【後編】前原滉&天野はな&山西竜矢監督『彼女来来』インタビュー 不条理が降りかかった主人公のリアルな物語

2021/6/17 06:15

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

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左より) 前原滉  天野はな  山西竜矢監督


――山西監督がお二人をキャスティングされたのは、どういった意図があったのですか?


山西:二人ともこの映画をやる前から知り合いなんです。今回、作品のプロットや構想が固まってきたときに、誰がそれぞれの役に合うだろうと考えてまず浮かんだのが二人でした。この二人で撮れたら理想的だと思いながらオファーしたら、なんと請けていただけて。天野さんと対になるイメージとして、すぐ思い浮かんだ(茉莉役の)奈緒ちゃんも快諾いただけたので、僕としては奇跡的なくらい希望通りのキャスティングになりました。


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――前原さんと天野さんは、今回、それぞれの役を演じるにあたって、どんなところにポイントを置いて演じましたか?


天野:マリはすごく突飛な設定の女性です。突然、入れ替わっていて、自分がなぜそこにいるのかも分からず、でもそこにいることに対する抵抗感もない。なので、「ただ、そこにいる」ということを一番意識していました。脚本上の最終的なゴールはしっかりと示されていたので、そこは中心として持っていましたが、あとは本当に、ただいる。マリが今、どういう気持ちなんだろうかということは重視しなかったです。

山西:大変だったと思います、人間だけど人間じゃない、みたいな不思議な役なので。

前原:現場では、この2人のやりとりを見てるのはすごく面白かったですよ(笑)。「ここって、どうなの?」「いや、分からんけど」って、ずっとやってるんですよ(笑)。「分からん」って言われても、はなちゃんは果敢に聞きにいく。

山西:(だから)「知らん、知らん」って(笑)。


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――監督は、現場ではあまり細かい指示は出さずに、役者にお任せするタイプなんですか?


山西:いや、逆に細かい指示しか出さないということなんだと思います。「ここにいて」とか「もっとこういうふうに言って」という指示は出しますが、「このシーンはこういう感情で」という演技についての感情面での演出は、役者さんが自分で考えてやってくれた方がいいと思っているんです。僕が内面の正解を断言してやってもらうというより、出してくれた個性を作品に沿って調整するのが自分の役目だと思うので、とりあえず演じてもらって、嫌だったら言うから、と。

前原:そうしたら(天野が)「じゃあ、何が嫌なの?」って聞くんですよ(笑)。「分からんけど」ってやってるんです。


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――(笑)。天野さんは、監督とディスカッションをして演技を深めていくタイプなんですか?


天野:いや、そういうわけでもないんですが…。

前原:でも、疑問に思うことがあったら、それはしっかり確認するよね?

山西:僕たちの関係があるからかもしれないね。昔から知ってる仲だし、気軽に話せる間柄だからというのもあるんじゃないかな。


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――前原さんはいかがでしたか?


前原:僕は、最初に山西監督と話した時に、自分から離してキャラクターを作って演じるよりも僕自身でやりたいというお話をさせていただきました。山西監督からそれでいいと言ってもらったので、ずっと僕が思う反応で紀夫を演じていたと思います。なので、もし自分だったらどうなんだろうと考えながら演じました。この作品は、時間を激しく飛ばさない作りになっているんですよ。例えば、分かりやすいドラマを作ろうと思ったら「探している」シーンは1度、説明として写したら、次の段階に進んでいくと思います。ですが、この作品では、紀夫は何度も何度も探していて、見つからなかったらまた探す。マリが出ていかなければ、何度も出ていって欲しいと伝え続ける。そういう時間の流れがリアルに近いからこそ、僕も「自分だったら」という意識を入れながら演じたところもありました。


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――役柄的にもハテナが出ることはなく?


前原:そうですね。紀夫が目の前で起こってることに対してどういう反応するかということだけなので。現場では、山西監督は、例えば、最初は「大きくやってみて」、それで次に「もうちょっと抑えて」。それで、最終的に「間(あいだ)で」ということが多かったようには思います。

山西:「間で」って100回くらい言ってた気がする(笑)。

天野:言ってましたね(笑)。だから、大体、3テイク撮ってましたね(笑)

前原:ただ、その「間で」が一定なわけではないから、それはそれで難しいんですが。なので、今回はあまり言葉数多くディスカッションしたというのはなかったです。

山西:でも、僕は今回、2人に対してだけでなく、誰に対してもあまり「こうして」とは言ってないんですよ。

前原:信頼してくれていたのは感じていました。


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――ありがとうございました。では、最後に改めて作品の見どころを教えてください。


前原:観た方はハテナが浮かぶ作品になっていると思います。一歩引いて、物語としてどういうことが起きているのかを観るのも一つの見方だと思いますし、逆に踏み込んで、自分だったらこのときどうするのかと自分ごととして観ていただいても面白みが深まる作品だと思います。

天野:彼女が入れ替わったことで、主人公がする選択が、私には他人事とは思えないような行動だったり展開だったりしました。彼らの行き着く先をぜひ観にきてもらえたらと思います。

山西:この作品は、恋人が入れ替わるという一見不条理な事象から始まりますが、それって身近なことに置き換えられる出来事なんじゃないかと思うんです。例えば、遠距離恋愛が始まった初日に、別の素敵な人と出会ってしまった。それとこの映画の中の出来事は、根本的な意味で変わらないんじゃないか。奇妙な映画ではあるんですが、実際の生活から遠く離れた作品ではないと、僕は思っています。楽しんでいただけたら嬉しいです。


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前編~

≪タイトル≫
彼女来来/カノジョライライ

前原滉 天野はな 奈緒
村田寛奈 上川周作 中山求一郎 葉丸あすか 大石将弘 千葉雅子 ほか

公式サイト http://sherairai.com

公式Twitter  https://twitter.com/she_rairai

2021年6月18日(金) 新宿武蔵野館ほかロードショー

 

 

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