌の「東京サニーパーティー」は、それぞれどんな思いを込めて作った楽曲ですか?

shito オープニングの「ジュリエッタ」は、ファンソングになっています。以前から、ファンソングを作りたいという希望があったので、今回、満を持して作りました。『LIP×LIP』はファンのことを“ジュリエッタ”と呼んでいるのですが、この曲は、その呼び名をタイトルにした通り、彼らのファンに向けたメッセージソングです。この作品は、『LIP×LIP』が普通の高校生からアイドルになっていく成長過程が描かれている物語でもあるので、成長した『LIP×LIP』がどんな思いでこの歌詞を歌うのだろうと想像しながら、声優さんとも話し合いながら作っていきました。

Gom オープニングが『LIP×LIP』なので、エンディングは女の子3人の楽曲にしたいという構想があり、「東京サニーパーティー」は出来上がりました。HoneyWorksの楽曲では、「東京」がタイトルにつく、キャラクター同士がわちゃわちゃしているシリーズがあるのですが、今回はひよりを中心にした女の子3人の曲なので、「東京」が付くタイトルの曲を作ろうとなりました。アニメのエンディングということもあり、元気でわちゃわちゃした、等身大の女子高生を描きたかったので、ひよりたちキャラクターが好きなスイーツやライブ、恋バナなどを意識して歌詞にも盛り込んで、楽しんでいただけるような楽曲を作りました。

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――なるほど、では、今回の楽曲に限らず、お二人が楽曲を制作する上では、どんなことを意識しているのですか?

shito 「告白実行委員会」では、1曲聴いたら少女漫画を1冊読んだような満足感が得られる物語を意識して書いています。ですが、逆に『LIP×LIP』の楽曲に関しては、“アイドルが歌うメッセージソング”であることを心掛けているので、それぞれ何を作るかによっても変わってきますね。

Gom 自分たちもそうですが、やはり10代の時に聞いた好きな曲はずっと変わらないと思うんです。そういった部分は大事に思いながら、歌詞や曲調を考えています。

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――HoneyWorksの楽曲は“キュンキュン系”や“青春系”のポジティブロックと言われていますが、どのような思いからそうしたスタイルの楽曲になったのでしょうか?

shito 最初にヤマコの絵を見た時に少女漫画タッチのイラストだったので、そこに引っ張られているというのはあると思います。無意識になっていったという感じです。ただ、それは今では強みだと思っています。

Gom 最近は、ボーカロイド文化が根付いたこともあり、MVを観ながら楽曲を聴く人も多いのかなと思います。なので、映像を考えながら楽曲を作るということもあって、そもそも曲作りのスタートが映像やイラストだったりもするんです。映像やイラストに自然と引っ張られるところはあるのかな、と。

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TVアニメ『ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜』は、4月7日よりTOKYO MX、MBS、BSフジほかで放送。

(C)ヒロインたるもの製作委員会

 

 

 

 

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