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2019年5月21日 22:18

【後編】平埜生成、「芝居が好きな自分でいたい」 映画『空母いぶき』インタビュー!

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

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——ありがとうございます。では、本作だけでなく、平埜さんの今後の活動についてもお聞かせください。舞台「日の浦姫物語」へのご出演も決定していますね。この作品は、1978年と2012年に上演されていて、2012年版では蜷川幸雄さんが演出、大竹しのぶさんと藤原竜也さんが主演を務められました。今回、平埜さんは藤原さんが演じられた稲若を演じられます。2012年の公演はご覧になったんですか?

生では観ていなかったのですが、DVDを観てしまいました(笑)。(観ようかどうしようか)すごく迷ったんですが、僕も蜷川さんの演出を受けてきたので、蜷川さんの演出にも興味があって観てしまいました(笑)。

——ご覧になったご感想は?

ざっくり分かりやすく言うと、近親相姦のお話です。本当はいけない行為なんだけれども、そこに惹かれる人間や業(ごう)、そして懺悔を描いた作品だと思います。そこには、禁断の恋があるのですが、そもそも誰しもが人の失敗した姿や過ちを犯した姿を見たくなってしまう悪意のようなものが少しはあるんじゃないかと僕はずっと思っていたので、そういった姿を描いた作品に巡り会えたことにご縁を感じました。もちろん、責任重大ですし、藤原さんが演じられていた役をやるというのはプレッシャーでもあるのですが…。

でも、この作品をこまつ座さんでやるのは初めてなんですよ。この作品は、井上ひさしさんが文学座さんに書き下ろしたもので、その後、蜷川さんの演出でシアターコクーンで公演されてました。なので戯曲は一緒ですが、こまつ座さんで上演されるとまた少し違ったものになると思います。こまつ座さんは、ご存知のように井上ひさしさんの戯曲を演じる演劇集団なので、そこでの初演というのは嬉しいですし、楽しみですし、怖いですね。

——演じがいがありそうな役ですしね。

そうですね。時代劇ですし…。僕、時代劇にも興味があったので、僕のやりたいことが全部合致したようなお仕事なので、ぜひ多くの方に観ていただけたらと思っています。

091s

——こまつ座には、2017年にも出演されていらっしゃいますね。

はい。1回やらせていただきました。その時には、『空母いぶき』でも共演させていただいた吉田栄作さんともご一緒させていただきました。こまつ座さんは、僕がずっと好きで観てきた劇団で、そういった劇団、作品に出演できた感動を味わえた場所でもあります。

——思い入れが深いんですね。

そうですね。ライフワークと言うか…そういう場所にできたらいいなって思っています。僕は、以前、劇団に所属していたんですが、そこを辞めてからは孤独感もありますし、色々と考えてしまうので、こまつ座さんはそんな僕を救ってくれる場所でもあるんです。これからも、そういう場所であり続けてくれたらいいなと思っています。

080s

——「日の浦姫物語」では、朝海ひかるさんとご共演です。

前回、こまつ座さんに出させていただいた時も共演させていただいたので、親しみを込めて(本名にちなんだ)愛称で呼ばせていただいています。先日も舞台に出演されていたので、観に行かせていただき、ご挨拶させていただきました。

——どんな印象の方ですか?

すごくチャーミングで可愛い方だと思いました。目上の方に失礼かもしれませんが(笑)。お芝居に対してはとても真面目。前回、こまつ座さんでご一緒した時も、朝海さんが主演だったのですが、主演然として現場にいるというよりは、みんなと交わって調和する方で、そういった中でご自分のお芝居を追求されているのかなという印象でした。稽古も誰よりも早く来て練習をして、稽古が早く終わった時も残って自主稽古をして、僕の稽古にも付き合ってくださって…。次にまたご一緒するのが楽しみです。

066s

——松岡昌宏さんが主演されているドラマ『家政夫のミタゾノ』へのゲスト出演も発表されました。

とにかく、出演できたことが嬉しかったです!

——ドラマはご覧になっていたんですか?

ずっと観ていて、大好きだったんです。なので、現場で「ミタゾノさんに会える」と思って(笑)。

——撮影現場でも“ミタゾノ”は“ミタゾノ”でしたか?(笑)

ミタゾノでした、身長も高くて(笑)。それに、松岡さんは、現場を引っ張っていく方で、素晴らしかったです。チームが出来上がっていたので、ゲストだとその輪に入っていけないんじゃないかと思っていたのですが、快く受け入れてもらえました。松岡さんにお会いして、「ミタゾノのファンだったので出演できて嬉しいです」とお話させていただけたのが嬉しくて…。その思いを伝えようと思って現場に行ったので、伝えることができたからもう悔いはないです!(笑)

——今回はどのような役柄でのご出演だったんですか?

黒崎レイナさん演じる紗英の彼氏の役です。あまり性格はよくなく…人を不幸にするような男でした。昨年、ドラマ『BG〜身辺警護人〜』に出演させていただいたんですが、その時と同じプロデューサーさんが“ミタゾノ”もご担当されてて、それで今回もゲスト出演に選んでくださったのですが…『BG』の時もクズな彼氏役だったので、そんなイメージなのかな…(苦笑)。もちろん、出演させていただけるのはありがたいことだと思っています。

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——今後、俳優としてどのような目標をお持ちですか?

芝居を嫌いにならないでいたいなと思っています。いろいろな作品と出会って、いろいろな人と出会って、いつまでも芝居が好きでいられる自分でいたら、最悪俳優じゃなくてもいいと思うんです。芝居が好きな自分でいられればいいかなと思います。

——映像、舞台、垣根なく、お芝居を続けていきたい?

はい。映像だから、舞台だからというのはなくて、例えば、学芸会にも出たいと思いますし、子供たちと一緒に演じるのも楽しそうだなと思います。そういう垣根はなく、好きだからやる。その気持ちは自分の中でなくしたくないなって思っています。

前編https://ranran-entame.com/wp-ranranentame/movie/61127.html

086s

映画『空母いぶき』

 出演:西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼、小倉久寛、高嶋政宏、玉木宏、戸次重幸、市原隼人、堂珍嘉邦、片桐仁、和田正人、石井法嗣、平埜生成、土村芳、深川麻衣、山内圭哉、中井貴一、村上淳、吉田栄作、佐々木勝彦、中村育二、益岡徹、斉藤由貴、藤竜也、佐藤浩市

原作:かわぐちかいじ「空母いぶき」(小学館「ビッグコミック」連載中・協力:惠谷治)
企画:福井晴敏 脚本:伊藤和典/長谷川康夫 音楽:岩代太郎
監督:若松節朗
製作:『空母いぶき』フィリムパートナーズ 配給:キノフィルムズ kuboibuki.jp
 (C)かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィリムパートナーズ

 公式ホームページ https://kuboibuki.jp/

 524日から全国ロードショー

取材
写真撮影:篭原和也
ヘアメイク:安海督曜(EFFECTOR)
スタイリストクレジット:渡辺 慎也 (Koa Hole inc) SHINYA WATANABE ( コアホール )

プレゼント
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2019年06月07日23時59分

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