【後編】加藤和樹、Oguri インタビュー ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3
2020/3/8 23:13
取材:記事・写真/RanRanEntertainment
(左から)加藤和樹 Oguri
――今回Wキャストですが、それについての思いはありますか?加藤:僕はミュージカルでWキャストのことも多くて、自分の役の苦労を分かち合える唯一の片割れだと思っているんです。そういう意味では心強いですし、相手役も二人いるのでそれぞれの良さも違うし、受ける刺激も、芝居も違うので、すごく好きでやっていて楽しいです。
Oguri:僕はWキャストは初めてなので、リハの時とかどういう感じなのだろう?と考えています。みなさんWキャストなので、回によって組み合わせが違うので感覚も変わるのだと思うと、ドキドキもありつつ、毎回フレッシュな感じになるのだろうなというのが楽しみです。
Oguri:ご飯ってどうするんですか?
加藤:(笑)本番中?
Oguri:いえ、リハ、稽古中は?
加藤:稽古中は基本的にご飯休憩は長くとらないと思う。自分が出ていないシーンの稽古の時に食べるとか。
Oguri:どこかに出ていいんですか?
加藤:基本はダメ。持ってくるか、途中で買ってくるか。場合によっては少し外に出ることもできると思う。現場の空気にもよるけど、僕はピリピリした雰囲気は好きじゃないので、楽しくやりたいなと思ってます。
Oguri:ありがとうございます。持って行きます(笑)。
加藤:ダンスをするためのアップを一緒にやりたいなと思っています。今までアクションとか立ち回りはやってきたので得意なのですが、バーレッスンなどは教えていただきたいです。
Oguri:アイソレーションとかヒップホップっぽいアップなら任せてください。
加藤:とにかくいろいろな体の使い方を教えて欲しいです。
Oguri:はい。
加藤:堅いから。体が硬いのではなくて動きが堅いの(笑)
Oguri:あ、そうなんですか?(笑)
加藤:だからアドバイスをいただきたいなと思っています。
Oguri:やりましょう。みんなで。
加藤:Season3ということでお客さまの期待値も高まると思います。この『ウエスト・サイド・ストーリー』Season1.2.3は、Oguri君ですとか、今までミュージカルをやってきた人達だけでなく、新しいいろいろな要素が盛り込まれたミュージカルになっています。その集大成、というと大きく言い過ぎかもしれないですが、やるからには僕らのSeason3が一番良かった、一番『ウエスト・サイド・ストーリー』らしかったと言っていただけるように、色の違いを見せていきたいと思っています。ぜひ観に来ていただければと思います。
Oguri:今回投入された異色枠として、どれだけかき回していけるのか、それが皆さんにとってのいい刺激になれたらと思います。また、自分にとっても本当に未知な事ばかりなので、たくさん勉強して、いいものを交換して、それがいい化学変化をして、最高の舞台になったらいいなと思っています。その結果がどうなったかをぜひ皆さんに観に来ていただきたいです。
――ありがとうございました。
前編~http://ranran-entame.com/music/66295.html
舞台は、1950年代後半のニューヨーク、マンハッタンのウエストサイド。セントラルパークを挟んで、イーストサイドが高級住宅街で、ウエストサイドには多くの移民が住んでいた時代の物語。
この頃のニューヨークは、世界中から多くの移民が夢と富を求めて集まってきた時代だった。彼らはそれぞれギャング集団を作り、お互いに敵対し合う。しかし、ポーランド系移民のトニーと、プエルトリコ系移民のマリアは偶然出会い、激しい恋に落ちてしまう。禁断の愛は多くの人を巻き込み、悲劇の連鎖を生む…。
『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3
会場:IHIステージアラウンド東京(豊洲)
日程:2020年4月1日~5月31日(日)
出演: トニー(Wキャスト) 浦井健治/柿澤勇人
マリア(Wキャスト) 桜井玲香/伊原六花
アニータ((Wキャスト)ソニン/夢咲ねね
リフ(Wキャスト)加藤和樹/木村達成
ベルナルド(Wキャスト)Oguri/有澤樟太郎
中村まこと コング桑田 やついいちろう/槙尾ユウスケ(かもめんたる) モロ師岡
公式サイト https://www.tbs.co.jp/stagearound/wss360_3/
Oguri(おぐり)
ダンサー・俳優。アメリカ最大級のコンテストで2年連続優勝の実績を持つダンスパフォーマンスグループ、s**t kingz(シットキングス)のメンバー。ロック・ジャズ・タップなど幅広いジャンルのダンスをカバーし、見るものを惹きつけるグルーヴが魅力のダンサーとして活動するかたわら、振付師としてTVCM、ドラマ、ミュージカル、宝塚歌劇団などの振付も担当。ストーリーとダンスを融合させるパフォーマンスを得意としている。2020年9月より、s**t kingz新作公演「HELLO ROOMIES!!」を全国7都市で開催予定。
(文・高橋美帆/写真・篭原和也)