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2026年8月21日 05:00

出口夏希&蒔田彩珠、二人の子供時代を演じた七瀬ふうり&岡田六花に驚き! 是枝裕和監督最新作 映画『ルックバック』完成報告イベント

藤本タツキによる青春漫画が実写化。映画『ルックバック』の完成報告イベントが8月20日(木) に都内で開催され、イベントにはW主演の出口夏希(藤野役)と蒔田彩珠(京本役)、二人の子供時代をそれぞれ演じた七瀬ふうり(藤野役)と岡田六花(京本役)、そして是枝裕和監督が登壇した。

漫画の腕に絶対の自信を持つ藤野と、彼女に憧れを抱きながらも圧倒的な画力を秘めた京本。漫画へのひたむきな思いで結ばれたふたりを、ある日思いもよらない出来事が襲う・・・。原作と同様に、小学生時代から始まるふたりの13年間の軌跡を、繊細かつみずみずしく描き出す。撮影は2025年2月から主に秋田県にかほ市で四季を通して行われ、春夏秋冬それぞれの風景が作品の中に刻まれた。本作は、9月に開催される第83回ヴェネチア国際映画祭の【コンペティション部門】への正式出品が決定している。

本作の完成版を鑑賞したキャストたち。出口は「(本作が)始まる前から今までにない緊張があって・・・。でも最初に出てきたのがこの子たち(七瀬と岡田)なので、すごいホッとして、自分の番が来るまで(落ち着いて)観ました。でもその後は、景色とか私たちが見ていたものがそのまま映し出されていて、本当に綺麗で、自分が出ていたのを忘れるぐらいすごかった」との感想。

蒔田も「現場ではこの二人のお芝居を見ていなかったので、始まってふうりちゃんが出てきて、本当にあのふうりちゃん?というくらいしっかりと自分の役を演じていて、六花ちゃんが出てきたときも(出口と)顔を見合わせて可愛い!と感じました。作品はもちろん素晴らしいんですけど、(七瀬と岡田の)二人が頑張っていたのを知っていたからこその感動があって、なんだかほっこりしました」と笑顔で話した。

そして、七瀬は「自分の演技を観る機会がなくて、最初は恥ずかしくて、ちょっと目をつぶっていて、最初の方はあまり観られていなかったんですけど、夏希ちゃん、彩珠ちゃんの演技を見て本当に感動したし、やっぱり演技の先輩たちですから、勉強になったし、すごい感動しました。京ちゃん(岡田)も良かったよ」としっかりコメント。

岡田は「にかほの景色は春夏秋冬全部ものすごく綺麗。でも一番は皆さんの演技が何と言っても可愛いし綺麗だし神々しいです。眩しいです」と先輩たちを持ち上げていた。

是枝監督は、先程まで緊張していた七瀬と岡田を見つめながら「いつもの空気が戻ってきて良かったです」とホッとした様子。改めて本作について「素晴らしい原作に出会ったことからスタートしているので、撮りながら原作に応えなければと考えていましたけど、いざ撮影が始まると、天気とか自然とか、いろんなものに恵まれて、特別な時間がこの映画の中で撮れているという実感がありました。編集していきながら、登場人物と風景が祝福されている感じを皆さんが共有してくださればいいなと思いました」と自信を覗かせていた。

改めて、オファーされたときを振り返って、出口は「たくさんの方に愛されている作品が自分に来たので、嬉しいというよりも、“怖い”方が勝っていました。あとは是枝さんとは『舞妓さんちのまかないさん』以来4年ぶりなので、成長してなかったらどうしよう」と心配したことを明かし、蒔田は「私は『ルックバック』の漫画が発売されたときに監督から本をいただいていて、それから4、5年経ちました。なので、やっと来た! ついに実現したっていう気持ちが大きかったですけど、私も『舞妓さん』ぶりなので、今更、監督の前でお芝居できるかなと、ちょっと恥ずかしかったです」とコメントした。

