【前編】加藤和樹、Oguri インタビュー ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3
2020/3/8 22:50
取材:記事・写真/RanRanEntertainment
ブロードウェイ・ミュージカル(日本キャスト版)『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3が2020年4月1日(水)から開幕する。360度、客席が回転するIHIステージアラウンド東京で行われることで注目の『ウエスト・サイド・ストーリー』もいよいよ最終章を迎える。Season3は、トニー役(Wキャスト)浦井健治・柿澤勇人、マリア役(Wキャスト)桜井玲香・井原六花、アニータ役(Wキャスト)ソニン・夢咲ねね、リフ役(Wキャスト)加藤和樹・木村達成、ベルナルド役(Wキャスト)Oguri・有澤樟太郎で送る。開幕を控えた2月、舞台への意気込みをリフ役の加藤和樹とベルナルド役のOguriに聞いた。(左から) Oguri 加藤和樹
――この役に決まった経緯と決まった時のお気持ちをお聞かせください。加藤:リフ役に挑戦したいという気持ちで、オーディションを受けさせていただきました。オーディションで踊るというのは『テニス(の王子様)』以来だったかな(笑)と思います。その場で振りを覚えて、でも全然うまくできないのですが、それでも「やりたい」という思いで挑戦させていただき、決まった時には嬉しいという気持ちとやらなければいけないという気持ちと半々でした。
Oguri:オーディションの話をいただいて、ベルナルド役だと聞き、「まじかぁ」ってなって、受けるだけでも受けてみよう、でも受けるからには何かかましたいなという思いで受けました。ダンスは普段からやっているので大丈夫でしたが、その後の歌と芝居がガチガチだったんですけど、何とか合格させていただいて嬉しかったですね。憧れの舞台でもありますし。「ほんとに僕がやっていいのかな?」と思いましたし、あまり実感も最初は湧かなかったんです。でももう今は楽しみでしょうがないです。
加藤:Oguri君はとにかくダンスがすごい、ダンスの人だと聞いていて、僕としてはとても心強いなと思っています。敵役なんですけど(笑)、そういう人がいてくれると有難いです。限られた時間の中で稽古をするので、しかもWキャストなので、稽古の時間は実際は半分なわけです。空いている時間でダンスの練習を個人的にやっていかなければならないところで、敵対するからこそ見える部分もあると思うので、「ここはこうした方がいいんじゃない?」といったアドバイスもガンガン欲しいですし、とても頼りにしています。
Oguri:こちらこそです。僕は逆に芝居は全然浅いので、そこはアドバイスをいただきたいです。長期舞台もあまり経験したことがないので、自分のコンディションの整え方とかは先輩方に聞いて学びたいなと思っています。
加藤:もちろん初めてです。なかなかあの劇場に立てる役者はいないと思います。チャンスがないと立てないですから。
加藤:何度も足を運んで見ているのですが、役者として考えた時に「これ出捌けどうしているんだろう?」とかいろいろ考えるわけです。どういう仕組みになっているんだろうと。後々話を聞くと、上下(かみしも)という概念が無く、東西南北になっているそうです。出る所を間違えるととんでもない所に行ってしまうので、まずは出捌けを覚えるのに一苦労するそうです。どうやって稽古をするんだろう?舞台稽古の時間は限られているので、シーン変わりの稽古をどうするのだろうと疑問には思っています。
Oguri:僕はこの『ウエスト・サイド・ストーリー』の海外版で初めて劇場(IHIステージアラウンド東京)に行きました。舞台が始まって動き始めた瞬間は「うぉー」とめちゃくちゃテンションが上がりました。
加藤:わかる。わかる。どう動くんだろう?って思うよね。
Oguri:はい。ディズニーランド豪華版のような、ディズニーは10分ぐらいで終わっちゃいますが、こんなにじっくり堪能できるんだという楽しさと、ほんとにセットがどんどん違う所になっていくと思ったらいきなりバーンと開けたり、360度以上あるんじゃないかというぐらいいろいろな場面になるので、それは見ていて面白かったですね。
加藤:いくつステージあるんだろうって思うよね。
Oguri:自分が最初どこを見ていたかもわからないですし、幕とかされると目隠し状態になりますし。
加藤:何が出て来るの?とかね。
Oguri:だから、ワクワクでしょうがないですね。
Oguri:舞台裏をめちゃくちゃ走るという経験がないので、踊るのと走るのとどちらが疲れるのだろうなという思いはあるのですが、それも含めて楽しそうなので、楽しめると思っています。
加藤:頑張らなくてはいけないなと思いますね。今、Oguri君がいったように走る体力と踊る体力は全然違うし、そこを踏まえてみんなで鍛えていかなければならないなと思いますね。あと気になるのは、センターがどこなのかな?とかですね。
Oguri:そうですね。
加藤:役者からすると稽古で頼りにするものは絶対あるのですけど、それが見る角度が変わってくると今自分がどこにいて、何を頼りにして自分の場所を確保すればいいのかという難しさがきっとあると思うので、それは繰り返し稽古していくしかないのではと思っています。
後編に続く~
会場:IHIステージアラウンド東京(豊洲)
日程:2020年4月1日~5月31日(日)
出演: トニー(Wキャスト) 浦井健治/柿澤勇人
マリア(Wキャスト) 桜井玲香/伊原六花
アニータ((Wキャスト)ソニン/夢咲ねね
リフ(Wキャスト)加藤和樹/木村達成
ベルナルド(Wキャスト)Oguri/有澤樟太郎
中村まこと コング桑田 やついいちろう/槙尾ユウスケ(かもめんたる) モロ師岡
公式サイト https://www.tbs.co.jp/stagearound/wss360_3/