2015年11月30日、東京・品川プリンスホテルクラブeXにてフレンチ・ロック・ミュージカル『1789 バスティーユの恋人たち』の製作発表記者会見が行われ、ダブルキャストで主演を務める小池徹平、加藤和樹、ヒロインのオランプ役の神田沙也加、夢咲ねね、マリー・アントワネット役の花總まり、凰稀かなめ(いずれもダブルキャスト)、古川雄大、上原理生、渡辺大輔、吉野圭吾、坂本健児、広瀬友祐、演出家の小池修一郎が登壇した。
ミュージカル『1789 バスティーユの恋人たち』は、1789年フランス革命からその名をとり2012年にパリにて初演。日本では昨年に宝塚歌劇団月組によって上演され、フランス革命を農民の立場から見る新たなストーリー展開と、衣装・音楽等の高い芸術性が大きな話題を呼んだ。
演出は昨年の宝塚版と同じく小池修一郎が担当をするが、宝塚版とも本場フランス版とも違った演出と、ダブルキャストで繰り広げられる豪華出演者陣の共演に公演前から期待が高まる。
本日が初の顔合わせとなった出演者陣はそれぞれ本番と同じ衣装に身を包みステージ上に登場。主役・ロナンを演じる小池徹平、加藤和樹はなんとオーディエンスの間から登場し、会場を沸かせた。
また、宝塚版でも出てきただけで客席から拍手が沸き起こるほどの衣装の豪華さが話題を呼んだマリー・アントワネットは純白にバラがあしらわれた煌びやかなドレスで早くもフランス王朝の世界へと誘った。
本番と同じ衣装に身を包み、初日への期待が高まる中それぞれの意気込みを語った。
小池徹平:「初めての帝国劇場なのですが、素敵なステージに立てる喜びを噛み締めながら演じたいと思います。ダブルキャストということで自分のやる役を客観的に見ることができるのも楽しみにしています。」
加藤和樹:「舞台のお話をいただいてすぐにフランス版の舞台を見たのですがすごく引き込まれました。オリジナルナンバーも加わるとお聞きしたので、一味も二味も違う作品にしたいと思います。」
神田沙也加:「私もこの作品はフランス版、宝塚版共に拝見いたしましたが、音楽が本当に素敵で、自分がこの中でどんな風に存在してゆくのか常に考えていて、とても楽しみです。」
夢咲ねね:「豪華な方々と共演させていただけることがすごく嬉しく、幸せで一杯です。と同時に私が足を引っ張ってはいけないなという責任感も押し寄せています。私なりに頑張りますのでよろしくお願いいたします。」
古川雄大:「僕自身、宝塚版を見させていただきまして、とても面白い作品だなと思いました。東宝版ではどう変わるのか楽しみですし、ロベスピエールという役を僕なりに演じたいと思います。」
上原理生:「私、よく革命に失敗する革命家の役をやるのですが(笑)、今回は成功を収める革命家ということで、革命家冥利に尽きます。革命の先にどんな世界を目指していたのか感じていただけたら幸せです。」
渡辺大輔:「念願の小池先生の作品に出られること大変嬉しく思っております。お金持ち、貧しいなどの考え方も昔と今では違うと思いますし、そのような部分も考えながら演じられたらと思います。」
吉野圭吾:「フレンチミュージカルというのは初めてで、どのような部分がフレンチなのか見つけていきたいと思います。ね?小池先生!(笑)」
坂本健児:「どうみてもすぐにバレてしまいそうな秘密警察の役です(笑)僕の役はオランプとの恋愛もありますので特にそこを見ていただきたいなと思います。」
広瀬友祐:「なかなか意気込みを述べるのが得意ではないのですが、何か、この作品をやる意味のある時間にしていけたらと思います。花總まりさん、凰稀かなめさん、こんなにも素敵な方々の恋人役ができること、贅沢な時間を堪能したいと思います。」
花總まり:「私は以前宝塚に在団中にマリー・アントワネットの役を演じたことがあるのですが今回は全く違った、小池先生の演出のもと、(目を瞑りながら聞く小池に)聞いてらっしゃいます?(笑) また新たに作り上げていきたいと思っております。」
凰稀かなめ:「2月に宝塚歌劇団を卒業し、今回が女優としての初舞台となります。17年間男として育ってきたので不慣れなことばかりで皆様にご迷惑をお掛けしてしまうこともありますが、精一杯努めてまいります。」
本日は挨拶のほかに小池・加藤のWロナンと革命家の古川、上原、渡辺の5人による作品内の楽曲「サ・イラ・モナムール」を本番さながらの迫力と世界観で披露した。
歴史上の出来事で知らない人はいないほどのフランス革命を、歴史には載らない角度から見ることのできる、本場フランスが作ったフランスが舞台のミュージカル。豪華キャスト、セット、衣装、ミュージカルの魅力が全て詰まった本作はいよいよ来年4月に幕が開く。
《STORY》
民衆は貧困にあえぎ、貴族は贅沢に溺れる18世紀末のフランス。農夫ロナンは父を貴族に殺害されたことをきっかけに、パリへ飛び出し、革命派に身を投じる。
一方、宮廷に仕える心優しき侍女オランプはマリー・アントワネットとフェルゼン伯の逢瀬を手引きしてパリにやってくる。
マリー・アントワネットを付け狙う一味との騒動に巻き込まれたロナンはオランプと運命の出会いを果たす。決して出会うはずのなかった二人は強く惹かれ合うも、対立する身分が壁となる。
1789年7月14日、バスティーユ牢獄襲撃。
遂に革命の火蓋が切って落とされる。
『1789 バスティーユの恋人たち』
潤色・演出:小池修一郎
製作:東宝株式会社
キャスト:小池徹平/加藤和樹(ダブルキャスト) 神田沙也加/夢咲ねね(ダブルキャスト) 花總まり/凰稀かなめ(ダブルキャスト)
古川雄大、上原理生、渡辺大輔、ソニン、吉野圭吾、坂元健児、広瀬友祐、岡幸二郎
2016年4月9日〜5月15日 帝国劇場
2016年5月21日〜6月5日 梅田芸術劇場メインホール