高良健吾、唐田えりか、剛力彩芽、麻生久美子ら高校時代の夏の思い出を披露! 映画『海辺へ行く道』完成披露上映会

映画『海辺へ行く道』の完成披露上映会が7月17日(木) に都内劇場にて行われ、舞台挨拶に主演の原田琥之佑、共演の麻生久美子、高良健吾、唐田えりか、剛力彩芽、菅原小春、そして横浜聡子監督が登壇した。

本作は、知る人ぞ知る孤高の漫画家・三好銀の晩年の傑作「海辺へ行く道」シリーズの映 画化で、第75回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門Kplus にて正式上映され、特別表彰を獲得した。とある海辺の街でのんきに暮らす14歳の美術部員・奏介(原田)とその仲間たちは、夏休みにもかかわらず演劇部に依頼された絵を描いたり新聞部の取材を手伝ったりと毎日忙しい。街には何やらあやしげな“アーティスト”たちがウロウロ。そんな中、奏介たちにちょっと不思議な依頼が次々に飛び込んでくる。ものづくりに夢中で自由奔放な子供たちと、秘密と嘘ばかりの大人たち。果てなき想像力が乱反射する海辺で、すべての登場人物が愛おしく、優しさとユーモアに満ちた、ちょっとおかしな人生讃歌。

主演・奏介を演じた原田(15歳)は「撮影当時(2年前)から身長は13センチほど伸びて、顔もすごい変わってしまったんですけど、『誰だ?』とは言わずに、今日はよろしくお願いします」と挨拶。

奏介と一緒に暮らす南寿美子を演じた麻生は「先日この作品を試写で拝見したんですけど、横浜監督らしさが爆発している映画と感じ、試写室の中でも、私が一番楽しんでいるという自信があるぐらい、クスクスゲラゲラ大笑い。すごくユーモアのある温かい作品になっています。この作品は、アートがひとつのテーマでもあるので、観ていただく方によって、自由に感じ取っていただけたら」と見どころたっぷりの映画であることをアピールした。

続いて、街にやってきた包丁売りの男・高岡を演じた高良は「オファーが念願の横浜組だったので、とにかく話が来たときは嬉しかったです。実際、この作品を観たときに、やっぱり横浜監督の作品でしか、そしてこの映画でしか感じられない多幸感っていうのがありました。(上映時間の)2時間20分はあっという間でしたし、この映画を観て、幸せだな!と思ったのが久しぶりだったので、そういう作品に出合えて嬉しかったです。皆さん、楽しんでいただけると嬉しいです」と笑顔で語った。

高岡の恋人・ヨーコを演じた唐田は「私はこの作品が本当に大好きなのでやっと、こういう日を迎えられて本当に嬉しく思っています。まずは観て楽しんでいただけたら幸いです」とコメント。

さらに、街の不動産屋に勤務する理沙子を演じた剛力は「ようやく皆さまにお披露目できるという嬉しさもありながら、皆さまにどう受けとっていただけるのかな?という緊張感もありつつ、でも、あの夏休みという日常や、毎日何気なく過ごしていく中での否日常感が詰まっている作品になっているんじゃないかなと思います。この暑い夏を吹き飛ばすくらい、すごく美しい映像と監督の個性あふれる作品、個性溢れるキャラクターのいい人たちがたくさん出てくるので、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいなと思います」と熱く語った。

アーティストっちの借金を取り立てるために東京から戻ってきたメグを演じた菅原は「私がしゃべると作品をダメにいてしまいそうです」と言って、ダンスポーズを披露した。そして、横浜監督は「今日は2年ぶりにこのメンバーが集まることができて感無量です。あとは皆さんに映画を楽しんでいただければ」と簡単に挨拶した。

