
「僕は君に、以前ラブレターを書く約束をしましたね」
字が書けない夫が結婚35年の節目に妻へ宛てた一通のラブレター。
たどたどしくも精一杯の気持ちをこめて一字また一字……。
戦時中に生まれた西畑保さんは十分な教育を受けることができず、読み書きができないまま大人に。保さんは自分を支え続けてくれた最愛の妻・皎子(きょうこ)さんへの感謝を自身で書いた手紙で伝えようと、夜間中学に通い始める。一から文字を習い、妻へのラブレターを書こうと奮闘するのだが…。この夫婦のエピソードは2003年に朝日新聞で紹介されるとテレビや雑誌で取り上げられ、さらには創作落語になるなど様々な形式で広まり多くの感動を呼んだ。
主人公の西畑保役は笑福亭鶴瓶。その妻・西畑皎子役を原田知世が演じる。芸能界の前線で活躍するベテラン俳優の2名が初共演、明るく愛に満ちた夫婦像を二人三脚で作り上げていく。
監督・脚本は『今日も嫌がらせ弁当』(2019)「舟を編む ~わたし、辞書つくります~」(NHK)など、ユーモアに富んだヒューマンドラマを手掛ける塚本連平が務め、涙と笑いの物語が誕生する。
映画『35年目のラブレター』
2025年 3月7日(金) 全国公開
配給:東映
©2025「35年目のラブレター」製作委員会