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2020年8月27日 14:32

【前編】竜星涼インタビュー「この映画は人間ドラマ」 純愛だけでなく人との助け合いも描く、映画『リスタートはただいまのあとで』

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

竜星涼が、古川雄輝とダブル主演で贈る、映画『リスタートはただいまのあとで』が94日(金)より公開される。本作は、小さな田舎町で出会った正反対の二人が、次第に互いの存在の大切さに気づき、惹かれていく心模様を描いた作品。撮影は、長野県千曲市・上田市にてオールロケで行い、緑豊かな大自然がスクリーンいっぱいに広がる作品に仕上がった。監督は、大ヒット映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』や『パーフェクト・ワールド 君といる奇跡』など数々の映画をプロデュースしている井上竜太。豊かな田舎暮らしをする、心優しい熊井大和を演じた竜星に、役作りについてや見どころを聞いた。

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――大和は人に優しく、おじいちゃん思いで、底抜けにいい子というイメージを持ちました。演じる上で共感するところはありましたか?

まず田舎暮らしの青年というところは、僕も共感できる部分でした。僕は育ちは東京ですが、親が山形出身で、祖母はお米を作っている農家なので、今回の撮影で訪れた長野の広大な風景よりももっと田舎なところによく遊びに行っていました。農作業を手伝ったり、そこら中を駆け回っていた思い出があります。なので、そういった子どもの頃の思い出は、今回の役を演じる上でイマジネーションにつながったと思います。

それから、大和が持っている、人に対してバリアを張っているところや自分のテリトリーを持っている感覚は、誰もが持っているものだと感じたので、そういう意味でも彼のことは理解しやすかったです。大和は人とは違った生い立ちをしていて、それは周りから見たら悲しいことのように思えるかもしれませんが、本人にとっては当たり前なことです。だから、それが悲しいことだったということに気づくのにも時間がかかります。今回、大和を演じる上では、その生い立ちについて大和自身は「当たり前だ」と思っていることも意識しました。このストーリーが始まる前に、大和がどう生きてきて、どういうことを思っていたのかがこの作品上、すごく大切だと思ったので、イマジネーションしながら僕の中で「これまでの大和」を作り上げました。

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——竜星さんご自身は都会的で洗練された印象ですが、大和の持つ「純朴な田舎の青年」という雰囲気を出すためにはどのようなことを意識しましたか?

子どもの頃の体験を思い出して役作りに活かしたというのはもちろんですが、長野のきれいな風景に引っ張ってもらいながら、感じられるものをすべて使って演じました。それから、長野県の戸倉上山田温泉で2〜3週間かけて撮影したのですが、地元のお店に行って、そこの大将と仲良くなって、たくさんの地元の方とも交流させてもらいました。ご飯を食べにいくといろいろな方が集まってきてくれて、知らないおじさんたちとたくさん話をさせてもらって…皆さんの優しさや愛をすごく感じました。地元の方と交流したことで生まれた空気感が、画面に少しでも出ていたなら嬉しいです。

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——素敵な交流ですね。

本当に皆さん、優しくて。撮影が終わって帰る前に、挨拶をしに一軒一軒回ったんですが、皆さん見送りもしてくださって、嬉しかったです。

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——方言もとても馴染んでいましたが、すんなり入ってきたんですか?

あまり方言に引っ張られたくないという気持ちが強かったので、自分では方言をそこまで重要視してませんでした。ただもちろん、あの方言があることで大和というキャラクターが深みを増すとも感じてはいたので、大和を作る1要素だとは思います。馴染んでいたと思ってもらえたら、それは嬉しいです。

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——竜星さんがこの映画から受け取ったメッセージや脚本を読んでの感想を教えてください。

キャッチコピーに“純愛BL映画”という言葉がありますが、僕自身はこの映画は人間ドラマだと思っています。この映画で描かれているのは、「人を好きになる」ことです。すごく純粋なラブストーリーなんです。今までの日本のBL作品は、お互いの思いが通じ合って、結びついた後のストーリーが多かったんじゃないかと思いますが、この作品ではそこに至るまでの、友達から恋人になるまでの過程を長い時間をかけて丁寧に描いているので、僕はその描き方が素敵だと思ったし、やりがいがあると感じました。

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インタビュー後編~

映画『リスタートはただいまのあとで』は、94日よりシネ・リーブル池袋ほかで全国順次公開

古川雄輝 竜星 涼
村川 絵梨 佐野 岳 / 中島 ひろ子 螢 雪次朗 甲本 雅裕
監督:井上竜太
脚本:佐藤久美子
原作:ココミ著書「リスタートはただいまのあとで」(プランタン出版 刊)

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