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2019年4月6日 12:01

【後編】桜田 通、「みんなが同じ正解を持って現場に臨めた」 映画『ラ』インタビュー

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

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——この作品を通して、ご自身では役者として成長したところや新たに得たものは?

『ラ』に出会ったときは、これが今できる最高の映画への取り組み方だと思ったので、この作品以降はこれを最低限に定めて、これ以上の取り組み方をしていきたいと思うようになりました。それは自分だけではなく、共演者も監督、プロデューサーも、それからリハーサルのためのスケジュールを用意してくれる事務所の頑張りも、いろいろな方の力が集まってできるものだと思います。だからこそ、納得がいって、エネルギーが詰まった作品になったんだと思いますし、それくらい時間を注いでみんなで一丸となって作らないとこういった作品にはならないんだということを知れました。

054s

——本作の製作過程では、リハーサルというのが一つの大きなポイントだったようですね。そもそも、リハーサルがある現場は多くないということですか?

あっても1〜2回ですし、リハでやったものを、各自が持ち帰って現場で見せるという流れが多いので、今回のようなリハは経験がなかったんです。『ラ』ではリハで追求したものを各自が一回、持って帰って、それをもう一回、リハーサルでやって答え合わせをしていくという作業でした。リハで答えを全部出し切って、みんなが台本を読んで納得する。しかも、ただ台本の答え合わせをするだけじゃなく、台本で描かれている物語の7年前くらいからストーリーを追っていったんです。だから、僕たちは、慎平と黒やんの間に何があって険悪になったのか、台本に至るまでにこれまでどういう会話がされていたのかを理解しているので、台本に書かれている内容の辻褄合わせができている。そのお陰で、現場で悩んだり、監督と話し合うことはほとんどなかったんです。ほかの作品では、現場で「このセリフってこうだと思うんですが、どうですか?」とか、「これって違うと思うんですが、どうですか?」という確認作業を監督とするんですが、今回はそれが一切なかったので、ある意味ラクな現場でした。もちろん、現場に入る前にすごい苦労をしてきているからなんですが。

——なるほど。その分、納得の演技ができたし、納得した作品になった?

そうですね。なんでこういうセリフを言っているのか、なんでこう行動しているのか、どのシーンでも説明できるくらいまでは、みんなで意思疎通を図ってこの作品を作ったので。観客の皆さんが、この作品を観て、何を思うかっていうことまでは僕らには予想できませんが、でも、この作品を送り出す上での答えは、みんな同じものを持って撮影できたと思っています。

033s

——では、一番、印象に残っているシーンは?

ゆかりが、自分に大切な存在ができたことを慎平に言うシーンが印象に残ってますね。そのシーンのゆかりは愛ゆえの狂気さが存分に出ていて、でも、そのシーンがあるからこそ、最後のゆかりも納得できる。どうして、そこまで慎平が好きなのかということがそのシーンには表れていると思います。すごく表面的にこの映画を観てしまうと、ゆかりってただ怖いだけの、いわゆるメンヘラっぽいと人物に映ると思いますが、誰よりも深い愛を持っている女性なんです。それを観ている側に納得させるためには、福田さんのエネルギーや女優としての力が必要で、それが存分に味わえるのがそのシーンだと思います。

そういえば、その福田さんとのシーンで、キャンドルでハートを作るのことを提案したのは僕なんですよ! 監督に「ゆかりっぽくないですか?」と提案したら採用してくれて。僕、これまでの現場だったらそういう提案ってできなかったんですが、今回は、お互いの役をちゃんと理解できていたから、僕はゆかりの気持ちがわかるし、福田さんも慎平の気持ちになれる。そこまでお互いに理解できていたからこそ、福田さんがゆかりに集中しきっている分、外側のゆかりの感覚的なことはみんなでお互いにサポートし合って撮影できたんだと思います。

030s

——本作には「音楽青春エンターテインメント」というキャッチコピーがついていますが、桜田さんにとって、青春の思い出とは?

僕、小学5年生から仕事していたのであまり学校での青春は経験できなかったのですが、今が青春だと思っています。今、やりたいことをやれて、友達も増えて、信頼できる大人も増えて…。青春ってわかりやすく言えば、その人の人生がキラキラしているときだと思うんですよね。だから、僕にとって、青春って言葉が合うのは、今なのかなと思いますね。

——ありがとうございました! では、改めて、作品の改めて見どころを教えてください。

『ラ』は事前情報がなくても楽しめる映画だと思います。夢を持った人や夢を追いかけている人、それから夢を諦めてほかのやるべきことをやっている人、人生を生きているなって思ったことがある人に観てもらったら、きっと共感してもらえる部分があると思いますし、もっと頑張ろうと思ってもらえると思います。

062s

映画『ラ』

《Story》
1年前、ある出来事を機に解散してしまった音楽バンド「LACTIC ACID」。ボーカルだった主人公・慎平(桜田通)はバンド再結成を夢見て、恋人・ゆかり(福田麻由子)から“あるもの”と引き換えに、お金をバックアップしてもらっている。音信不通だった元バンドメンバーで元親友の黒やん(笠松将)を誘い再結成の夢が動き出し、失われた友情も取り戻していく。だがすっかり変わってしまった黒やんに、慎平は振り回され始める。同じ頃、ゆかりとの関係にも変化が訪れ…。若き3人の男女がぶつかり合い苦悩し、人生の転調を繰り返しながらたどり着く現実とは?

出演:桜田 通、福田麻由子、笠松 将、佐津川愛美、ダンカン、西田尚美ほか
監督・脚本・編集:高橋朋広
音楽:クボナオキ
エンディング:『REBORN』SILENT SIREN

©2018映画『ラ』製作委員会

公式サイト http://movie-la.com/

公式ツイッター https://twitter.com/la_movie_

2019年4月5日(金)より全国公開

プレゼント
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<応募方法>
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<応募締切>
2019年4月15日

<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりTwitterのダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。

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