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2019年7月3日 10:47

初舞台のブルゾンちえみ、芝居の出来を「35億(点)と言えるようになりたい」舞台『フローズン・ビーチ』公開稽古

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

鈴木杏、ブルゾンちえみ、花乃まりあ、シルビア・グラブが共演する舞台「KERA CROSS 1弾『フローズン・ビーチ』」の公開稽古と会見が、72日、都内稽古場にて行われた。

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本作は、劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)作が手掛けた名作のひとつ。KERAが主宰するナイロン100℃にて1998年に初演され、第43回岸田國士戯曲賞を受賞したミステリーコメディだ。

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会見では、演出の鈴木裕美がキャストたちを「非常に男らしい女優さんたち」と評すると4人が笑い出す。「この4人は皆、他人の意見を受け入れたり尊重したりしてくれて素敵なんです。『面白くするためなら何でもやります』という空気もあって、『できない!』とか言う人が一人もいないんです!」と声を張るとどっと笑いが起きていた。

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千津役の鈴木杏は「KERAさんの本は大変。楽しみながら苦しんでいる感があり、稽古が進むにつれ実感が出来て非常に充実した日々を過ごしています」と今の心境を語る。自身が演じる千津については「小物」と笑いながら評し、「想いが溢れて空回りしてしまう人なので『もう少し器が大きければ……』と思いますが、そこがいじらしくもある」と笑顔を見せていた。

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市子役のブルゾンは初舞台となる本作について「先輩たちのおかげで、日々できなかった事が出来るようになる楽しさを感じています」と力を込めた。市子役について「最初本を読んだとき、論理的でなく本能で走る市子が分からなかったが、稽古が進むにつれ『こいつ、結構かわいいところがあるんじゃね?』と気が付き愛着がわいてきた」と述べていた。

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双子の姉妹、愛と萌役を演じる花乃は体調不良により降板した朝倉あきの後を受け継ぐ形で加入した。「とても難しく、自分自身との戦いが続いていますが、今出来る事をすべてかけて努めたい」と背筋を伸ばしていた。

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そして、咲恵役のシルビアは「体育会系のノリで和気あいあいとやらせていただいています。苦しみながら楽しむ稽古場ですが、どちらかというと私はずっと笑っています。が、家に帰るとどっと疲れが(笑)。そのくらい充実した稽古をやらせていただいています」と笑いながらコメントした。

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質疑応答ではブルゾンのメイクに話が及ぶ。普段個性的なメイクでTVなどに出演しているブルゾンだが、この舞台でのメイクについては「ちょっと難しいですね。ブルゾン感を残しつつ、でもブルゾンでもいけない……探り中です」と苦笑い。この発言に鈴木裕美が「稽古場に“ブルゾン”で来て、“ちえみ”で帰っていくときもあるんです。フルメイクでやって来て、すっぴんで帰っていくから、来た人と違う人かと」と舞台裏を明かすと、鈴木杏も「この間、帰りの車の中でメイクを落としはじめて。0100か、極端なんですよ」とバラし、ブルゾン含めて全員が笑い出す一幕も。

また、TVドラマなどと舞台の違いについて「TVドラマなどではカメラに映っていない部分もありますが、舞台上では全部見えているので嘘がばれてしまう。ちゃんと(役が)染みついていなければいけないなと感じています」と語るブルゾンは、「現時点で出来栄えは何点?」と尋ねられ、「35億(点)……って言えるよう頑張ります!」と気合いを入れていた。

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最後に鈴木杏が「いろいろな事が起こり、こんなに傷だらけになりながらも離れられない女4人の話を楽しんでいただけるように頑張ります」とアピールしていた。

大西洋とカリブ海の間に浮かぶリゾートアイランドにある別荘。別荘のオーナー・梅蔵は資産家で、双子の姉妹・愛と萌の父である。愛を訪ねて旧友・千津とその友人・市子がバカンスにやって来る。そこに梅蔵と後妻の咲恵が予定より早く旅先から戻ってくるのだが―。

この日公開されたのは、第1部の冒頭の場面。咲恵の存在がとにかく気に入らない愛と我関せずな咲恵の関係、目くばせをしたり、意味深な会話を交わす愛と千津の関係、皆への突っ込みが毒舌極まりない市子とあっけらかんと笑い飛ばす咲恵との関係など、この後の4人が描く物語の行方が気になる場面だった。

 舞台『フローズン・ビーチ』は、以下の日程で上演される。

 KERA CROSS 1弾『フローズン・ビーチ』
 【神奈川公演】※プレビュー公演
2019712日(金)~14日(日) 杜のホールはしもと ホール
 【新潟公演】
2019725日(木) 長岡市立劇場 大ホール
 【福島公演】
2019728日(日) いわき芸術文化交流館 アリオス 大ホール
 【東京公演】
2019731日(水)~811日(日・祝) シアタークリエ
 【大阪公演】
2019816日(金)~18日(日) サンケイホールブリーゼ
 【静岡公演】
2019821日(水) 静岡市清水文化会館(マリナート)大ホール
 【愛知公演】
2019823日(金) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
 【高知公演】
2019828日(水) 須崎市立市民文化会館 大ホール
 【香川公演】
2019831日(土) レクザムホール(香川県県民ホール)小ホール

 作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
演出:鈴木裕美
出演:鈴木杏、ブルゾンちえみ、花乃まりあ、シルビア・グラブ

 

 

 

 

 

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