取材:記事・写真/RanRanEntertainment
映画『あまのがわ』が2月9日、初日を迎え、東京・有楽町スバル座にて行われた舞台挨拶に映画初出演で主演の福地桃子と共演の生田智子、水野久美、住岡梨奈、渡邉幸愛(SUPER☆GiRLS)、園田あいか(校庭カメラアクトレス)、古新舜監督が出席した。ほかに劇中に登場するロボットを開発した吉藤オリィも登壇した。
写真左から 園田、渡邉、生田、福地、水野、住岡、古新監督、吉藤オリィ
本作は、鹿児島県の屋久島を舞台に、厳しい母との確執、親友の自殺などで心を閉ざした女子高校生・琴浦史織(福地)が、会話のできるAIロボット「OriHime(オリヒメ)」との交流を通して、自分自身の心を探していくさまが描かれる。
俳優・哀川翔の次女で2016年に女優デビューした福地は、今作が映画初出演で初主演となる。
福地が「初めての映画で、観ていただく方の前に立って、ドキドキしています」と初々しく挨拶すると、会場からは「良かったよ!」「面白かった!」という感想と共に温かな拍手が起こった。福地は初めての映画出演で「母親役の生田さん、祖母役の水野さんに助けていただきました。休憩中にも、力を抜いて話せる瞬間をたくさんつくっていただきました。本当の家族のようでした」と感謝の言葉を伝えた。
撮影は鹿児島、屋久島などで行われた。鹿児島の小学校で太鼓の練習中に20歳の誕生日を迎えた福地に、生田からサプライズでケーキが用意されたという。福地は生田からおそろいのリュックをプレゼントされ、大喜びだった。
私生活でも中学生の娘がいるという生田は、「厳しく当たることもあるけれど、親としては共感ばかり。娘を想う気持ちに共感することが多かった。愛情しかないと思う」とコメント。水野も「孫に『好きな生き方をしなさい』とアドバイスする役です」と自身の役柄について語った。
映画に初出演し、主題歌を手掛け、劇中で歌も披露している歌手の住岡梨奈は「撮影が終わってから、感じたことを封じ込め、思い入れの強い曲になりました」と話した。
そんな住岡に古新監督は「僕は昭和歌謡が大好きなので、『木綿のハンカチーフ(太田裕美)』のような感じで、とリクエストしたんです」と笑顔で明かした。また、「完成まで5年をかけました。鹿児島にも29回行きました。子どもが虐げられている苦しい時代に、自分のままでいいということを伝えたかった……」と作品をアピールした。
福地は作品について「皆で作るという現場で、スタッフとの距離感とか、特有の温かさがありました。誰かの背中を押す、ちょっとでも元気になってもらえると思って届けられたら……」とメッセージを伝えた。