齋藤飛鳥、バーバリーのコートで颯爽と登場!「どの作品からも心が動かされ圧倒される!」 国立新美術館「テート美術館 - YBA&BEYOND 世界を変えた90s 英国アート」取材会

国立新美術館(東京・六本木)にて、「テート美術館 - YBA&BEYOND 世界を変えた90s 英国アート」が2月11日(水・祝) から5月11日(月) まで開催される。その開催に先立ち、本展覧会のアンバサダーであり音声ガイドも担当している齋藤飛鳥の取材会が2月10日(火) に行われた。

本特別展は、1980年代後半から2000年代初頭にかけて制作された英国美術に焦点を当てた。サッチャー政権時代(1979-90年)を経験し、社会の緊張感が高まる中で、既存の美術の枠組みを問い、実験的な試みに挑んだ作家たちが数多く登場。当時「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)」と呼ばれた作家たち、そして同時代のアーティストたちは、大衆文化、個人的な物語や社会構造の変化などをテーマに、絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど多様な手法で独創的な作品を発表。本展覧会では約60名の作家によるおおよそ100点の作品が展示されている。

バーバリーのコートに身を包んで颯爽と登場した齋藤は、マイケル・クレイグ=マーティン作の『知ること』をバックにして、「どの作品においても、作られている意図がとってもはっきりしているし、すごく強いものがあるので、どの作品からも圧倒され、心が動かされる作品がたくさんあると感じました」と率直な感想を述べた。

特に印象に残っている作品は「本当に選ぶのが難しいんですけど」と前置いて、赤い色が印象的な『フランシス・ベーコン作1944年のトリプティク(三幅対)の第2ヴァージョン』を挙げた。「この赤い3つが並んでいる作品は、この時代背景がちょっと読み取れるような感じもしますし、なんとなく恐怖感みたいなものを与えるけれど、すごく深く考えさせられるような作品なので、とても好き。私はアートに詳しいわけでは全くないので、そういう方が見て回っていただいたときも、色のインパクトとか雰囲気を感じ取っていただけるんじゃないかと思います。その印象に合わせて、赤いネイルを塗ってきました」とその理由を熱弁した。

今回の展覧会はイギリスの90年代を背景としているが、イギリスや90年代のカルチャーなどに何か特別な思い出は?という問いに、齋藤は「90年代のイギリスでは、バンドがすごく好きで、オアシス(Oasis)とかブラー(Blur)を学生時代から好んで聴いていたので、その印象が強い」と答え、「今回こうやって携わらせていただいて、時代背景を少しずつ掘っていくと、イギリスに抱いている不機嫌なイメージというか、その時代に複雑ないろんなことが巻き起こって、それに対して若い人たちが声を合わせて作品を作ったという時代のより奥の深さを知ることができました。もっともっと90年代のイギリスについて何か知りたいと思ったし、もっと学ぶ必要があるんだと感じました」と続けた。

また、現地のテート・モダン(美術館)を見学した経験のある齋藤は「10代か20歳になったばかりのときに、たまたま行った美術館。とてもインパクトのある作品が多かったし、絵やアートに全く明るくない私でも何か感じ取るものがあった。それに影響を受けて、一番記憶に残っている美術館はやっぱりテート・モダンだったと思います」と振り返った。

本日着用の衣装について「イギリスの代表的なバーバリーの中でも、一番らしさが出るような、この綺麗な形のコートと、今日はちょっと襟も立てて、中のチェックも見えるようにして、アクセサリーもつけて、きらびやかにしました」と胸を張った。

そして、齋藤は「今回の展覧会は、それぞれの作品に強い意志、気持ちが込められているので、見ていただく皆さんに何かが届いたら嬉しいですし、もしアートがそんなに分からないとか敷居が高いと感じる方も、一歩踏み出して来ていただいたら本当に届くものがあるので、ここに足を運んでいただいて、ここの美術館の空気とか音とか五感で体験していただけたらとっても嬉しいです」と呼びかけた。

本取材会には、テート・ブリテン 現代美術部門キュレーターのヘレン・リトルさんも参加した。