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2018年3月30日 12:26

「水夏希コットンクラブ公演Middle of the Journey」水夏希 ×岩崎廉(音楽監督)インタビュー!<後編>『どの枠にも当てはまらない“ノージャンルなステージにしたい”』

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

『新たな一歩を踏み出すSHOWを観てほしい』

――岩崎さんはこちらのコットンクラブで音楽を手掛けられたことは?

岩崎:初めてですね。コットンクラブでやるなんて、なかなかないんですよ。緊張します。水:そうなの?やだ~大変(笑)。私もコットンクラブでライブをするなんて大変なことだと思うんですけど、ファンの方に支えられてチャレンジします!!

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――「コットンクラブ」は大人たちがくつろぐ極上の空間というイメージがありますが、今回のステージはどのような演出をお考えですか?

岩崎:コットンクラブには興味のあるJAZZプレイヤーのコンサートや演劇畑の知り合いや友達が出演する時に行きますが、雰囲気はそれぞれまったく違いますね。演劇畑の人のイベント的な空間と、海外の有名なプレイヤーが演奏している空間ではまったく違うので、今回のステージも色々な意味でどの枠にも当てはまらないような気がして楽しみにしているんです。

水:それに宝塚の先輩方もこちらでやっていらっしゃいますし、ジャンルもさまざまなので、今回はノージャンルなSHOWにしたいと思っています。

――コンサートのタイトルを「Middle of the journey(旅の途中)」にされた理由は?

水:「Middle of the journey」というタイトルは私がつけました。コットンクラブでライブをさせていただくというのはある種のゴールや目標のひとつと思われがちですが、自分では“チャレンジすることが次の旅の第一歩”という感じがしているんですね。タイトルにはおおむね「Beyond the Door(扉の向こう)」とか「next stage」というのが多いんですけど(笑)、大きなチャレンジなのですが、そこがゴールではなく新たな一歩を踏み出すSHOWを観てほしいなという意味でつけました。

――ミュージカル・映画・シャンソン・タンゴの4ジャンルから楽曲を選ばれるということですが選曲はどのようにされたのでしょうか?

岩崎:毎回毎回、テーマを持ってチャレンジする方なので、今回のコンセプトの“新しい試み”に沿って“これまでのもの”と“これからやりたいもの”を挙げていき、さらに選んだ曲をどのようにアレンジにしていくかを考えました。たとえば、ミュージカルの曲をそのシーンのまま再現するのではなく、○○風みたいな感じにするとか。まず、歌だけというのは初めてですよね?
水:そう、初めてなんです。私はまだアレンジされたものは聴いていないのですが、ストーリー性のある曲も用意しているので楽しんでいただけるのではないかと思います。アレンジといえば、以前、廉さんがピアノで参加されていた「Daddy’s Kids Are・・・Back on Stage!」(「Shoes On!」のライブ版)を観に行った時、お客様からいただいたお題に沿って、その場で廉さんが即興ピアノを披露されていたのがもう素晴らしくて!クリスマスのディナーショーの時も、クリスマスソングでない曲を即興で繋げていって最後にクリスマスソングのメロディになるという驚きのテクニックも面白かったですね!話を聞いたら、かつて一日に4小節ずつ作曲をして、それを365日作り続けるとか。あと鍵盤の音を使った……なんだっけ?
岩崎: 1オクターブの中で3つだけお題をいただいて、その音が常になっているように曲を作るとかね。
水:そう!若かりし頃に、そういった血のにじむ努力をして蓄積した上にあるインプロ(即興:Improvisation<インプロヴィゼーション>の略)みたいなものが素晴らしいんですよ。宝塚はインプロのものはないのですごく新鮮だし、どんなアレンジになってくるのか楽しみなんです。

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ミュージカルの音楽が自分の中で一番インパクトが強い

――4月12日(木)に東京・NHKホールで行われる坂東玉三郎さんの「越路吹雪を歌う『愛の讃歌』」にもご出演されますが、こちらで披露される曲も今回のライブで予定されていますか?

