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2017年10月3日 06:00

「ラストダンス―ブエノスアイレスで。~聖女と呼ばれた悪女 エビータの物語」水夏希さん×伊万里有さんインタビュー!<前編>

取材:記事・写真/RanRan Entertainment

舞台「ラストダンス-ブエノスアイレスで。~聖女と呼ばれた悪女 エビータの物語」が9月28日から10月9日まで、東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERで上演される。

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本作は“エビータ”の愛称で親しまれたアルゼンチンの女優、エバ・ペロンの人生をベースにした作品。小さな田舎町で生まれた彼女が女優を目指し、フアン・ペロン大統領との結婚を経て、ファーストレディーとして活動した短くも激しい生涯を歌とタンゴに乗せて描き出す。脚本・作詞・演出を手がけるのは石丸さち子。キャストには水夏希、福井貴一、伊万里有、大村俊介(SHUN)と実力派たちが顔を揃え、バンドネオンの渡辺公章とギターの大西孝明が生演奏でエビータの物語を彩る。

ランランエンタメでは、水夏希さんと伊万里有さんにインタビューを実施。作品への意気込みや役柄への思い、またお互いの印象などたっぷりと語っていただいた。

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【エビータの人生は勇気が湧いてくる】(水)

――本作は2015年の朗読劇だったものを新たなストレートプレイに立ち上げた新作です。まず、再びエビータを演じることになった経緯についてお聞かせください。

水:前回の朗読劇を観てくださったプロデューサーの方が「是非、再現したい」と言ってくださったことがきっかけですね。私も「是非、お願いします!」とお返事させていただきました。

――朗読劇で水さんご自身も、もっと“エビータを演じてみたい”と思われましたか?

水:前回やった時に、「一回で終わらせないで続けてやっていきたいし、やるのならば少しずつ大きくしていきたいね」という話はしていたので、次のステップのような感じです。最初の台本は朗読劇の時と同じように“読む”部分が多かったので、演出のさち子さんに、ご相談したら「じゃあ、覚えちゃう?」「覚えます!」ということになって(笑)。ものすごくセリフが増えたんです。ものすごーくね(笑)。

伊万里:そうですね(苦笑)。僕の場合は、エバ(エビータ)の兄、ファンシート役で最初からセリフが多いとわかって挑んでいたので、まあ何とか。でも、リーディングと思っていたのに「すべて覚える」となったら、きっとガクッとなっていたと思いますね(笑)。

水:それならよかった。最初、台本で斜文字の部分は“読む”だったのですが、私もどうやったらいいのか、誰に向かって話しているのか、自分でもよくわからなくなってしまうから、「では、(斜文字の部分を)覚えていいですか?」「じゃあ、それでいきましょう!」ということになって……自分で自分の首を締めました(笑)。普通の演劇ではないので、どのスタンスで、いつの誰に向かって喋っているのか、死んでしまった魂が甦ったところなのか、当時のエビータが振り返って喋っているのかなど、ポジションがたくさんあるので結構難しいんです。でも、そうした結果舞台がすごく立体的になったなと思います。

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――伊万里さんは、出演が決まった時の心境はいかがでしたか?

伊万里:演出の石丸さんとは、1月の朗読劇「旅猫レポート」でご一緒させていただきました。その時は朗読劇だったんですけど、やはり朗読ではない、舞台の演出をしていただきたいという思いが強かったので、石丸さんとご一緒できる喜びは大きかったですね。また、宝塚で活躍されていた水さんをはじめ、福田貴一さんやSHUN(大村俊介)さんとご一緒させていただくと思うとプレッシャーもあったのですが、それ以上に喜びがありました。

――「エバ・ペロン」に関した作品はミュージカルや映画などでも有名ですが、エバのどんなところが魅力だとお考えですか?

水:こんなにも情熱的にひとつのことを信じて突き進み、人の目を気にしない。「こんなことしたらまずいかな?」というような迷いのすべてを振りきって、ひとつのことに狂信的に突き進むって、なかなかできないことだと思いますね。普通は「できたら素敵だな、できたら自分の今の人生でもっとたくさんの事を手に入れられるんじゃないか」という夢を描きますけど、なかなかできない。でも、エバはやり遂げた。そんなところが憧れに繋がるんじゃないかなと思いますね。勇気が湧くというか、まだまだ頑張れるはず、私。エビータはこんなすごい人生を生きてきたんだもの。

