
日本映画界の至宝・木村大作監督が、監督・撮影に加え、企画・脚本・編集の合計5役を自ら担当し、これまでに培った経験と技術の全てを注ぎ込む《本物の日本映画》の製作に乗り出した。映画『腹をくくって』企画発表記者会見が5月1日(金)、東映株式会社にて開催され、木村監督自身が登壇した。
木村監督は「言葉が荒いので、炎上するきっかけになるから慎重に話そうと思っている」と冒頭からジョークを交えつつ、「監督作としては4本目でまた現場に立てることが嬉しい」と本作品の製作への気持ちの込もった挨拶を行い、会見はスタートした。

主演には山﨑賢人、共演には松山ケンイチ、松田龍平、古川琴音、北大路欣也、渡辺謙、阿部寛、佐藤浩市という全員が主役クラスのキャスト陣の名前が発表され、会場には大きな拍手が起こった。豪華キャスト陣について、木村監督は「素晴らしい人達を集めることができた。皆様、脚本を読んだ上でやる気になってくれている。この映画の一番のウリはキャスティングです。こんなトップクラスの人達に出ていただけるんですから、封切ってこけたりしたら日本映画は終わり、自分も終わりだと思っている」とキャスティングに多大な自信を感じるコメントを寄せた。
続けて、「僕の年齢から言って、もう終わりなんだろうと思われている。俳優たちに、キャスティングのプロデューサーから『木村さんの最後の作品になるので』と言われて口説かれているんだろう?と聞いたら、皆笑っていた」と自虐的な冗談をはさむと会場からは大きな笑いが起きたが、木村は「そういう風に集めたのだろうなとは思いつつ、自負としては『やっぱり、木村大作とやってみたい』と思っている」と年齢だけで俳優陣が集まってくれたわけではないという自信も覗かせた。
木村監督は「キャメラマンとして、全部の作品で腹をくくってやってきた。“腹をくくって”というのは覚悟という意味。今年撮影して来年公開なので、今から皆さんの協力を賜って、ヒットさせて、あわよくば、流行語大賞にならないかと思っている。そういうところからスタートしていき、なんとか沢山の人に観に来ていただきたい。多くの人に観に来てもらうことで映画に意味が生まれる」と語り、映画に携わってから歩み続けた70年に及ぶ映画人生を本作に投影し、木村自身の“生き様”を込めたタイトルとなっていることを明かしつつ、本作が多くの人に届くことを願った。続けて「1年前から撮影スケジュールを俳優に渡している。『このスケジュールでできないのであれば受けなくて結構です』とオファーした。映画のスケジュールで俳優を集めたかった」と話し、キャスティングについて制作現場優先の進め方でオファーしたことも明かした。
「この映画で最後だと思われているが、この映画が最後ではない。去るときは静かに去る」といつもの木村節でまだまだ映画を作っていくことへ意欲を燃やす発言を残しながら、映画の内容については「山﨑さん演じる主人公のセリフで『生半可な気持ちでは許されん。腹をくくって我らの居場所を守らねばならぬ』というものがある。この映画は“宿命”と“運命”を描く映画である」と明かした。さらに「山本周五郎さんのある短編のアイデアを一つだけ使わせてもらっている。それとたくさん愛読してきた山本周五郎さんの生き方自体を随所に投影させてもらっている。映画の最後には『山本周五郎に捧ぐ』という文字を入れたいと思っている」と山本周五郎からのインスピレーションから企画が出発したことも明かした。
時代小説の名手・山本周五郎の短編に着想を得たストーリーには“敵討ち”“暗殺”“決闘” という3つの大きな見どころを配しながら、日本人としての美しく潔い生きざまが描かれる。そしてその物語を、木村監督がこだわり続けるCG無しでのリアル撮影によって、四季折々の美しく、そして荘厳な日本の風土を存分に散りばめた映像の中で映し出していく。日本時代劇が世界から注目を集めている今、最高のスタッフ・キャストを揃え、時代劇の枠に留まらない《日本映画の真髄》を世界に送り出す。
映画『腹をくくって』 2027年全国公開
キャスト:山﨑賢人 松山ケンイチ 松田龍平 古川琴音 北大路欣也 渡辺謙 阿部寛 佐藤浩市
配給:東映 ©2027「腹をくくって」製作委員会