水:シャンソンコーナーで1曲歌う予定です。今回、コットンクラブでライブをするにあたって、いままで音楽はミュージカルのダンスやパフォーマンスの中の一つだったのですが、音楽だけに絞って「私にとって音楽ってなんだろう?」と考えてみた時、やはり“ミュージカルの音楽”が自分の中で一番インパクトが強いんですよね。自分が興味ある音楽はミュージカルの音楽なので、やはり、ミュージカルとシャンソンとタンゴだなと思って。その中でいろいろなアレンジもありますが、選曲はその3ジャンルに絞った感じになります。

――タイトル「Middle of the journey(旅の途中)」にちなんで。お二人とも旅行はお好きですか?これまで行かれた場所の中で印象深いところは?

水:旅行は好きですね、この間もニューヨークに行ってきました。宝塚の時も年に一回は旅行に行っていたのですが、あの頃は日々走っているから癒しを求めて南の島へ行くことが多かったんです。オーストラリアから行く島はすごく素敵でしたね。ビーチで夕日が沈むのを見ながら葡萄とチョコレートを肴にシャンパンを飲むみたいな(笑)。

――お洒落な光景が目に浮かびます(笑)。チョコレートがお好きなんですか?

水:全般に甘いものは好きですね。

――甘いものを食べても太らないからいいですね。

水:太りますよ!すごく太る!もう伸縮自在なので大変です。

――岩崎さんは旅行などお好きですか?

岩崎:旅行は行きたくないタイプで……。飛行機が得意でなくて地理とかも苦手なんです(笑)。若い頃はよく海外へ行きましたが、最近は日本の方がいいなと感じていて。
水:日本らしい音楽もやったりするの?
岩崎:和ですか?やりますね。尺八、三味線、お琴が入っているオーケストラをやっているんです。

――最近は和楽器を取り入れたバンドなども人気ですし、尺八などの和楽器と洋楽器の融合が新鮮に感じます。

岩崎:尺八ですか?普通かな。
水:尺八とオーケストラでしょ?普通じゃなくない?
岩崎:ハイ、普通じゃないですね。普通じゃないか(笑)。
一同:爆笑
岩崎:日本の楽器と洋楽器はピッチ(音高:音の高さ)がまったく合わないんです。それに会場にあるピアノのピッチとも合わない。
水:なるほど~!尺八とかの和楽器はピアノにない音が出るもんね。
岩崎:そういう意味では、ひどいところにピッチがあるので面白い。ハモらないと思いきやハモったりするので面白いんです。
水:今回はピアノ、ベース、ギター、ドラムの普通のバンドなんでそういうのはないですけどね(笑)。

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――では「コットンクラブのくつろぎの空間」に絡めまして。お二人は日々お忙しいなかで、心が休まりくつろげる場所はありますか?

岩崎:僕は稽古場の仕出しの場所がすごく好きですね。「どういうおやつが差し入れられているんだろう?」とワクワクしながら見るのが好きです(笑)。出演者のみなさんからの差し入れは、上質なプリンやシュークリームがあったりしてどれも質の良い品ばかりじゃないですか。そこに並んだ甘いスウィーツなどを見ると「ウォ~♪」ってなる(笑)。
水:アハハハ。おすすめの品が並ぶわけだからね(笑)。食べて太って痩せなきゃ……と思って我慢して。でも食べて……の繰り返しだよね?もう本当に伸縮自在よね(笑)。
岩崎:そう、もうずっとその繰り返し(笑)。差し入れで甘いものを食べたら、その日は走ったりする?
水:走らないけど夜(の食事を)減らすとか。私は夜型で基本、朝起きるのが遅いから1日2食なんですよ(笑)。おまけに9時間寝たいタイプでロングスリーパーなのだと最近気づいたんです。この間の朗読劇(『一月物語』)の時は7時間ぐらいしか眠れなくて、毎日「眠い~」とこぼしていたら、メイクさんに「7時間も眠れば十分です!」と言われました(笑)。

くつろげる場所といったらやっぱりお風呂かな。家に帰ってテレビとか見たりする時もありますが、今の場合だったら部屋に譜面がたくさん並んでいて、帰宅してもまた何時間も練習するんです。よく「なんでそんなに遅い時間になるの?」と言われますが、気づいたら夜中の1時とかになっていて、喉のためにもいい加減やめようと思ってやっとお風呂に入る(笑)。お風呂でも台本や本を読むこともあるのですが、なるべく頭を休ませる時間にしようと思って、最近はお風呂にiPadを持ち込んで動画を見るなどしてくつろいでいます。

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――今回はトークコーナーもあると思いますが、お二人で交わすトークもあるのでしょうか?

