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2016年8月30日 07:00

ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』に出演の 野島直人さん(ヴィンセント)&上山竜治さん(テオ)にインタビュー!<前編>

2016.08 取材:記事・写真/RanRan Entertainment

 

9月7日(水)より開幕する、韓国創作ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』。

画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ役を演じる野島直人さんと、弟のテオ役の上山竜治さんの対談をお届けします。韓国・大学路の創作ミュージカルに出演した経験がある野島さんと、韓国ミュージカルの日本版に出演経験のある山さんという、“韓国ミュージカル”に縁のある2人の公演に向けての意気込みなどを伺いました。

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上山竜治(テオ)      野島直人(ヴィンセント)

 

――稽古が始まって2週間ほどかと思いますが、それぞれ手ごたえはいかがですか?

野島: 最初から最後までざっくりと通して、今2周目の稽古に入ったばかりなので、まだ正直なところ手ごたえを感じる段階ではないですね。今回の公演ではヴィンセントとテオ、それぞれトリプルキャストなので、1日の稽古時間のうち1ペアが(演出の)河原さんの前で稽古できる時間はめちゃくちゃ少ないんですよ。最初にヴィンセント役の(橋本)さとしさんとテオ役の岸(祐二)さんのペアがやって、その次のペア、その次のペア…って続いていくスタイルの稽古をしているんですけど、1回1回集中して、体当たりでやっていって、全力投球って感じ。テオはどうなの?

上山: 僕も全力投球ですよ。何しろ稽古の時間が足りない! 6人もいますからね。実際に各ペアが稽古できるのは1日数時間、そのほかの時間はほかのペアの稽古をひたすら見て動きを確認する作業が続きます。僕は順番が最後のことが多くて、そんなときって「ほかのテオがやってるのを見てたんだからできるよね」ってくらいの前提で臨まなきゃいけないから大変(笑)。

野島: 「お前たちは1発でいけるだろう?」ってね(笑)。

上山: そう。いきなり「曲流すからやって」みたいなことを言われたりする。すごいプレッシャーですよ。そこにもっていくまでの集中力も必要だし。今回の作品ならではの稽古のやり方、精神力の持っていき方をすごく考えましたね。

野島: この稽古場は鍛えられるよね。

上山: 鍛えられます。ほんとに。

野島: 言われたことを次までには大きく改善して臨まないと、稽古がもったいないですし、何度もできない分、その限られた稽古時間に賭けなくちゃいけない。準備してきた改善が失敗しても何してもね。

上山: 1回の稽古で同じシーンを2回返すチャンスなんてそうないですからね。「1回で決めて」ってなるので。ほんとうにいかに集中力を切らさないかしかないですね。

 

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――河原さんは、そのスタイルの稽古が、今回はいい効果を生むんじゃないかと仰っていました。

野島: 僕らもいつも以上に全力で、何かを生み出そうとしてるよね。河原さんもそれを敏感にキャッチしてくださっていると思う。この作品に必要な要素は俳優それぞれ違うと思うんですよ。河原さんはそれぞれの個性にあった言い方で、その必要な要素を引き出してくださっている感じがする。僕たちはそれに応えようとしているんだけど、なかなかうまくできないね…。なんとなく、自分で勝手に追い込んでいる気もしてるんだけど、それもまたいいふうに転んでくれればいいなと。

上山: そうですね。稽古へいかに準備してくるかっていうのが大事。

野島: 一方で、稽古場ではよく「シンプルに」って言われるよね。僕ら複雑に考えてきちゃってるみたいで(笑)。このあと映像と合わせた稽古がはじまるけど、そのまえにまず自分が演じる役の内面の部分を固めておかないと映像に頼ろうとしちゃって、自分の中で生まれるものも生まれなくなっちゃうよね。

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――それぞれ役づくりはどこまで進んでいますか?

野島: 「(舞台上で)その人として生きなさい」と言われてます。その人っぽく見える、じゃなくて、その人になれって。けっこう大きな壁ですね。ヴィンセントって天才じゃないですか、情熱的ですし、ちょっと狂人じみたところがあるけど、そういった部分を出すには自分の何をくすぐったらいいのか。これまでも繊細に役を演じてきたつもりですけど、今回はもっと細かくやっていかないと積み重なっていかないと感じています。「ゴッホは寝相が良かったのか悪かったのか」ってところまで細かく考えないと求められていることに応えられないんだろうなっていうのを感じてますね。役作り=その人の分析っていうか…。

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――文献を調べたり…?

野島: してますね。さらにインターネットのゴッホ関連のサイトを見て、この人はヴィンセントをこういう風にとらえてる、この人はこんなとらえ方なんだ、という情報から、それをいかに自分の中に入れていくかっていう作業をしています。稽古場で言われるんですよ、「お前ヴィンセントじゃないよ」「ヴィンセントはそんなことしないよ」って。だから細かい情報が必要だと思って。

上山: なるほど。ただ、僕の場合は、そうした情報が邪魔になってしまった時もありました。今回の作品は兄弟愛に焦点が当てられていて、2人は恋人同士なんじゃないかって思うくらい、愛が強く感じられるんですけど、文献では画家と画商としての立場で、すごくクールな一面もあったりする。でも、その関係性が強くなってしまうと、この作品は成立しないから、とにかくヴィンセントへの愛を強く押し出していかないとって思ってます。とはいえテオの画商としてのプライド、決意葛藤、そういった思いも忘れちゃいけないと。テオもヴィンセントに負けないくらい狂人なのではと思うんですよ。そのさじ加減もすごく難しいところではあるんですけど。

野島: ヴィンセントのあり方がすごく大事になるよね。ヴィンセントが普通だと、テオも普通に見えて、ただの兄弟愛の物語に見えちゃうと思う。狂人のヴィンセントがいてこそ、そんな彼についていけるテオも同じように狂人なんだと。

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――稽古場でのお互いの姿はどう映っていますか?

上山: 一度自主練を一緒にやったら、兄さんの愛情? 優しい愛情に引き込まれてしまった(笑)。2人の空気感は自然に出せていたと思う。

野島: 違和感なかったですね。

上山: もう、ほぼチューしそうな感じでしたね!(笑)

野島: 意識上ではしてたね(笑)。昨日はゴッホが耳を切ってしまうシーンの稽古をしたんですけど、歌はとにかく、内面を、耳を落とすまでの気持ちの持って行き方は悩みましたけど、気持ちの積み上げはうまく行った気がして。うまくさらけだせたというか。それをテオが感じてくれていたのが嬉しかった。

後編~https://ranran-entame.com/wp-ranranentame/eventrepo/42059.html

 

 

ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』

プレビュー公演 
9月2日(金)14:00~
かめりあリリオホール

東京公演 
9月7日(水)~24日(土)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

ヴィンセント
橋本さとし 泉見洋平 野島直人(トリプルキャスト)

テオ
岸 祐二 上山竜治 入野自由(トリプルキャスト)

公式ホームページ

https://musical-gogh.themedia.jp/

 

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