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2024年5月1日 11:41

窪塚愛流「人生初の主演作は自分の全てを注いだ作品!」 蒔田彩珠「生きることに向き合える映画!」『ハピネス』完成披露試写会

映画『ハピネス』の完成披露試写会が4月30日(火)に都内で行われ、W主演の窪塚愛流・蒔田彩珠、共演の橋本愛、山崎まさよし、そして篠原哲雄監督が登壇した。

嶽本野ばらによる同名小説が原作で、心臓の病気のため、医者から余命1週間と告げられた高校2年生の由茉(蒔田)と、彼女の余命1週間という事実に戸惑いながらも、彼女との幸せな日々に寄り添う決意をする恋人・雪夫(窪塚)による純度100%のラブストーリー。

満席の観客の歓声を前に窪塚は「撮影時19歳の僕が全てを注ぎ込んだ作品です。ようやく皆さまに届けられて嬉しい」と感慨深い表情を見せ、蒔田も「『ハピネス』を皆さまにやっと観て頂けると思うととてもうれしい」と笑顔を見せた。

本作の見どころを聞かれた窪塚は、「全部です!」と答えつつ、公園デートのシーンを挙げ「由茉と雪夫が普段過ごしている姿が見ることができる、良いシーン」と語った。蒔田は「劇中のロリータファッションや食べ物、ストーリーはもちろんですが、そういった設定も楽しんでほしい」とアピール。

橋本は「由茉ちゃんが、これまで勇気がでなくて挑戦できなかったロリータファッションに挑戦する心の強さが美しいなと思った。彼女と一緒に雪夫くんも同じテイストのファッションを着るのですが、その2人の姿がかわいくて眼福でした」と雪夫と由茉の姿を注目ポイントに選んだ。そして、山崎は「吉田羊さんと夫婦役だったのですが、父親役が初めてだったので、ぜひ注目してください!」と新しい挑戦について語った。篠原監督は「静かな映画ですが、キャスト皆さんそれぞれの役で感情のピークになるポイントがあるが、人それぞれ表現の仕方が違う。それぞれの俳優さんのピークを見つけてほしい」と役者個人のアプローチの違いや素晴らしさをアピールした。

撮影を振り返ってのエピソードについて窪塚は「普通、リハーサルの時に食事をしないことが多いが、篠原監督は食べて食べて!と言っていたので実際に食べていたので、本番が始まるころにはお腹一杯だったのが印象的」と明かすと、蒔田も「カレーのシーンでいうと、ロリータファッションは結構しめつけるので、撮影の際座ったり立ったりが厳しかったのが思い出に残っています」と撮影中の思い出を披露した。これを受けて本番前の食事シーンについて山崎は「僕は本番前に食べるのを避けていたが、みんな若いってことだ!」と驚いていると、監督は「なんでも本当にやったほうがいい。嘘に見えるといやでしょ?」と観客席に向かって笑顔で語りかけていた。

本作にかけた思いを聞かれ窪塚は「生活の中で、由茉のことをとにかく考えて撮影に挑んでいた。自分のことよりもとにかく由茉のことを考えぬいて作品に向き合ううちに、自分のことよりも人のことについて考えることが大事だと気付きました。」と話すと、蒔田も大きく共感していた。

続いて、雪夫と由茉のように、自分の人生を変えるような、奇跡の出会いの経験はありますか?と聞かれ、蒔田は「ペットショップで出会った猫。唯一無二の存在です」と愛猫について愛おしそうに語り、窪塚は「14歳の時に妹が生まれたんです。妹からの手紙を財布に入れていつも元気をもらっています。『ハピネス』を見て蒔田さんに嫉妬したようです」と明かし、妹からもらった手紙には、「“アル(愛流)にふさわしいのは私”って書かれていました」とエピソードを披露し、会場を沸かせていた。

最後に、蒔田は「音楽やファッションなど、暗いことだけではなく素敵なことがいっぱい詰まっている。死に向き合うよりは、生きることと向き合える映画だと思う。この作品を観て、生きることと向き合ってほしい」と作品のメッセージを語り、窪塚は「タイトルと内容に矛盾があるなと最初は思っていたけれど、演じていく中で、そうではないことに気付けた作品。いろんな人に観てもらい、それぞれのハピネスをみつけてもらいたい」と締めくくった。

映画『ハピネス』
5月17日(金)より全国公開
配給:バンダイナムコフィルムワークス
©嶽本野ばら/小学館/「ハピネス」製作委員会

 

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