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2020年1月29日 14:52

佐藤浩市、記録としても記憶としても残る映画!『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)ワールドプレミア

映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)ワールドプレミア

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2011311日午後246分、東日本大震災発生。福島第一原発事故の関係者90人以上への取材をもとに綴られたジャーナリスト、門田隆将(かどたりゅうしょう)渾身のノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」を映画化した『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)のワールドプレミアが、1月26日(日)に都内で行われ、佐藤浩市、渡辺謙、吉岡秀隆、緒方直人、平田満、荻原聖人、佐野史郎、安田成美、若松節朗監督が登壇した。

舞台挨拶を前に五嶋龍、長谷川陽子、NHK東京児童合唱団、東京フィルハーモニー交響楽団、岩代太郎によるオープニングアクトとして本作のサウンドトラックより「Chapter All Life」、「Chapter Home Country Forevermore」、「Be with Danny Boy」の3曲が披露された。

主役となる福島第一原発12号機当直長・伊崎利夫を演じた佐藤は「先日キャンペーンで福島を訪れて本作を上映しました。福島から始めなければいけないだろうと思っていましたし、福島の方々に作品を見ていただくことは非常に怖いことです。公共の電波で津波の映像が流れる前には『津波の映像が流れます』というテロップを流さなければ映像を流すことができません。暗い映画館の中でとても辛い映像を見なければならないので、被災された方や被災された方をご家族・友人に持つ方々、福島の方や宮城の方に見ていただくことは恐怖でもありますけど、それを乗り越えらなければいけないんです。エンディングまで作品を見たときに 必ずこの映画は記録としても記憶としても残るだろうと思います。それをまず福島に持って行きました。そして本日東京の皆さんに見ていただいて、これから全国に持って行きます」と本作に対する強い意気込みを語った。

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続けて福島第一原発所長、吉田昌郎を演じた渡辺は「郡山で当時高校生の時に被災し、TV局のアナウンサーになった方のインタビューを受けました。『最初は体の震えが止まらなくなり、それでも最後まで見なければいけないと思っていても途中で心が折れそうになりました。電気が無く携帯もパソコンも見ることが出来ない中で色々なニュースが飛び交っていたけれどこの映画を見ることで、当時何が起きていたのかということがわかりました。ありがとうございます』という言葉をいただいたときはこの映画を届けていける自信をいただきました」とコメントすると、若松監督も「お二人に対して思うことは福島の方に寄り添ってお話しをしてくれているので映画が始まる前にお客さんが泣いているんです。福島の皆さんが映画を見終わった後に『このような映画を作ってくれてありがとうございました』と言ってくれたことがとても嬉しかったです」と先日行われた福島キャンペーンでの一幕を語った。

また過酷な撮影中の雰囲気を聞かれた佐藤は「本作は時系列に沿って順撮りしているので、私含めた中央制御室のメンバーは色々と思いながら現場にいるんですけど、シーンを重ねていく内にみんな同じ境遇の中にいるという意識が強くなっていきました。結束感というものが普通の映画とは違うものでしたね」と撮影を重ねていく内にチームとしての結束力が生まれてきたことを述懐した。

最後に渡辺が「なぜ作品タイトルが英語表記なのか、福島県郡山から発信したものが東京に来てこれから全国に向かってそして世界に向かってこの映画届けるために『Fukushima 50(フクシマフィフティ)というタイトルになったんだと思います。この映画を見ていただいたら何か素晴らしいパワーを届けられるに違いないと信じています」と挨拶をし、佐藤は「災害というものはいつも深い傷跡、爪痕を残すものです。その負の遺産を我々のほんの少しの努力で遺産として明日へそして未来へバトンとして渡すことができるはずです。この負の遺産を明日への遺産に変えられるよう皆さん願っていてください」と願いを込めた。

映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)は3月6日(金)に全国公開される。

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