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2026年6月13日 22:50

柄本佑「この映画は本当に映画の神様に恵まれている!」 映画『メモリィズ』公開記念舞台挨拶

N.Yのトライベッカ映画祭にてフィクション部門最優秀新人長編監督賞を受賞した映画『メモリィズ』が全国公開! 6月13日(土) には新宿ピカデリーにて公開記念舞台挨拶が実施され、主演の柄本佑、共演のイッセー尾形、香椎由宇、そして監督&脚本の坂西未郁が登壇した。

満員御礼で実施されたこの日、主人公・雄太を演じた柄本は「初日の昨日に本当に嬉しいニュースも入ってきて、この映画は本当に映画の神様に恵まれているなと思っています」と、日本人としては初となる最優秀新人長編監督賞を受賞した坂西監督を祝福した。

坂西監督と柄本には、通った高校が実は同じというまさかの奇遇もある。「初監督というのは聞いていましたが、まさか高校の後輩だとは…。年齢的には6つ下で世代は被っていませんが、通った高校は一緒。僕らが通った高校は独特な空気のある学校だったので、坂西監督を見ていると『似ているところがあるな…』みたいな。最初からフィーリングが合うところがあった」と柄本は笑った。

雄太の義父・誠役のイッセーは、オファーを受けた理由を聞かれて「理由は…いまだにない(笑)。台本を読んだ時は『俺じゃなくていいだろう』と思ったんだよね。それは『ここで芝居が出来る!』というところが見当たらないから。なぜ俺なのかと思った」とユーモア交じりに回想しながらも「撮影を進めていく中で、生きている我々というテーマとリンクしてきた。撮影を終えて帰ると言いようのない寂しさが襲って来て、また何年か経ってそれがまた“メモリー”の一つになるのだろうと思う不思議な映画でした」と感想を述べた。

坂西監督はそんな二人に全幅の信頼を寄せており「脚本にはないけれど『これが面白い』というやり取りの中でお二人が誠と雄太に見える瞬間がたくさんあった。お二人のその空気感を作品にそのまま出すことができれば、僕が想像していたものよりも面白くなるのではないかというシーンだらけ。僕は完成作を観たときに、それらを残せたのではないかと嬉しく思いました」と手応えを得ていた。

誠の亡き妻・詩織役の香椎は「読みづらい台本」と言われて脚本を渡されたそうだが「私は読みづらいとは思わずに一気に読みました。早い時点から涙が止まらなくなって、坂西監督の中に流れている空気感が伝わって来た。これはこの世界の中に入りたいと思った」と坂西監督ワールドにゾッコン。「しかもセリフもないし、こんなオイシイ役はなかなかない」と笑わせつつ「でも完成作を観たら誠さんの愛情たっぷりで嬉しくて。涙が止まらなかった」と大感動だった。ちなみに誠役のイッセーとは今日が初対面で「ハグしたいくらいにドキドキしています」と喜ぶと、イッセーは「後でハグしましょう!」と返して笑わせた。

思い出の写真を紹介する企画では、柄本が撮影地・大分県竹田市で取れた野菜の写真、イッセーは幼少期の家での一コマ、香椎はカメラマンだった祖父のフィルムカメラを捉えた写真、坂西監督はトライベッカ映画祭上映後の笑顔の観客たちの姿を捉えた一枚を持ち寄った。坂西監督はその写真を見ながら、「映画という共通言語を通して、海外の人もこんなにも喜んでくれて観てくれて。それが本当に嬉しかった。日本だとクスッ程度の笑いですが、結構ウケて声を上げて笑ってくださる人が多かった。でもその『面白いと思った理由』を直接聞いてみると、日本人の方からもらえる感想と同じだった」と海外上映を通して普遍的な映画である事を実感していた。

最後に主演の柄本は「今日はマイケルではなくて、本作を観に来てくださってありがとうございます。最近の映画は宇宙で戦ったり、3時間弱だったりみたいなものが主流になっています。そんな中で、本作のようにささやかだけれどふくよかな映画が生まれたというのは、僕の中では必然のような気がしています。この映画はトライベッカで賞も取りましたので、さらに良いところまで飛ばしていただけたらと思います」とさらなる反響に期待。坂西監督も「初監督作を撮ったという実感を得られない中ではありますが、皆さんの感想をネット等で見させて頂いて、少しずつ届いている感覚が実感になっています。観ていただいた皆さんの感想を知る事が映画監督の嬉しさでもあると思います。それをさらに実感できるよう、これからも応援宜しくお願いいたします」と呼び掛けていた。

雄太が九州の田舎町へとやって来たのは、足を骨折した義父が回復するまで身の回りの世話をするためだった。義父が営む昔ながらの写真館の仕事を手伝いながら、東京にいる妻と娘との間で、スマホで撮った映像を交わす。大きな事件は何も起こらないが、日々の些細な出来事と、その記録と記憶の連なりに、家族の人生という長い時間の存在が、静かに、鮮やかに浮かび上がってくる──。

映画『メモリィズ』全国公開中
配給:リトルモア ©︎2026LittleMore memorizu.jp

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