伊万里:33歳で亡くなっていますよね。

 水:もう寿命近いよ(笑)。

伊万里:(僕は)33まであと3年だ~。

水:本当に(お稽古を)やればやるほどこれって実話なんだ、すごいなって思うんですよね。知れば知るほど激動の人生だったんだなって。会社(第一興商の社外取締役)の経営会議に出た時に思ったのですが、エバはこういった会議にも積極的に参加して、あらゆる事を吸収し政治の世界でも上り詰めたのか……と思って。本当にすごい才能ですよね。「絶対に!何が何でも手に入れたい!」という強さが半端ない。「何が何でも!死んでも!」って、エビータは死んでしまったけど……。私も宝塚の時、「死ぬ気で頑張る!死なないから。倒れたら私が介抱してあげるから!死ぬ気でやってみて!もっとできるから!」ってよく言っていましたけど(笑)。

――前回の朗読劇、そして今回の舞台と、エバへの思い入れはより深くなると思いますが、エバを演じる上で課題にしている部分はありますか?

水:いつもそうですが、「芝居で嘘をつかない」ことですね。エバの激動の人生と自分とはかけ離れているようですが、必ずどこか、自分とリンクする部分はあると思うんです。

あるヒエラルキーの頂点を目指していた観点からいくと、宝塚でトップをやらせていただいていたので、その時の感覚やその時に見えた視界、また、自分が捉える自分の立場やその時の心情など、規模は違いますがなにかリンクするものがあるので、そういったものを最大限に引き出していけたらなと思いますね。

――伊万里さんはエバ(エビータ)の兄であるファンシートを演じるにあたり、台本を読まれてどんなことを感じられましたか?

伊万里:そうですね、役柄的には陰ながら妹のエバを支えて、大統領官邸でも彼女の手助けをしていた役なので……(心根が)優しくないと妹の手助けもできないと思うんです。そういった優しい部分は、自分と少し似ているなと感じました。同時に、水さんのお兄ちゃん役が僕に務まるのか、大丈夫かなと思ったので、そこをどうやって演じようかと考えましたね。

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中編に続く~

キティエンターテイメント プレゼンツ
「ラストダンス―ブエノスアイレスで。~聖女と呼ばれた悪女 エビータの物語

【あらすじ】
「人生は車輪みたいなものよ。上になる時があれば、下になることもある。回り続けてさえいればいい。」
小さな田舎町に生まれた貧しい少女が、夢を見て、ブエノスアイレスで女優になり、さらに高みを目指して、アルゼンチンの大統領夫人に上りつめる。
ファーストレディーの域を超えて政治に生きたエビータ。
悪政を誹られる一方、聖女として愛され、今なお崇拝されるのはなぜ?
その謎に、エビータ自身が答え始めます。
33年の短い人生では叫び足りない、愛し足りなかった、魂が。

【脚本・作詞・演出】石丸さち子
【出演】水夏希、福井貴一、伊万里有、大村俊介(SHUN)
演奏:渡辺公章(バンドネオン)、大西孝明(ギター)

【会場】
DDD AOYAMA CROSS THEATER
東京都渋谷区渋谷1-3-3 ヒューリック青山第2ビル B1F

 【スケジュール】 
2017年9月28日(木)~2017年10月9日(月祝)
9/28(木)   19:00
9/29(金)   19:00★
9/30(土)   13:00 / 17:00(貸切)
10/1(日)   13:00
10/2(月)   休演日
10/3(火)   19:00
10/4(水)   14:00★
10/5(木)   19:00
10/6(金)   19:00★
10/7(土)   13:00 / 17:00(貸切)
10/8(日)   13:00 / 17:00
10/9(月祝)  13:00

※開場時間は開演30分前
※未就学児入場不可

※★マークはアフタートークショー開催
 アフタートークショー
9月29日(金)19時公演 水夏希、石丸さち子(演出)
10月4日(水)14時公演 水夏希、福井貴一、伊万里有
10月6日(金)19時公演 水夏希、福井貴一、伊万里有

 【チケット料金】
7,800円(全席指定・税込)

 【オフィシャルHP】 http://santa-evita.com/

 【企画・製作】
キティエンターテインメント
【公演に関するお知らせ】
東京音協 03-5774-3030(平日11:00~17:00)

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①水夏希さんチェキ希望
②お名前
●締切 11月6日
●当選者の方にこちらからご連絡いたします。2日以内にお返事のない方は次の方に当選の権利が移ります。
●送り先は日本国内に限らせて頂きます。
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 抽選結果に関するお問い合せは受け付けておりませんので、ご了承ください。

 

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