取材：記事・写真/RanRanEntertainment
11月9日（金）より、「ONWARD presents 新感線☆RS『メタルマクベス』disc3 Produced by TBS」が、東京・IHIステージアラウンド東京にて上演される。7月23日より橋本さとし、濱田めぐみによるdisc1、そして9月15日より尾上松也、大原櫻子disc2と全く異なる出演者がそれぞれのカラーによる上演が行われ、最終ラウンドのdisc3を迎える。初日を翌日に控えた8日、同劇場にて舞台稽古の模様が公開され、稽古前には主演のランダムスター夫妻を演じる浦井健治と長澤まさみが会見に臨んだ。
『メタルマクベス』とは、シェイクスピア四大悲劇の一つ『マクベス』を、劇団☆新感線の主宰・演出家のいのうえひでのりと人気脚本家・宮藤官九郎がタッグを組み大胆に脚色した、メタルサウンドに彩られ生まれた新感線の代表作。2218年の人類が衰退した世界と、空前のバンドブームに沸く1980年代の日本を行き来しながら人間の愚かさが描かれる。
冒頭、浦井は「disc1、disc2とタスキが受け渡され、disc3がその集大成。いのうえさん筆頭にやってきたつもりなので、ちゃんとお客さまに帯まで届けられるようしっかりやりたい」と意気込んだ。当劇場は360度にステージが広がり、中央の客席が回転する。浦井は「（広い劇場なので）運動会みたいに走り回っています。スタッフさんも走っているし、スタンバイの位置まで皆走っているので、体力勝負です」と語る。60回公演という長い公演が初めての長澤は「今は不安と戦っている感じ。でも、なんとか最後まで無事に走りきりたい！」と気合いを込めた。
演出のいのうえについて、浦井は「メチャ厳しかった。夫人（長澤）とのシーンは千本ノックみたいだった。ランダムスター（浦井）と夫人の物語なので二人のシーンはスパルタでやっていただいた。こんなに自分の名前を健治！健治！と呼んでもらえて、食らいついてやりました」と語り、「ちょっとへこんでいるときは夫人がクッキーをくれんるんですよ。単純な男で、よし頑張ろうかなって」と稽古場でのシーンを振り返った。
また、衣装ついて話題が移り、浦井は「かなり重いんですが、通気性も抜群にいいんですが、汗だくなので、稽古場ではゴメンね、ゴメンねと思いながらやっているんですけど。ただね！『これぐらいの重さだったら、男だったら大丈夫よ！』って、ツンデレの感じで言われている（苦笑）」に、長澤が「私がよく言っているんです（笑）。恐妻、悪女の役柄なもので、普段から浦井さんにはビシバシ言わせていただいております！」と付け加えた。
舞台での歌唱が2回目だという長澤に対し、浦井は「メチャメチャうまいですよ！カッコイイですし」と褒める。長澤は「歌の意味もストーリーの中ですごく大事になってくるので、ちゃんとお客さまに届くように歌えたらいいなと思います」と自信のほどを覗かせた。
浦井は「（本作の見どころ）は全て！全てのシーンにいのうえさんの演出が行き届いているし、川崎悦子先生の振付、川原（正嗣）さんの殺陣も万全と体制で、スタッフさんもこの（劇場の）機構をフルに使っていて、ここでしか体験できないアトラクションのような舞台になっています」と力説した。
そして最後に、浦井は「新感線の舞台はすごく元気を感じますし、お客さまにそれを持ち帰っていただけることを願っています」と語り、長澤は「演じれば演じるほど素晴らしい脚本だなと思います。宮藤官九郎さんとシェイクスピア競作の舞台を本劇場で見られるのは最後だと思いますので、皆さま、ぜひ足を運んでいただきたいと思います」と締めくくった。
ONWARD presents 新感線☆RS『メタルマクベス』disc3 Produced by TBS
■日時：2018年11月9日（金） ～12月31日（月）
■会場：IHIステージアラウンド東京
■作：宮藤官九郎 ■演出：いのうえひでのり （原作：ウィリアム・シェイクスピア「マクベス」松岡和子翻訳版より）
■出演
ランダムスター／マクベス浦井：浦井健治
ランダムスター夫人／ローズ／右近B：長澤まさみ
レスポールJr.／元きよし：高杉真宙
グレコ／マクダフ柳下：柳下大
グレコ夫人／シマコ／林：峯村リエ
パール王／ナンプラー：粟根まこと
右近／医者：右近健一
エクスプローラー／バンクォー橋本：橋本じゅん
レスポール王／元社長：ラサール石井 ほか
公式サイト：http://www.tbs.co.jp/stagearound/metalmacbeth_disc3/
