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2020年1月15日 23:07

渡辺謙、大泉洋、市川猿之助、天海祐希、そして三谷幸喜、宮藤官九郎ら錚々たる20名が登壇!新生PARCO劇場のお披露目、オープニング・シリーズ記者会見

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

渋谷 PARCO建替えのために2016年夏より休館していたPARCO劇場が、1月24日(金)に開場する。こけら落とし公演は『志の輔らくご ~PARCO劇場こけら落とし~』 、2 月12 日(水)からの『ラヴ・レターズ ~こけら落としスペシャル~』と続き、3 月13 日(金)より 2021年 5月上旬まで、14ヶ月かけてオープニング・シリーズとして全14作品が上演。新生PARCO劇場のお披露目も兼ね、オープニング・シリーズのクリエイター、キャストによる記者会見が1月15日(水)同劇場で行われた。

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後段左から:宮藤官九郎、河原雅彦、生瀬勝久、池田成志、古田新太、前川知大、杉原邦生、市川猿之助、天海祐希、G2
前段左から:藤井隆、渡辺謙、宮沢氷魚、森新太郎、石田明、三谷幸喜、吉田一輔、大泉洋、山本耕史、竜星涼、長田育恵

 

登壇者は次のとおり。①『ピサロ』より、渡辺謙、宮沢氷魚、②『佐渡島他吉の生涯』より、森新太郎(演出)、石田明(NON STYLE)、③『三谷幸喜 三作品三ヶ月公演』より三谷幸喜(作・演出)、三谷作品その1として④三谷文楽『其礼成心中(それなりしんじゅう)』より、吉田一輔、三谷作品その2として⑤『大地』より、大泉洋、山本耕史、竜星涼、⑥『ゲルニカ』より、長田郁恵(作)、⑦『獣道一直線!!!』より、宮藤官九郎(作)、河原雅彦(演出)、生瀬勝久、池田成志、古田新太、⑧前川知大作品より、前川知大(作・演出)、⑨『藪原検校(やぶはらけんぎょう)』より、杉原邦生(演出)、市川猿之助、⑩『レディ・マクベス』(仮題)より、天海祐希、⑪『月とシネマ』より、G2(作・演出)という錚々たる20名が登壇した。

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3月13日(金)より幕開けとなる第1弾の『ピサロ』は35年前にPARCO劇場で上演された伝説の舞台。前作で山崎努が務めたピサロ役に挑むのは渡辺謙、そして渡辺謙が務めたインカ王・アタワルパ役には宮沢氷魚。

渡辺は「このPARCO劇場が西武劇場の頃から出ていたのは(登壇者の中では)僕だけじゃないかと思います。演劇の一も二も分からないときに、蜷川(幸雄)さんの演出でこの劇場に立たせていただきました。僕にとっての演劇人生のエポックとなる劇場です。PARCOが戻ってきたんだなという喜びと緊張がないまぜになった今日の朝を迎えました」と感慨深げに語り、『ピサロ』について「(オープニング作品として)演劇の一発目。この椅子ひとつひとつに命を吹き込んでいきたい。万全の準備をして初日を迎えたい」と意気込みを語った。

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そして、渡辺と共演する宮沢は「僕が初めてPARCOプロデュースの作品に出演したのが、2018年の『豊穣の海』でした。その作品で、東出(昌大)さんと共演し、昨年は杏さんと共演し、2020年は“本丸”の謙さんとご一緒。これ以上光栄なことはありません」と会場を笑わせた。

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5月13日(水)からの第2弾『佐渡島他吉の生涯』より、演出の森新太郎は「佐々木蔵之介演じる主人公は『人間、からだを攻めて働かな、一人前にはなれへん』が口癖の熱くて、おバカで、真っ直ぐな、無骨の男。この作品は全編が大阪弁になっておりまして、関西弁ネイティブのキャスティングにも拘りました。大いに笑ってください!」と本作を紹介した。

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東京オリンピック開幕直前の6月から8月下旬までの3ヶ月間は『三谷幸喜 三作品三ヶ月公演』。三谷は「オリジナルの『大地』。関係者の皆さんに嬉しいニュースがあります。本はできています。頭の中で!あとは書くだけです」と会場を沸かせ、「東京オリンピックと丸カブリですけれども、ぜひスポーツに興味の無い方はお越しください」と挨拶した。

