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2019年3月9日 13:39

舞台『空ばかり見ていた』まもなく開幕!戦時下の純愛を森田剛×岩松了のタッグで描く

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

岩松了の書き下ろし新作であり、森田剛が主演を務める『空ばかり見ていた』が3月9日(土)から東京・Bunkamuraシアターコクーンにて初日を迎える。同劇場にて行われたゲネプロの模様をレポートする。

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舞台は反政府軍のアジト。反政府軍の兵士・多岐川秋生(森田剛)は、尊敬するリーダー吉田満(村上淳)の妹・リン(平岩紙)と恋愛関係にある。リンは女性兵士になりたいと志願するが、満は何とか翻意させようと説得を続ける。

ある日リンが暴漢に襲われ、指令部のある町に派遣されていた秋生は身を案じ慌ただしく帰還する。傷を負いながらも、リンは愛する恋人や仲間たちが自分を見守ってくれることに幸福を感じ、回復へと向かう。命の保証のない日々のなか、結婚に踏み切れない秋生と、その考えを察して共に闘いたいと願うリン、そんな彼女に戸惑う満。

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やがて、秋生が絶対的な信頼をおいていた満に対して不信を覚えざるをえないような出来事が起こる。満への感情と連動するようにリンを否定する気持ちがわき上がり、戸惑う秋生。同じころ、政府軍のスパイが組織に入り込んでいたことがわかり、事態はさらに複雑さを増していく。

愛など無用の戦時下で描かれる「純愛」。秋生とリンの心が相手への想いが深まるにつれ、どこかゆがみを帯びてくる。アジトの周りは鬱蒼とした木々に囲まれ、その向こうには美しい空が見えるが、それはまるで愛を紡ぐ人の心のように様々な顔を見せ、時には不安や恐怖もつれてくるようだった。

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森田は稽古中を振り返り「岩松さんの演出はやればやるほど深みにはまっていくいおもしろさがあり、戯曲のわからないところを自分なりに想像しながら埋めていく作業がすごく楽しかった」と述べ、その一方で「噂の千本ノックもあり、厳しさと優しさの両方を感じた」とコメントした。自身の役も含め「登場人物たちは、いずれも単にいい人という風に言い切れない、ザラザラした感じがあるのが魅力のような気がする」と分析。

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また土居役の勝地涼は「僕自身、土居に対する感じ方は日々変化しています。稽古の後半に森田さんとこのシーン、この台詞はこういう事なんじゃない?といろいろ話が出来た事が自分の中で大きかった。最終的にはすべてを二人で決めなくてもいいね、という話になった。登場人物それぞれが違う事を考えながら物語が進んでいった方がおもしろいと思った」と語っていた。

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Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019『空ばかり見ていた』は、3月9日(土)から31日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーン、4月5日(金)から10日(水)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。

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