【前編】佐野岳&板垣瑞生「謎解きももちろんですが、人間模様も見てもらいたい」 映画『超・少年探偵団NEO―Beginning―』インタビュー
2019/10/20 06:10
取材:記事・写真/RanRanEntertainment
江戸川乱歩の名作推理小説「少年探偵団」シリーズを原案に、名探偵・明智小五郎とその弟子の小林少年のひ孫たちの活躍を描いた学園ミステリー『超・少年探偵団NEO―Beginning―』が10月25日から公開される。高杉真宙演じる小林少年のひ孫・小林芳狼を傍で守り続けるワタリを演じた佐野岳と、ミステリー同好会の一員で全国電人コンテストで優勝するほどの天才・夢野正太郎を演じた板垣瑞生に、撮影時の思い出や見どころを聞いた。(左から) 佐野岳 板垣瑞生
――今回、お二人はオーディションを経ての出演ということですが、そもそも本作のどこに魅力を感じてオーディションを受けたいと思ったんですか?板垣 いや、実はどんな役をやるのかもわからなかったんです。わからないまま、オーディションに行って…でも、オーディションには受かりたいので、現場ではシリアスにやりました。
佐野 そうそう、僕もそうでした(笑)。負けたくないと思って挑みました。
板垣 なので、どんなテイストの作品なのかは知らなかったんです。
佐野岳
――では、役が決まって作品のことがわかったということ?佐野 オーディションで、台本は読んだので、そこでざっくりとした役柄はわかりました。僕はオーディションの時に、ワタリのセリフを読んで、自分はワタリかなと思いました。
板垣 僕は、全部の役で受かろうと思ってました(笑)。何の役でもやりますって思いでした(笑)。
板垣瑞生
――本作の芦塚慎太郎監督は、佐野さんについて、(オーディション時に)「部屋に入ってきた瞬間に決まった。一人だけ身に纏っているオーラが違った」とコメントされていましたが、それを聞いていかがですか?佐野 負けたくないという気持ちが強かったからだと思います。それを監督がそうとってくれたんだと思います。
板垣 あははは。
佐野 でも、それ分かります、ぴったり(笑)。
板垣 最近は、中身はおじさんだよねって言われるんですけどね。
佐野 確かに、年齢よりも大人っぽいところもある。だけど、人との距離のつめ方が独特で、天真爛漫だし、嫌いになる人はいないと思うよ。
板垣 ありがとうございます(笑)。佐野さんは、こうやって撮影中から本当に優しかったんですよ。撮影といえば、二人でカフェに行きましたよね。
佐野 行った! 空き時間が長いときがあって、そのときに!
板垣 僕、自分から「ご飯に行きましょう」ってなかなか誘えなくて、そうしたら佐野くんからカフェに誘ってもらったんです。
佐野 フィルムカメラにハマっていて、カメラを持ってカフェで写真を撮ったんですよ。
板垣 こうやって一緒にインタビューさせて頂けると思ってなかったです。佐野さんは、当時から海外にもたくさん行かれたり、いろいろな経験もしてらっしゃる中で、歳の差もある僕に、それを感じさせないように接してくれたので、本当に助けられました。もちろん、共演者の方は皆さん優しかったですし、お芝居も好き勝手にやらせてもらえたので、とても良い雰囲気の現場だったと思います。
後編に続く
2019年10月25日(金)より新宿バルト9、渋谷TOEIほか全国順次公開。
原案:江戸川乱歩「少年探偵団」シリーズ
監督:芦塚慎太郎
出演:高杉真宙、佐野岳、堀田真由、長村航希、板垣瑞生、前田旺志郎、石毛宏樹、篠原湊大、押田岳、神谷浩史(声の出演)、佐藤二朗、丸山智己