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続いて『大地』に出演予定の大泉洋、山本耕史、竜星涼。大泉は「初めての楽屋に『大地』チームがわっと入って、まだ稽古も始まっていないわけですから、何とも居づらい空間でした。『抱負を』と言われましても、どんな話かも知らないのですから。脚本家の頭の中にあるらしいですけど、何も教えられていないし・・・。先程、脚本家の方にお会いしたところ、僕の顔をみて“何でいるんだ”みたいな顔をしてました(苦笑)。『まだ、(出演させるか)決まっていないよ』と言われ、脚本家曰く『今日の会見が最終審査』だということで、この会見で『大地』に出れるかどうか・・・」とコメント。そして最後に「脚本は、頭の中にすら無いと思います」とキッパリ。

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山本は「1993年以来、PARCOでの出演は3作品目。20年ぶりに皆さんにエネルギーを与えられるよう挑戦したい」と意気込み、竜星は「PARCO劇場初参戦、初三谷作品ということで、ワクワクしています。オリンピックに負けないくらい熱い気持ちで挑みたい」とコメントした。

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10 月の『獣道一直線!!!』は、脚本:宮藤官九郎、出演が演劇界最強ユニットのねずみ三銃士(生瀬勝久、池田成志、古田新太)。生瀬は「獣道一直線をインターネットで調べますと、AVの“獣道一直線”が出ます(苦笑)。一応、それを舞台化したものだと思っていただければ・・・」と冗談を飛ばす。宮藤は「“獣”が付いていれば何でもいいかと。内容はこの後打合せします」と飄々と語った。

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来年2月の『藪原検校(やぶはらけんぎょう)』からは、市川猿之助が「演劇界の世界では2月は一番客が入らない月。杉原邦生というそんなに売れていない演出家で、一番貧乏くじのような芝居をやりますけれども、客席の半分くらいは紹介者無しで入れたいと思います。できれば三谷さんの作品に出たかったです」と笑いを取った。

そして、来年3月はシェイクスピアのマクベス夫人に焦点を当てた『レディ・マクベス』。主役を演じる天海祐希は「PARCO劇場は21年ぶりの出演。宝塚を辞めて初めての舞台がPARCO劇場でした。新生PARCO劇場に出させていただき、とてもとても幸せ。マクベス夫人が何故人生をそのように歩んだのかというところにフォーカスすることで、新作でございます。とても楽しみにドキドキしながら待っています」と笑顔で語った。

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オープニング・シリーズ作品ラインナップ
2020 年 3 月 13 日(金)~4 月 20 日(月)『ピサロ』 作:ピーター・シェーファー 翻訳:伊丹十三 演出:ウィル・タケット 出演:渡辺謙 宮沢氷魚 栗原英雄 和田正人 大鶴佐助 首藤康之 長谷川初範 ほか 『ピサロ』作品ページ:https://stage.parco.jp/program/pizarro
 5 月13日(水)~6月7日(日)『佐渡島他吉の生涯(さどじまたきちのしょうがい)』 原作:織田作之助「わが町」より 脚本:椎名龍治 潤色:森繁久彌 演出:森新太郎 出演:佐々木蔵之介 ほか
6 月 20 日(土) ~8 月 8 日(土)『大地』 作・演出:三谷幸喜 出演:大泉洋 山本耕史 竜星涼
7 月 16 日(木) ~8 月 7 日(金)PARCO MUSIC STAGE『三谷幸喜のショーガール』 作・演出:三谷幸喜 振付:本間憲一 作曲・編曲:荻野清子 出演:川平慈英 シルビア・グラブ
8 月 13 日(木) ~8 月 20 日(木)三谷文楽『其礼成心中(それなりしんじゅう)』 作・演出:三谷幸喜 出演:竹本千歳太夫 鶴澤清介 吉田一輔 ほか
2020 年 9 月『ゲルニカ』 作:長田育恵 演出:栗山民也
2020 年 10 月『獣道一直線!!!』作:宮藤官九郎 演出:河原雅彦 出演:生瀬勝久 池田成志 古田新太 ほか
2020 年 11 月 前川知大 作・演出作品 作・演出:前川知大
2020 年 12 月『チョコレートドーナツ』 作:トラビス・ファイン 脚本:谷賢一 演出:宮本亞門
2021 年 1 月『志の輔らくご in PARCO 2021』 出演:立川志の輔
2021 年 1 月『ラヴ・レターズ』 作:A.R.ガーニー 訳:青井陽治 演出:藤田俊太郎
2021 年 2‐3 月『藪原検校(やぶはらけんぎょう)』 作:井上ひさし 演出:杉原邦生 出演:市川猿之助 ほか
2021 年 3‐4月『レディ・マクベス』 (仮題)作:ジュード・クリスチャン 演出:ウィル・タケット 出演:天海祐希 ほか
2021 年 4‐5月『月とシネマ』演出:G2 出演:中井貴一 ほか

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