トップ > PICK UP > 【後編】寛一郎、初主演映画に寄せる思い「オリジナル脚本をやることに価値がある」『君がまた走り出すとき』インタビュー

2019年2月27日 16:24

【後編】寛一郎、初主演映画に寄せる思い「オリジナル脚本をやることに価値がある」『君がまた走り出すとき』インタビュー

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

20181217-70s

——ちなみに、寛一郎さんが感じた「走ることの面白さ」って?

撮影中は、午前中に走るシーンを撮影して、昼ごはんを食べて、その後に芝居のシーンを撮るというのがルーティーンとして2週間ずっと続いてました。最初はきついなって思ってたんですが、体が慣れてくると、もうちょっと走ってみたいって感情が生まれたり、体を動かすと意外と気持ちいいなって思うようになりましたね。錯覚なのか感覚なのかわからないですけど(笑)。それは走ってみないとわからないことだなって思いました。

——普段、スポーツ全般しないんですか?

しないですね。できないわけではないですし、特別嫌いなわけではないんですけど、わざわざプライベートではしないかな〜。

——マラソンは今、実際に走る方だけでなく、見るスポーツとしても人気が高まっていますが、見ることもあまりないですか?

あまり見たことがないんですよ。僕、これまで、野球もあまり見ていなかったんですが、去年、初めて甲子園を見たらすごい面白くて…。勝ったチームにも負けたチームにも人間ドラマがあるんです。何年もやってきて、ここで、野球人生が終わるかもしれない。みんな、泣きながら砂を拾うっていう、字面だけみたら大して感動するストーリーはないかもしれませんが、あの光景を見てしまうと胸を打たれるものがある。マラソンにもそういう人の心を動かすものがあると思うので、ちゃんと見てみようと思っています。

20181217-62s

——撮影で印象に残っているシーンは?

走るシーンは全て印象に残っていますね。それから、山下さんが僕にビンタをするシーンです。あのシーンはワンカットで長回しで撮影したんですが、二人の関係性が同じワンカットのシーンの中で大きく変わっていくので撮っていても楽しかったです。撮り方にも工夫があるので、注目してみてもらいたいですね。

——今回のロケは川口が多かったんですか?

全部川口で撮りました。

——川口は寛一郎さんにとって、どんな街でしたか?

僕は東京で生まれて、都心で育ってきたので、東京からこんなに近くても違う空気があるんだなとは思いました。撮影中は、西川口にずっと泊まりっぱなしだったんですが、駅の近くには居酒屋がいっぱいあって、風俗もあって、ちょっとした下町感、都心にはない空気感がある街なんですよ。でも、一歩中に入ったら真っ暗で誰もいない道がある。すごく差がある街で、僕は、真っ暗な道を一人で散歩するのが好きでした。

20181217-82s

——この作品では、登場人物は全員、人生に迷い、悩みながら一歩ずつ進んでいく姿が描かれていますが、寛一郎さんご自身が人生で一番迷ったことは?

悩んで生きてきたはずなんですが、やっぱり、この職業を始めるときと始めてからは、一番悩んでいると思います。それは、決定的にここがとかじゃないですが、色々と悩むことも多いんですよね。それ意外は、あんまり悩むことはないですね。

——役者をやろうと思った決め手はたくさんあったと思いますが、今、一番に思いつく「きっかけ」は?

それはもう、父親(佐藤浩市)が役者だってこと以外にないと思います。もちろん、映画を観て、映画が好きだから役者になろうと思ったんですが、父親が役者じゃなかったら、映画を見続けていて、役者になろうと思わなかったと思います。それに、やっぱり僕の根本にあるものなので。もちろん、それだけじゃないたくさんの理由はありましたが…。

——なるほど。では、悩んだとき、迷ったときに、どうやってふっ切りますか?

ん〜…考え続けるかな。映画に助けを求めてみたり、本に助けを求めてみたりするんですが、最終的に考えて考えて考えてみて、それでもダメだったときは、一回、それを放棄してゲームします(笑)。結局、人にアドバイスを求めたり、相談したところで納得できないんですよね、僕。もちろん、相談することで助けになる言葉をもらえるかもしれないですが、自分で答えを探したいなというのがあります。

——ゲームして、気を晴らして、また考える?

