取材:記事・写真/RanRan Entertainment
【エビータのような女性がいたら養ってほしい】(伊万里)
――男性から見て、エバのようなトップを目指し、意識が高いパワフルな女性をどう思われますか?
伊万里:いや~すごいですよね。あまりそんな女性っていないじゃないですか。そういう女性がいたら素晴らしいと思うし、養ってほしいですね、あははは(笑)。当時は女性が政治の上でトップに立つことは難しいことだと思うし、単純に尊敬しますね。
――「幽劇」の上海公演があったため、お稽古には遅れて参加されたそうですが、その時にはすでにセリフが入った状態で合流されたと伺いました。
伊万里:全部ではないのですが、1幕のある程度までは覚えていきました。水さん、福井さん、SHUNさんがすでに稽古されているというプレッシャーもありましたし、役者としてもそれが仕事なのできちんと覚えていくべきだなと。もともと、セリフはある程度まで覚えて稽古に向かおうと決めていたので。それだけです。
【一押しシーンは“7歳のエバを演じる水さん”】
――お二人は、今作が初共演とのことですが、伊万里さんからみた水さんの印象は?
伊万里:かわいい妹みたいな感じです。
水:アハハハ(笑)。よく言うわ~(爆笑)。
伊万里:すごくかわいいところがありますね。本当は僕がお兄ちゃんでなければいけないのに、しっかりされているので普段は完全にお姉ちゃんです。色々わからないことも丁寧に教えてくださいますし、ありがたいですね。でも、舞台に上がったらかわいい妹になるんです。ちなみに、僕の一押しシーンは、“7歳のエバを演じる水さん”が最高です。一気にかわいらしくなりますよ(笑)。
水:(子供を演じるのは)難しいのよ、もう大変(笑)。どう演じるかまだ迷っている最中なんですが、まずは声のトーンを上げていこうかなと(笑)。あからさまに子供っぽくしてもわざとらしくなってしまうし、だからと言って気持ちだけ理解してもフィジカルが大人なので……難しいですね。わずかですが7歳と14歳のシーンがあって、7歳のシーンは、私の姪っ子の動きを妹に教えてもらったんですよ。LINE電話で「こうやったり、こんなことやったりするよ」って(笑)。(姪御さんのかわいい動きを真似る水さん)
――では、水さんから見た伊万里さんの印象はいかがでしょうか?
水:初めてお会いしたのは顔合わせの日で、その後すぐに(伊万里さんは)上海に行ってしまわれたんですけど、第一印象は天真爛漫で「明るい若者だな」って感じでしたね(笑)。でも、お稽古が始まってからは、若いチームで舞台をされることも多いようで、その中ではお兄さん格でみんなをまとめる資質を持っているのではないかなと思いました。お稽古中でも「さすが九州男児!」という姿を垣間見ることがあるんですよ(笑)。できない自分を叱咤激励する「俺、なんでできないんだよ!」みたいな感じ?(笑)。
伊万里:アハハハ~(笑)。佐賀県出身なんで(笑)。
水:しんどそうな時でも「大丈夫です!」と言うので、周りにも「“大丈夫”は“大丈夫じゃない”ってことだよ」と言われたり(笑)。頼もしいなと思っています。そんな頼もしい“お兄ちゃんらしさ”を、これからもっと出してくれると思います!
――エバは“聖女”と呼ばれる良い面だけでなく、彼女の生き方を“成り上がり”と批判する者もいました。それについてはどう思われますか?
伊万里:貧しい家に生まれた彼女が、上にのし上がるためには仕方のないこと、必要不可欠なことだったと思いますね。みんなそうじゃないですか。野心があって上にのし上がるためには、何かしらの犠牲が必要になる。それを隠して生きてきたと思いますけど、それを顧みず、人の目を気にせず、頑張っていたエバはかっこいいと思う。結果、彼女はアルゼンチンで望む地位まで上りつめた。中々できないことですよね。並はずれた精神力を持っていたんだろうと思います。子供の頃からの “見返してやりたい”という想いが、彼女をそうさせた。みんなそういう想いってあるんじゃないでしょうか。
――“野心”があったりしますか?
伊万里:野心というか……僕は小学生の頃は身長も小さくていじめられっ子だったんです。 だから“見返してやりたい”というような想いは若干ありましたね。変わったのは中学3年の頃から。急に身長が高くなり、肉体や声なども変わってきた頃からかな。今でも弱い面はありますが、メンタルを強くしておかないともたないと思うので。
――伊万里さんは幼い頃からスポーツが得意なんですね。それも自信につながったのでしょうか。
伊万里:親が自衛官で銃剣道の国体選手だったのでスポーツは昔から得意でしたね。父親からも「色々なスポーツをやってみれば?」と言われていたので、やりたいスポーツがあったら何でもやるようにしていました。兄がずっとスケボーをやっていたので、僕もマネしてスケボーをやったりして……。ただ、運動神経はいいけど、細かい作業が苦手なんです(笑)。楽器などは全くできない。一度、ギターを練習しようと思ったのですが、Fコードでつまずいて一週間で挫折しました(苦笑)。
後編に続く~
キティエンターテイメント プレゼンツ
「ラストダンス―ブエノスアイレスで。~聖女と呼ばれた悪女 エビータの物語
【あらすじ】
「人生は車輪みたいなものよ。上になる時があれば、下になることもある。回り続けてさえいればいい。」
小さな田舎町に生まれた貧しい少女が、夢を見て、ブエノスアイレスで女優になり、さらに高みを目指して、アルゼンチンの大統領夫人に上りつめる。
ファーストレディーの域を超えて政治に生きたエビータ。
悪政を誹られる一方、聖女として愛され、今なお崇拝されるのはなぜ?
その謎に、エビータ自身が答え始めます。
33年の短い人生では叫び足りない、愛し足りなかった、魂が。
【脚本・作詞・演出】石丸さち子
【出演】水夏希、福井貴一、伊万里有、大村俊介(SHUN)
演奏:渡辺公章(バンドネオン)、大西孝明(ギター)
【会場】
DDD AOYAMA CROSS THEATER
東京都渋谷区渋谷1-3-3 ヒューリック青山第2ビル B1F
【スケジュール】
2017年9月28日(木)~2017年10月9日(月祝)
9/28(木) 19:00
9/29(金) 19:00★
9/30(土) 13:00 / 17:00(貸切)
10/1(日) 13:00
10/2(月) 休演日
10/3(火) 19:00
10/4(水) 14:00★
10/5(木) 19:00
10/6(金) 19:00★
10/7(土) 13:00 / 17:00(貸切)
10/8(日) 13:00 / 17:00
10/9(月祝) 13:00
※開場時間は開演30分前
※未就学児入場不可
※★マークはアフタートークショー開催
アフタートークショー
9月29日(金)19時公演 水夏希、石丸さち子(演出)
10月4日(水)14時公演 水夏希、福井貴一、伊万里有
10月6日(金)19時公演 水夏希、福井貴一、伊万里有
【チケット料金】7,800円(全席指定・税込)
【オフィシャルHP】
http://santa-evita.com/
【企画・製作】
キティエンターテインメント
【公演に関するお知らせ】
東京音協 03-5774-3030(平日11:00~17:00)