竹野内豊、玉木宏、奥平大兼 「“命の尊さ”を! 人たちが必死に生きた結果が今の日本! 戦争を繰り返してほしくない!」三人揃って熱弁! 映画『雪風 YUKIKAZE』完成報告イベント

映画『雪風 YUKIKAZE』の完成報告イベントが7月9日(水) に都内で行われ、主演の竹野内豊、共演の玉木宏、奥平大兼が登壇した。
80年前、平和な海が戦場だった時代、数々の激戦を最前線で戦い抜いた駆逐艦「雪風」は、僚艦が大破炎上していく中、絶えず不死身ともいえる戦いぶりを見せる。その知られざる史実を背景に、太平洋戦争の渦中から戦後、さらに現代へと繋がる激動の時代を懸命に生き抜いた人々の姿を、壮大なスケールで描き出す。本作で、「雪風」艦長・寺澤一利役の竹野内豊、先任伍長・早瀬幸平役を玉木宏、若き水雷員・井上壮太役を奥平大兼が演じている。

竹野内は「現代を生きる中で、命の尊さを感じることがあっても、自国を守る駆逐艦の艦長として、乗務員だけではなく、関わるすべての人たちの命を守る。その重責というのは、容易に想像できるものではなかったんですけれど、実際、撮影が始まってみて、一人ひとり戦友のキャストの方々と一緒に、お芝居をする中で、皆さんの一致団結した姿に支えられ、いつの間にかみんなに艦長にしていただきました」と艦長を演じての達成感を表現した。

雪風が竣工して以来艦と共にしてきて、兄貴とも呼ばれ頼れる存在の先任伍長・早瀬を演じた玉木は「兵のことを知り尽くしているのが先任伍長で、現場の人間観をすごく大事に演じさせていただきました」と本作への自信を覗かせた。

若き水雷員・井上かつナレーションも担当した奥平は「台本を読ませていただき、戦争のことは本当に知らないことだらけ。(台本は)すごく詳細に、当時のことや、当時の人の気持ちが若い人の視線で書かれていて、この映画を若い人に届けられたら、すごく嬉しいなと思いながら、撮影中は挑んでいました」と述懐、さらにナレーションについて「最初僕でいいのかな?と思っていたんですけど、後半には、艦長と先任伍長に向けてのメッセージもあるので、僕が読めてよかった。実際に読んでいるときに、あれは井上として、ちゃんと艦上にいた証拠でもあると思いますし、井上のメッセージが未来の人たちへと、つないでいるという意識をすごく持てたので、ナレーションを任せてくださって、すごくありがたかったです」と満足げに語った。

竹野内と玉木は今作が初共演。お互いの印象について、竹野内「役柄の設定上、現場で多くを語ることはなかったのですけれど、玉木さんの第一印象としては、鍛え上げられた体形の、現場では腹からの響き渡る声が全身にみなぎって、先任伍長という風格が滲み出ていたので、初めから先任伍長として存在している感じでした」と評し、玉木は竹野内について「現場では、非常に物腰が柔らかくて、穏やかで繊細な優しさを持った方だと思いますし、ここに来るときも、エアコンの吹き出し口を一個ずつ触って、ちゃんと後ろに届くように調整される。そういう繊細な優しさを持たれている方」とお互いを称賛しあった。

奥平は、玉木との共演で印象的なシーンを挙げた。「夜中に艦の点検で、初めて先任伍長と二人きりお話しするシーンがあって、すごく居心地がよかったのを覚えていて、そのお陰で先任伍長とは何か不思議な絆を感じた。だからこそ、井上は先任伍長をよく見ていたりとか、先任伍長への思いがすごく強くなりました」とコメント。一方、玉木は「映画の冒頭は、井上を助けるシーンで始まっている。(海中にいる井上を)僕の手で救うところから始まっていて、雪風に乗っていって、彼の心の変化が感じられる作品となっていると思いますし、奥平君が演じることによってすごく魅力的に、かつ彼の真っすぐさと相まって、本当に素晴らしい演技だったなと思います」と喝采した。

改めて、艦長を演じた竹野内は「雪風の船員たちは、自由が許されなかった時代にあって、本当に珍しいくらいのいい関係性だった。お互いが本当に強い信頼があったからこそ、日頃から、相手に対して敬意を持ちながら、自分自身もしっかりと信念を持っていた。現代に置き換えても、ものすごく大切なことだと思います」と雪風の艦風(艦の中での決まり事、風習)を明らかにした。
完成した本作を観て、奥平は「僕は雪風に乗っているシーンがほとんどで、艦長いらっしゃる艦橋も全く画でも見てなかった。シンプルに描かれていると思ったし、その他の人たちの思いも映像を観てすごく伝わってきました。個人的には、和気藹々としているシーンで、水雷班チームが羊羹を食べるシーンがあるんですけど、あのシーンが間に挟まっていることで、すごく人間性が垣間見えて、当時の人たちも、小さな幸せだったり楽しさを見つけながら生きていたんだなということがすごく沁みました」と隠れたみどころを紹介。

玉木は「戦争ということがテーマがあって、当然“命の尊さ”を伝えたいことですし、大切なシーンがいっぱいあるんですが、中盤ぐらいで、皆さんがやり取りしている会話で『普通がいい』ということをおっしゃられるんですけど、僕らが日常生きていると、そんなに危険な目に遭うこともないですし、人によって普通というレベルは当然違う。目の前にあることのありがたみ、幸せというものがしっかり伝わると嬉しいです」とコメント。
竹野内は「何よりもあの当時の人々の精神性の高さには心を打たれました。人間として生きていて、当たり前のことなのに、いつの間にか、この物質社会で満たされた中で生きていて、どこかに置き忘れてしまった。本当にそういったことを改めて思い出させてくれる。やはり、誰かのために、生きた証しというのは、たとえどんなにあの月に当たっても、これだけ多くの人に感動を与えられるんだということを感じさせる映画でした」と現代との対比に考えさせられたようだった。

最後に、これから映画をご覧になる方々に向けて、奥平は「特に、若い人たちにも興味を持っていただきたい。(この映画を通して)僕はいろんなことを知ることができてよかったと心の底から思った。若い人たちも同じことを思ってほしい、今回は雪風のお話ですけど、いろんな人たちが必死に生きた結果が、今の日本だと思うので、その人たちが今の日本を見て、よかったなと思えるような、世の中であってほしいと思う。いろんな人にこういうことであったとか、これを観てそういう世の中に行けるような考え方になってくれればすごく嬉しいです」と想いを伝えた。
玉木は「戦争を繰り返してほしくはないですけど、今を一生懸命楽しく生きて、この映画を通して、また未来につながっていけばいいなと思っておりますので、どうかそんな思いで観ていただけると嬉しいです」とアピール。
竹野内は「話は少しあの遠い昔のような話ですけれども、単なる歴史の1ページとして終わらせてはいけない気がしております。本当の戦争の恐ろしさを知り得るいうのは、もうできない。当時を生きた人の心情を、映画で皆さんと一緒に体感することによって、より深く皆さんの心の中に、その情景として記録に残せるんじゃないか。そういう思いも込めて、スタッフキャスト一同、本当に多くの方々に広く届くことを願っています」と、イベントを締めくくった。
映画『雪風 YUKIKAZE』 8月15日(金) 全国公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/バンダイナムコフィルムワークス
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