オーディションからの参加となった七瀬と岡田だが、七瀬は「嬉しすぎて、びっくりして、家の中で叫んでピョンピョン飛び跳ねたんです。まさか自分が決まると思っていなかったので、本当に嬉しかったです」と当時の心境を語り、是枝監督は「オーディションに立ち会っていたスタッフ全員が“藤野だ!”と思ったんです」とまさに七瀬が適任だったことを明かした。また、岡田は「私もまさか受かるとは思っていなかったので、夢だと思いまして、1~2週間ぐらいは実感が湧かないまま、ぼーっと過ごしていました」とコメントした。

一方で、是枝監督をどう感じていたか?を問われ、七瀬は「是枝監督自体がほっこりしていて優しくて、“この人だったらそれはみんなに愛されるよね”って思っていました」と答え、大受け。是枝監督は「七瀬さんには事前に台本を渡さず、現場でセリフを口伝えして、作っていくやり方をしたんですけども、(七瀬から)『あとは自分でやるから出来上がるまで監督は出てくれ』って言われて、僕はセットから出された。出てくれって言われたのは初めて」と七瀬との撮影時を回想。七瀬は「頑張っているのをバレたくないし、楽しみにして欲しかったから、出ていってという感じでした」とその理由を明かすと、出口は「藤野だね~」とあきれていた。 

撮影地の秋田県にかほ市について、出口は「春夏秋冬を秋田で楽しんだのですけど、にかほの方たちとは友達みたいになりました。夏休みと冬休みにおばあちゃん家に帰ったような感覚で、みんなとたくさんご飯を食べたのが一番思い出に残っています」と懐かしんだ。

蒔田は「やっぱりスイカ割り。海でみんなとスイカ割りをして、京本対藤野でスイカ割りして、それが一番の夏休みの思い出みたいで楽しかったです」と話すと、スイカ割りの勝者は「私です」と七瀬が声を張り上げ、「案内したのは私です」と出口も胸を張った。

第83回ヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミアに是枝監督およびキャスト4人参加も話題に。女性4人ともヴェネチアでの楽しみは“ご飯”と口を揃え、蒔田は「監督に『美味しいご飯屋さんないの?』って聞いたら、『調べてるとこ』って言われました」と仲のいいモノ同士という雰囲気が満ち溢れていた。

イベント最後には、出口は「キャスト、スタッフ、にかほの皆さんなど、映画に携わった皆さんの思いがたくさん込められている『ルックバック』となっております。すごくきれいな景色と音とにかほのすべてが映し出されているので、ぜひそれを感じていただけたら嬉しいです」と話し、蒔田は「私はこの作品を通して、京本が『藤野ちゃんはなんで絵を描いてるの?』と言ったように、私は“なんでお芝居しているんだろうな?”と考えるきっかけになって。多分京本と一緒で“好きだから”なんですけど、それを今まで一度も“なんでやってるんだろう?”と考えずにここまでやってこれたのは、本当に真っ直ぐに京本と同じようにひたむきにやってきたからなんだなと気付かせてもらった。この作品を観て、自分の好きなこと、好きな人のことに対して何か考えるきっかけになる作品だと思っているので、たくさんの方に観ていただけたらなと思っています」と呼びかけた。

そして是枝監督は「蒔田さんが言ったとおりで、あえて言葉を重ねることはなくて、いろんな出会いに恵まれた作品になったと思っています。僕がしたことは本当にキャスティングまでで、あとは見つめていただけ。例えば藤野が文房具屋さんで買ってきたスケッチブックに1本の線を描き始めるところで、涙が出ちゃう。人の人生にはああいう瞬間があっただろうなと思う。人が一生懸命になっている眼差しとか背中って、こんなに感動的なんだと改めて気づかされる、そんな撮影でした。そんな映画になったんじゃないかなと思っております。応援してください」と力を込めて、イベントを締めくくった。

映画『ルックバック』9月11日(金) 全国公開
配給:K2  ©藤本タツキ/集英社 ©2026 K2 Pictures・集英社 

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