取材:記事・写真/RanRanEntertainment
1971年にスタンフォード大学で行われた実験をモチーフに、舞台を現代の日本に移して密室で行われる心理実験を描くサスペンス映画『プリズン13』が8月30日(金)より公開される。主演の堀田真由と堀田の姉役で出演している板野友美に話を聞いた。
本作は、世界を震撼させた7日間の実在実験<スタンフォード監獄実験>を基に描く未体験の密室ゲームムービー。女子大生のマリは人気Vtuber・ソフィアが企画した公開実験に参加することになった。実験現場に到着したマリが目にしたのは4メートル四方の巨大な監獄で、この公開実験では12人の被験者を看守と囚人に分けて、監獄生活を疑似体験させるという。この「監獄実験」でのソフィアの目的は擬似監獄生活での立場や役割によって人格がどのように変化していくかを検証することだった。12人の被験者たちが極限状態に追い込まれる……。『舟を編む』などの脚本や『フレフレ少女』などの監督を務めた渡辺謙作がメガホンを取った。
—–お2人は初共演とのことですが、先ずはお互いの印象から聞かせていただけますか?
堀田: 兄がいるのですが、”お姉さんが欲しい”とずっと思っていたので姉妹役で共演できて、すごく嬉しいです。AKB48で活躍されていたころに見ていたときと、実際にお会いしてからもイメージは一緒でした。高校生の頃、文化祭で(AKB48の楽曲を)歌ったり、踊ったりしてたので、お会いできて嬉しかったです(笑)。
板野: 私には妹がいます。堀田さんのことは、ドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」をみていました。静かな役を演じていましたが、実際に会ってみると、すごい親しみやすく明るい子で、マリ役にぴったりだなと思いました。現場の空気を明るくしてくれる子だなという印象を受けました。
堀田: 板野さんはいつもいい香りがするんです。こういう女性になりたいなって思います。
——オファーが来て、台本を読んだときの感想を聞かせてください。
堀田: 「3年A組~」が教室で人質になるお話だったので、教室から監獄に移動した感じでした(笑)。密室は変わらないなって。
—–心の変化が難しい役でしたが、どのようにアプローチされたのですか?
堀田: マリの気持ちが強くなる部分を大切にしていきたかった。途中で看守役から囚人役に変わるので、気持ちの変化をリアルに演じるように工夫しました。
—–板野さんの役は男前な格闘家ライターで、旦那(前野朋哉)さんもいて……。 どんな役作りをされましたか?
板野: 男らしく演じるって、難しくって……。旦那さんの前で強がったりするのも、私がちっちゃいので、強がって見せる演技には苦労しました。ボクシングするシーンも自分が大きく見えるように工夫したりしました。妹のマリの前でカッコイイお姉ちゃんに見えるようにするにはどうすればいいかなって。
—– いつも輪ゴムを旦那さんに飛ばしていますね。
板野: そうなんです(笑)。輪ゴムキャラにしようと監督がおっしゃって……。毎日練習しました。夫役の前野さんが「本気で当ててね」と言ってくれて助かりました。
—–前野さんはどんな方でしたか?
板野: やさしく包み込んでくれるようなとても優しい方でした。
<後編に続く>