水:それが「振らないで」って言うんですよ(笑)。でも絶対振りますけどね(笑)。
岩崎:やめて~!(笑)。喋れないわけではないので喋りますけど、それでライブの雰囲気を壊してしまうのが申し訳ないなと思って。
水:トークショーにならないように気をつけなければとは思いますね。喋りすぎて次の曲忘れないように気を付けないと。喋ったら止まらないタイプなんで(笑)喋りすぎていたらピアノでポロ~ンと弾いて教えてね(笑)。
岩崎:ハイ!次の曲はこのテンポ♪って感じで知らせるので任せてください!!

――では最後に、ライブを楽しみにしているファンのみなさんへメッセージをお願いします。

岩崎:ハードルを上げて観に来てくださいと言いたいかな。楽しみにしてください!
水:やめてー!!(驚)。贅沢な空間で大切な時間とお金をかけて来てくださる皆様に対して、いままでお見せできなかったことや歌ったことのない歌にもチャレンジしますし、アレンジした曲もあります。あー楽しかった!と満足していただける時間にしますので是非、贅沢な夜を楽しみにしていただけたらと思います!

コットンクラブフライヤーa

彩り豊かな楽曲で贈るプレミアムステージ!水夏希「- Middle of the Journey -NATSUKI MIZU」は、4月6日、7日に丸の内・コットンクラブにて開催する。

「- Middle of the Journey -NATSUKI MIZU」
2018.4.6.fri & 4.7.sat

■4.6.fri
[1st.show] open 5:00pm / start 6:30pm
[2nd.show] open 8:00pm / start 9:00pm

■4.7.sat
[1st.show] open 4:00pm / start 5:00pm
[2nd.show] open 6:30pm / start 8:00pm

MEMBER
水夏希 (vo)
岩崎廉 (p)
佐藤哲也 (b)
朝田英之 (g)
板垣正美 (ds)
金山徹 (sax,cl)

CHARGE/料金[全席指定]
BOX A (4名席) : お一人様 ¥10,000
センター席 : お一人様 ¥9,500
サイド席 : お一人様 ¥8,500

【コットンクラブ 詳細ページ&ご予約はこちらから】
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/natsuki-mizu/

■プロフィール
水夏希(みず・なつき)

元宝塚雪組トップスター。1993年、宝塚歌劇団入団。入団3年目に早くも新人公演の主役に抜擢。宝塚の代表作「ベルサイユのばら」でオスカル・アンドレ等主要な人物4役を演じ、宝塚で唯一5組(花・月・星・雪・宙)すべてに出演。2007年、トップ就任後は「得エリザベート」トート役、「カラマーゾフの兄弟」ドミートリー役など、さまざまな役をこなし、宝塚初の天覧公演の主役も務めた。常にチャレンジ精神を持ち続け、雪組男役スター5人による「AQUA5」を結成。世界陸上大阪大会にてデビュー曲を初披露したのを皮切りに、これまでの宝塚歌劇の枠を超えた外部活動で新しい宝塚ファンの開拓にも力を注いだ。2010年宝塚退団後は、舞台を中心に活動。舞台出演に加え、毎年ソロコンサートを開催し、SHOW「Beyond the Door」では初めて構成・演出も手掛け新たなことへも挑戦している。2015年6月第一興商社外取締役就任。

岩崎廉(いわさき・れん)

玉川大学芸術学科音楽専攻作曲コース卒業。作曲を谷本智樹氏、音楽理論を古曽志洋子氏に師事。 平成4年日本オリジナルミュージカルビジネスを設立。以降オリジナルミュージカルの原作、脚本、作曲等を手がけ、書き下ろした作品は20作を越える。 また音楽監督としてショーやミュージカルに関わる一方、CDプロデューズやレコーディングディレクターとして活動。 テレビ、ラジオCMやイベント等にも楽曲を提供。 作品はキンカンテレビCMや北京モータショーMAZDAイベントなど。 2013年/スマイルズオブチャップリン。

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