7月22日、ソウルの芸術の殿堂にてミュージカル『ドラキュラ』のプレスコールが開かれ、数多くの報道関係者たちが詰め掛けた。プレスコールにはリュ・ジョンハン、キム・ジュンス、パク・ウンソク、チョ・ジョンウン、チョン・ソナ、ヤン・ジュンモ、kai(カイ)、チョ・ガンヒョン、イ・ジヘらが出演した。
アイルランドの小説家Bram Stoker(ブラムストーカー)の同名小説『Dracula(ドラキュラ)』が原作のミュージカル『ドラキュラ』は、2004年ブロードウェイにて初公演されて以来、スウェーデン、イギリス、カナダ、日本などで公演された大型ミュージカルである。今回初めて韓国での公演が実現し、ブロードウェイ公演とは一味違った独創的な新しいプロダクションとして、プロデューサーシン・チョンス、ミュージカル『ジキルとハイド』の作曲家として韓国の観客たちが最も馴染み深い作曲家フランク・ワイルドホーン、そして韓国の情緒を最もよく理解している演出家のデイビット・スワンらが参加した2014年下半期最も期待される作品として注目されている。
ロマンティックな音楽とドラキュラとミナの悲しくも運命的な愛を強調したストーリー、現代的な解釈が加わったゴシック時代を背景にした舞台と衣装などが目を引く。また韓国国内初のこころみである4重ターンテーブルとドラキュラのフライングシーンでより幻想的な舞台を体感することができる。7月17日からすでに公演が始まっている中、この日マスコミ向けのプレスコールが開かれることとなった。
主演のドラキュラを演じるのは『ジキルとハイド』、『ラマンチャの男』、『オペラ座の怪人』など美しい歌唱力と繊細な演技で17年間観客たちから愛されてきたリュ・ジョンハンと、『モーツアルト』、『エリザベート』、『ディセンバー』などの作品を通して演技者、歌手の領域を超えてアーティストとしての領域を広げているキム・ジュンスがダブルキャストで出演。そこに期待される演技者パク・ウンソクがアンダースタディとして参加する。
この日のプレスコールでは各ハイライトシーンが披露され、圧倒される舞台を体験できた。特にキム・ジュンスは後半の部分でヒロインのミナとの熱いラブシーンと、ドラキュラを追うバンヘルシン一団との対決のシーンを熱演し、大いにマスコミの注目を集めていた。
その後の記者会見でダブルキャストとなったリュ・ジョンハンとキム・ジュンスのお互いに対する魅力と出演した感想を聞かれ、リュ・ジョンハンは「ジュンス君とは『エリザベート』でも共演したので、観客の皆さんもご存知のようにすばらしい舞台をするので言うまでもない最高の俳優。今回『ドラキュラ』をしながら彼みたいな弟がいたらいいなと思いました(笑)。共演者たちもみんな彼の魅力にはまっています」と再び共演できたことを喜んだ。キム・ジュンスもまた「『ドラキュラ』というタイトル自体知っていましたが、作品としてファンタジーを素材としたものをしたかったです」と話し、また「何よりもすばらしい俳優の方々と共演できるということで悩むことなく出演を決めました」と答えた。そして「僕のようなものの意見も取り入れてくださって、今まで最高の位置にいらっしゃる理由がわかりました」とリュ・ジョンハンと共演することへの喜びも伝えた。
ミナ役を演じるチョ・ジョンウンやチョン・ソナもキム・ジュンスに対し「感情が豊かなドラキュラの姿を見ました」「相手の女優に感情を吹き入れてくれるような力のある俳優。このミュージカルでミュージカル俳優としてのしっかりとした位置をつかむのではないかと思う」と共演した感想を伝えた。
また今回の作品の内容についてキム・ジュンスは「400年を待ち焦がれていた愛というだけでも切実だと思いますが、現実的では不可能なこと。それほどの切実さを舞台で表現し、またその愛をうまく表現したとしても観客の皆さんがどのようにそれを受け取るか、納得するだろうかということに悩みました。でも(劇中の)Loving You Keeps Meという曲一つだけ聴いてもこのミュージカルをやりたいと思うほどその曲が僕に与えるエネルギーというものは大きく、それをまた表現するというのも心配ではありました」と不安だった心境を伝えたものの、新しい曲も含まれる中で、感情を入れながら演じていったことなど、あらゆるエピソードを話し、ダブルキャストの重要性を感じたということも伝えた。
またミュージカルをするたびに髪の色が変わることに感じて聞かれたキム・ジュンスは「血を連想することから赤にした」語る場面も見られた。
出演者たちの熱演と歌唱力、そして見所一杯の話題のミュージカル『ドラキュラ』は7月17日から9月5日までソウルの芸術の殿堂にて開かれる。