取材:記事・写真/RanRanEntertainment
水夏希、吉田栄作らが出演する舞台『カクタス・フラワー』が11月10日(土)、東京・DDD青山クロスシアターにて初日を迎えた。初日直前に芝居の一部が披露され、その後、舞台上にて囲み会見が行われた。会見には水夏希、吉田栄作、増田有華、松本幸大(宇宙Six/ジャニーズJr.)、松尾伴内、青木さやかが出席した。
松本幸大 松尾伴内 水夏希 吉田栄作 青木さやか 増田有華
『サボテンの花』の邦題で知られる『カクタス・フラワー』は、1965年にブロードウェイで初演、続演1234回の大ロングランを記録した名作。映画版では大女優イングリッド・バーグマンとウォルター・マッソー、ゴールディ・ホーンが共演したことでも知られている。
舞台はNY。中年の歯科医ジュリアン(吉田)は、家庭を大切にする誠実な男である事を証明するため、既婚者を装い、若い娘トニ(増田)と交際している。ある日彼女から「奥さんに会いたい」と迫られたジュリアンは、堅物の独身看護師ステファニー(水)を、急遽妻に仕立てるが…
堅物の看護師ステファニー役を演じる水は「宝塚時代の男役経験が活かされるような役ですが、後半ではそんなキャラクターが崩れていくのが見どころです」と微笑み、吉田が演じるジュリアンとの関係については「見てのお楽しみ!」と期待を持たせた。
吉田はコメディー作品を演じるにあたり、「テンポが実に大変ですね」とコメント。現在49歳の吉田にとっては「(本作が)40代最後の作品になりますね。俳優生活も30年ですし、良い作品にできればいいなと思っています」と力を込める。
吉田と高校時代の友人であり、今は吉田の歯科医院の患者でもあるハーヴェイ役の松尾は「嬉しいですよ。こんなかっこいい同級生がいるなんてね」と吉田を見た。劇中、吉田と松尾がハイタッチをする場面が披露されていたが「背が高すぎて手が届かない」という松尾の発言通り、その場面では笑いが起きていた。
芝居冒頭からドキッとさせる展開がある増田は、トニという女性を演じるにあたり「(トニは)天真爛漫で、自分がやりたい事を直球でやる子で、言いたい事は全部自分で言ってしまい、周りをかき回していくんです。だから、皆さんにご迷惑をかけながら(笑)やっていきたい」とニッコリ。本作の見どころについて聞かれると、増田は「青木さんが演じるもう一つの『ハル』という役が凄すぎて、稽古場でも笑いを堪えるのが必死で皆、半笑いになってしまうくらい、毎回面白いことをしてくる。ご期待いただきたい」と語ると、青木が「ありがとう、ハードルを上げてくれて!」と増田を抱きしめていた。
そんな青木はデュラント夫人役はじめ「ハル」そしてラッパー役も演じる。「なんとか皆さんに笑っていただこうと、松尾さんにいろいろ教わりながらやっています」と芸人魂を垣間見せていた。
松本も本役のイゴールと共に、ラッパーやウエイター役も務める。「今までやった事のない役をやらせてもらいます。最初は大変だったけれど今は楽しくて本番が待ち遠しい」とやる気十分。劇中一瞬踊る場面があるそうだが、「僕は女性と組んで踊るダンスの経験がないので男側の動きがわからない。そこで元男役の水さんに教えていただいた」と稽古を振り返っていた。すると「(俺の事も)言って!」と松本にアピールする松尾。「松尾さんから教わった事は……ないです!」と言うと松尾は「ないの?」と肩を落とす。すぐさま松本が「稽古場で松尾さんは『今のはよかったよ』とそっと褒めてくださるので嬉しかった」と打ち明けると、松尾は照れていた。
最後に吉田は「宝塚、AKB48、ジャニーズ、たけし軍団……日本代表と言ってもいいメンバーなので、力を合わせてやっていきたい」と気合いを入れていた。
『カクタス・フラワー』は、11月10日(土)から12月8日(土)まで東京・DDD青山クロスシアターにて、12月11日(火)に大阪・サンケイホールブリーゼにて、12月13日(木)に静岡・静岡市清水文化会館(マリナート) 大ホールにて上演される。