長編映画初主演、約800名のオーディションから選ばれた原田は「素直に嬉しくかった。オーディションでは、横浜さんに、いろんなところを見透かされている気がして、この人には嘘が通じないんだと思ったのが第一印象。そんなすごい方とご一緒できことがものすごく嬉しく、ものすごくワクワクしました」と当時の印象を明かした。2年前の小豆島での撮影について「毎日が楽しくてワクワクして、本当に島の少年みたいな感じ。島にいる中須翔真君(立花良一役)と蒼井旬君(梨本テルオ役)と毎日一緒でどこかに遊びに行ったり、撮影が終わって、本物の島の中学生のように暮らせていけたので、奏介にどっぷり入れるような環境でした」と小豆島の撮影を振り返った。

横浜監督は「原田君は本当に現代っ子という感じ。でも画面に映ると、ノスタルジックな匂いというか、昭和生まれの私も安心するような懐かしい気持ちになる瞬間があって、皆さんもこの映画を観て、その雰囲気を感じていただきたい」と原田の印象をコメントした。

横浜組には3作目の出演となった麻生は「今回も痺れました。横浜監督の演出が大好き過ぎて、2、3カ所すごく記憶に残っているシーンがあるんですけど、猫が出てきて、セリフでも猫に対して『悪意のある感じで!』と指示されたり、うたた寝しているシーンでは、『死んでいるような、まるで何か幽霊のような感じでいてください』とか、ワクワクしてきて演じるのが楽しかったです」と回想した。

夏の小豆島で撮影を敢行した本作にちなんで「夏の思い出」を大人キャストのそれぞれが発表。剛力は、高校時代の思い出を振り返り「当時、仕事でバンドを組んでいて半年後にイベントをする企画がありました。夏休み中にみんなが私の実家に泊まりに来て、みんなでカレーを食べたり、スタジオに行って毎日練習して最終日に花火をしたりしました。この映画を観た時にそれをふと思い出して、ど真ん中の青春をしていたなと思った」と懐かしんだ。

高良はデビュー直前の話として「高校3年の夏にオーディションで『ウォーターボーイズ』に受かって、みんなで1ヵ月くらい奄美大島に合宿していました。まだその時は高校生だったので、熊本から通いながら練習をしていました。撮影の休みの間は奄美大島のホテルの前の海に飛び込んだり、花火をしたり、釣りをしたり、自転車で島を回ったり。仕事を始めたばかりのあの夏は忘れられません」と回想した。

中学時代にソフトボール部でキャッチャーを務めていたという麻生は「強くなりたいと思って紐をつけたタイヤを引っ張ってランニングしていました。漫画で見たことがあるのでいいのだろうと思ったけれど、引きずるのは無理。動かないから一瞬でやめました」とまさかの青春を明かした。

高岡の恋人・ヨーコ役の唐田は「地元の盆踊りで太鼓を叩く係で、その祭では小学校から長い間太鼓を叩いていました」と懐かしんだ。そして菅原は「夏の思い出は…ありません!ダンスばかりをしていたので」としながらも「当時付き合っていた彼氏のケイタ君と花火大会に行きました。ピンク色の浴衣を着て。私の夏の思い出は苗字を覚えていないケイタ君です」とこちらも会場を笑わせた。

一方、現役高校生の原田は「今年の夏にチャレンジしたいこと」を発表。「夏休み期間中は毎日1作以上の映画を観ることを目標にしています。毎日2作品くらい観ようかな」と宣言。これに原田のデビュー作で共演した高良は「凄いなあ。デビュー作では親子役だったので色々と感じます。成長したね、身長もね」と感動していた。

最後に主演の原田は「本作には未来ではなく今を全力で楽しむ人が勢ぞろいして、人生を謳歌している姿が描かれています。色々な人が楽しめる作品なので夏休み中に沢山観てもらえたら嬉しいです」とアピール。横浜監督は「三好銀さんの漫画は色々な人が色々なことをする多様性に溢れた原作で、私はそのある種の寛容さを映画で引き継ぎたいと思いました。皆さんもこの映画を観ながら自分自身の中の多様性の出会いを楽しんでいただければと思います。この映画を気に入ってもらえたら嬉しいです」と呼び掛けていた。

映画『海辺へ行く道』8月29日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほか全国公開
配給:東京テアトル、ヨアケ ©2025映画「海辺へ行く道」製作委員会