取材:記事・写真/RanRanEntertainment
漫画雑誌「ミスターマガジン」(講談社刊)に1996年から2000年まで連載された、野中英次によるギャグ漫画『課長バカ一代』(講談社刊)が、主演・尾上松也で来年1月より実写ドラマ化。11月13日(水)、都内にて制作会見を行われ、尾上松也ほか、キャストの木村了、永尾まりや、板橋駿谷、武野功雄、若槻千夏、市川左團次が役衣装姿にて登壇した。
後列左から:武野功雄、木村了、板橋駿谷、AIロボのボブ
前列左から:若槻千夏、尾上松也、永尾まりや、市川左團次
主人公のバカ課長・八神和彦を演じる歌舞伎界のホープ、尾上松也が、本作では、端正な顔立ちを限界まで崩しての“バカ”演技に挑戦する。ある日上司に呼ばれ、いきなりの昇進。任命された肩書は、「課長補佐代理心得」。微妙な肩書に困惑しながらも、仕事に励む(?)八神。果たして、昇進を果たした八神に、これからどんな試練が待ち受けているのか?
松也は本作について、「漫画として非常に面白くて、言っていることがめちゃくちゃ。どうやって30分ドラマにするのって、正直思いましたけど、この気心の知れたメンバーなので、何にしても楽しくできると思いました」と語る。
八神に惹かれる部下の前田を演じた木村は「(爆笑連続の現場について)発信は松也くん。誰かが失敗すると、松也くんが『ウェーイ』、それに釣られてスタッフさんも『ウェーイ』となって、『ウェーイ』で失敗が帳消しにされる、とっても幸せな現場でした」と振り返った。
女子社員・小泉梨花子役の永尾は「唯一まともな役をやったんですけれど、笑いをこらえるのに必死でした。松也さんと対面で話すシーンが多く、松也さんがいつもふざけているので、真面目な顔もふざけているのかなって思って。普通のシーンでも顔を見て笑っちゃいました。人の顔を見てNGを出したのは初めてでした」と語り、「ちょっとニヤっとしてしまって、最終的にはレフ板で松也さんの顔を隠してもらった」ことを明かした。
原作では太ったオジサンだったという天使役に挑んだ若槻は「松也さんとの2人のシーンでは、(松也の)顔芸がすごい。本番では顔芸がリハーサルより激しく、それに淡々と対応しなければならない役で、笑いをこらえるのが大変でした。原作を超える顔の表情、バカさ加減をアドリブで出してくださり、すごく楽しいドラマでした」と松也の顔芸を絶賛した。
顔芸を絶賛された松也は「あれは自分としては不本意。原作が無表情で、そこが面白いと思いましたので、現場に入って、全てのハチャメチャなことは無表情でやろうと思っていたんですけど、私の技術では無表情は表現しきれず、顔(芸)に逃げた」と悔しさを明かした。
八神が勤める松芝電機社長を演じた左團次はコメディドラマに出た感想を聞かれ、「この作品は面白くございません(キャストたち大爆笑!)。それは、私の出ているシーンだけでございます。私のところは目をつぶって観てもらって、ほかのシーンをゆっくり楽しんでいただきたいと思います」と貫禄たっぷりに語った。
松也は来月からナウシカ、浅草公演、エリザベートと大作出演が続く。その中で、こういうバカっぷりを出すことに躊躇はなかったか?という問いに松也は「何の躊躇もなかったです(笑)。普段バカ寄りなものですから、こういう役は性分にあっていると自負しておりました。そして、以前ふざけたドラマを作ったチームと一緒だったので上手くいくと思いました」と語り、最後に「(本作は)ひと夏、皆でバカをし尽くしたドラマ。登場人物のほとんどがバカですが、その中でなぜかちょっと感動するところもございます。あるときは八神だけが唯一まともなことを言っている回もある。日頃のストレスを発散できるようなドラマになっていますから、必ず毎週観てバカ笑いをしていただければ、我々もバカをした甲斐があると思います」と締めくくった。
◆『課長バカ一代』 放送・配信予定
放送:2020年1月12日(日)より、BS12 トゥエルビにて 全11話=(1話=30分)10話+スピンオフ1話
配信:2020年1月4日(土)より、ひかりTVにて 全12話=(1話=30分)10話+スピンオフ2話(15分:2ep)