そう!(笑)。ゲームをずっとやってると、一回リセットできるんですよ。そういう意味ではありかなと。

20181217-78s

——改めて2019年の目標は?

今年も一歩一歩、前に進み、いい作品に出会って、いいお芝居をするっていうことは前提として、まだやったことない、振り切った役をやってみたいと思ってます。今回演じた翔太は、もがき苦しんで揺れ動いている人間で、すごく人間っぽい部分が多い役だと思います。僕はそういう、人間っぽさのある役を演じる機会が多かったので、それとは全く違う、頭のネジが一個飛んじゃっているような、振り切った人を演じてみたいですね。

——最後に、読者へのメッセージを。

マラソンを題材にしている映画です。走ることが好きな人、マラソンを始めたい人は観て損はない映画だと思います。それから、自分と向き合いきれてない人や、何かから逃げている人や向き合えてない人は、この映画を観ることで何か一つでも変わってくれたらいいなと思います。

20181217-75s

前編~https://ranran-entame.com/wp-ranranentame/movie/59849.html

映画『君がまた走り出すとき』

Story
人生は何度でも走り出せる
世界6大マラソンを走破した川口市民ランナーの実話が導く再生ストーリー
翔太(寛 一 郎)は訳あって逃げ込んだ民家で、老婦人・多笑(松原智恵子)から孫だと勘違いされ、成り行きでそこに住むことに。しかし数日後、多笑の本物の孫・佳織(山下リオ)が訪ねてくる・・・。
そしてある晩、ラジオから、世界6大マラソンを走破した高齢の市民ランナーの話題が聞こえる。そのラジオをきっかけに立ち止まっていた6人が出会い、支え合い、時にはぶつかりながらも、それぞれの人生が走り始める。

出演:寛一郎、山下リオ、松原智恵子、菜葉菜、辻本祐樹、綱島恵里香、安居剣一郎、長谷川初範、浅田美代子
脚本:岡芳郎
監督:中泉裕矢
製作:川口市
C2018 川口市

公式サイト http://kimimata.com/#
公式さTwitter @kimimata_m

201932日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

写真撮影:早川 善博

180A2948-2s

プレゼント
ランランエンタメではサイン入りチェキを2名様にプレゼントいたします!どしどしご応募ください。

<応募方法>
(1)ランランエンタメの公式Twitterアカウント「https://twitter.com/ranranentame」をフォローする
(2)プレゼント告知ツイートをリツイートする
(3)ダイレクトメッセージで申し込む
    ①寛一郎さんチェキ希望
    ②お名前
         ③ご意見ご希望
    をご記入頂きご応募ください。

<応募締切>
2019年3月25日23時59分

<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりTwitterのダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
<ご応募について>
※リツイートは、公式リツイートに限定させていただきます。
※Twitterアカウントを非公開にしている場合、リツイートを確認することができないため、応募対象外となります。
※ご応募後のキャンセル、変更、返品、お届先の変更はできかねますので、ご了承ください。
※当選結果に関するお問い合せは受け付けておりませんので、ご了承ください。
<商品発送について>
※商品の配送は日本国内のみとさせていただきます。お届け日は、指定できません。
※当選者の長期不在や、賞品お届け先ご住所や転居先が不明等の理由により、賞品のお届けができない場合は、ご当選を無効とさせていただく場合がありますので、予めご了承ください。
<注意事項>
※プレゼントの応募によりお預かりした個人情報は商品の発送にのみ使用いたします。
※ご当選の権利は第三者への譲渡や現金とのお引き換えはできません。
※ご応募いただいた時点で、本応募要項に同意いただいたものとみなします。

トップ > PICK UP > 【後編】寛一郎、初主演映画に寄せる思い「オリジナル脚本をやることに価値がある」『君がまた走り出すとき』インタビュー

Pick Up(特集)

error: コンテンツのコピーは禁止されています