2021年にNHKで放送されたテレビドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」。オダギリジョーが温め続けたオリジナル企画である本作は、オダギリ自らが脚本・演出・編集を務め、鑑識課警察犬係のハンドラー・青葉一平(池松壮亮)だけには、なぜか相棒の警察犬・オリバーが、酒と煙草と女好きの欲望にまみれた犬の着ぐるみのおじさんに見えてしまう…。しかもその着ぐるみのおじさんオリバーをオダギリジョー自身が演じるという奇抜な設定。いざ放送が開始されると、「眩暈がしそうな豪華なキャスティング」「何のお祭りだ」とSNSを沸かせた各界を代表する豪華な出演陣と、ドラマの常識を覆すオリジナルストーリーが回を重ねるごとに大きな話題に。
犬なのに酒を片手に煙草を吸いながらスマホをいじり、本物の犬に見えている女性たちが「かわいい!」と駆け寄ると、デレデレして調子にのる女好きのオリバー。そんなオリバーを冷ややかな目で見ている一平が「ノミとかシラミがいるから触らないほうがいい」と女性たちにくぎを刺していく掛け合いや、2人?(1人と1匹?)のバディが巻き込まれていくクセ強の事件にハマる視聴者が続出。また、その世界観を彩る主題歌「The Hunter」をはじめとしたEGO-WRAPPIN’の音楽の化学反応も話題となり、全3話の放送終了後には、ロスに陥る声があふれた。
大好評を受け、2022年には新たな出演者を迎えシーズン2が放送され、ますますカオスになる世界観にシュールな小ネタもたっぷりと用意され、シーズン1を上回る視聴者が虜に。毎話放送されるたびに、SNSでは爆発的なコメント数で溢れ、Twitter(現X)では世界トレンド1位を獲得し、社会現象となり、その評価は視聴者のみにとどまらず、「東京ドラマアウォード2022」では単発ドラマ部門作品賞グランプリ受賞、月間ギャラクシー賞受賞など、各方面で高い評価を受けている。
その伝説のドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」が、エイベックス・フィルムレーベルズ配給にて、『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』として2025年秋に劇場公開が決定。脚本・監督・編集をオダギリジョーが務め、引き続きオリバー(着ぐるみのおじさんの方)もオダギリジョーが演じる。
今回、映画化発表にあたり、オダギリ監督自ら演じるオリバーが、光る謎のドアの前に佇むビジュアルも解禁。このドアが意味するものは何なのか?本作の映画化にあたり、オダギリ監督は「僕はどちらかというと、変なところにあるドアは開けたくなっちゃいますし、何でこんな場所に…というスイッチは押してしまいます」と語り、ドラマ制作時の心境について、「テレビシリーズ『オリバーな犬、(Gosh!!) このヤロウ』も、閉まりつつあるテレビドラマのドアを少しこじ開けてみよう…そんな気持ちで挑んだ作品でした」と振り返っている。また、映画化については、「オリジナル脚本の実写映画は希少種になってしまっている今、あなたはこのドアの向こうに何を見るでしょうか。その景色が輝いているものであれば、幸いです」と、映画の内容については触れられず、さらにはこのドアが本編にまったく関係ない可能性も含みながら、ドラマ版とは雰囲気が違うビジュアル、そして監督のコメントに期待が高まっている。
映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』2025年秋 公開
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ
© 2025「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」製作委員会