2016.06 取材:記事・写真/RanRan Entertainment
ブロードウェイミュージカル『CHICAGO』の記者会見後、ロキシー・ハート役で主演する大和悠河さんにインタビュー!
シカゴの世界観での”ぶっ飛んだ”魅力全てを担うと言っても過言ではないロキシーとしてのこだわりの役作りと、自身も大好きで頻繁に訪れるというニューヨークについても伺いました。
――本日は元トップスターの方々がずらっと集まられていて楽屋でお話などされましたか?
みなさん先輩方なのですが、フレンドリーに話してくださって。世代が違っても共通して分かり合える何かがあるんですよ。今日もなんてことない女子トークをしたのですが、他の舞台にはない絆を感じます。
――悠河さん、お衣裳がとても素敵だなと思いました
これ、自分のなんです(笑)お気に入りで。大きいリボンが特徴で、ドールっぽい中にもセクシーで、『CHICAGO』と重なる部分もあって。
――ロキシーにピッタリの素敵なお衣裳です。ニューヨークにはよく行かれていますよね?
それこそ、今度公演をするリンカーンセンターでメトロポリタンオペラをよく観ているのであの界隈はよく歩くのですが、セントラルパークの中にたくさんリスがいるんですよ。見ているととても癒されます。
ーリスですか!普段から動物がお好きなんですか?
いや、そんなことはないですね。触るのはちょっと怖いのですが、見るのがすごく好きで。セントラルパークのリス、オススメです!
――役についてですが、2014年の公演を観劇した際に悠河さんのロキシーにはとてもピュアで、悪気のない女性という印象を受けたのですが、今年は役作りは変えたりもしますか?
ロキシーってすごく賢いんです。でもそれって本能的に賢いだけで、心持ちは真っ直ぐだと私は思うので、ピュアという風に見て頂けたのはすごく嬉しいです。今回はその上に何かを重ねようとはしていなくて、再演ものは同じようにやるとうまくいかないんですよ。もう一度初心に戻って台本を読んで、そこで感じたものを演じたいと思っています。
――イチから作るんですね?
積み上げていきたいなと。前回感じたことと今回では全然違うこともあると思うので、それを楽しみたいです。
――同じロキシーを演じる朝海さんとお話などしましたか?
今回はまだお会いできていないですね。でも朝海さんは『DANCIN’ CRAZY』で一足先にCHICAGOのナンバーをやっていらしたので、前回も頼もしいお姉さんという感じで、わからないことは朝海さんに聞いてましたね。同じことをやっていても全然違ったロキシー像になっていると思いますので今回も朝海さんのロキシーも観て、盗みたいと思います。
――ロキシーは印象的な台詞や歌が多いですよね。なかでもお好きなシーンはありますか?
いちばん好きなのはやはり「ロキシーモノローグ」で一人で話し始めるところですね。ロキシーの妄想から男の人を引き連れて踊る、というシーンは本当に、ロキシーのぶっ飛んでいるところを表していて今回も演じるのが楽しみです。
――「ロキシーモノローグ」は海外の女性ならではの表現のオンパレードですが、海外の女性を演じていて一番違うと思うポイントはどこでしょう
そうですね。あまり違いにこだわりはなくて、私は和物のお芝居にもよく出演させていただくのですが、日本人の昔ながらのお芝居は情緒といいますか、台詞に乗せることのない心を演じたり、控えめな女性が好まれる印象があって。ロキシーは本当にアメリカの女性で、イエスと言ったらイエス。でもそれは現代の働く強い女性とあまり変わらないイメージがあるので、日本人・アメリカ人などは気にせずより自分に近く作っていきたいと思います。
――等身大ですね?
まずはそこから始めたいですね。ロキシーはキュートでセクシーで頭が良くて、といろんな要素があると思うのでそこにいろんな要素を付け足して魅力が膨らんでいったらと思っています。
人々を魅了してきた完璧なスタイルと好きなものを語るときのキラキラとした瞳は等身大で、役作りをしなくとも既にロキシーそのもの。日本で生まれたロキシーが大好きなニューヨークで舞う姿を待ち遠しく思いました。
ブロードウェイミュージカル『CHICAGO』宝塚歌劇OGバージョン
日程
横浜公演:7月9日〜14日 KAAT神奈川芸術劇場
NY公演 :7月20日〜24日 デビット・H・コーク・シアター
東京公演:8月10日〜21日 東京国際フォーラム ホールC
大阪公演:8月25日〜31日 梅田芸術劇場メインホール
主催
TBS/キョードー東京/梅田芸術劇場