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2020年7月29日 22:49

新星・芋生悠(いもうはるか)、真っ暗な同じ景色のなか「朝を迎えてやるぞ」と思える作品!映画『ソワレ』完成報告会

W主演の村上虹郎、芋生悠 映画『ソワレ』

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豊原功補、小泉今日子、外山文治監督らで立ち上げた映画制作会社「新世界合同会社」の第1回目プロデュース作品『ソワレ』の完成報告会が、7月28日(水)テアトル新宿で行われ、W主演の村上虹郎、芋生悠(いもうはるか)、外山文治監督、豊原功補プロデューサーが登壇した。芋生は100人以上のオーディションから大抜擢された最注目の新星だ。

俳優を目指して上京するも結果が出ず、オレオレ詐欺に加担して食い扶持を稼ぐ翔太(村上)は、ある夏の日、故郷・和歌山の海辺にある高齢者施設で演劇を教えることになり、そこで働くタカラ(芋生)と出会う。この出会いが二人の運命を変えることになっていく。タカラが刑務所帰りの父親から激しい暴行を受けている姿を目撃した翔太は咄嗟に止めに入るが、気づいた瞬間、それを庇うタカラの手は血に染まっていたー。若い男女の切ない逃避行の結末は? 

 

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本作で演じた翔太という主人公の役作りについて、村上は「作ろうとしても作りこめず、理解しようとしても肩透かしを食らう感じで、悩みに悩んで現場に行くしかなかったし、行かないとわからなかった」とその難しさを吐露する。

一方、父親から暴力を受け、トラウマを背負うタカラを演じた芋生は「脚本を読んだ段階で、かなり覚悟を決めないといけないなと思いました」と振り返り、「本当に強い子で、すごく美しい子だと思いました。そんな子でも、ひとりでは戦えないので、そばに寄り添って一緒に歩めたらいいなと思いました」と明かす。

外山監督は主演の2人を絶賛。村上について「現在の若者を重ねるには、彼しかいないという確信の下で選んだ」と語り、芋生についても「出会った時に、タカラという役には彼女が必要だと思った。ベストマッチだったんです。素敵な2人と巡り合えました。」と力強く語った。

豊原プロデューサーは新会社設立について、外山監督の短編『此の岸のこと』を観て感銘を受け、その外山監督から「手伝ってほしい」と声を掛けられたことがきっかけだと語り、「どうせやるなら本腰を入れて、テキトーにやっていると思われたくなかったので、会社を作って乗り込もうと思った」とその強い思いを明かした。

村上は、早朝撮影のとき「朝、ホテルの玄関に行くと、小泉さんが車をつけて、助手席を開けて『おはようございます!』って専用ドライバー状態で待っていてくださいました(笑)」とあの小泉今日子を“アシ”として使っていたと告白。 

豊原プロデューサーは「予算が潤沢と言える作品ではないので、我々も働かないと(笑)」と照れくさそうに語ったが、芋生も「大先輩で、“天下の”と言ってもいいお2人が、汗水たらして動いてくださって、私たちがのびのびとやれる環境を作ってくださいました。寝る時間もなかったと思うんですけど、それでも生き生きとされていて、それが活力になりました」と感謝の気持ちを口にしていた。

 

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最後に芋生は、「いまだからこそ見てほしい映画になっています」と語り、ソワレというタイトルが“夜明け前”という意味を持つことに触れ「真っ暗な同じ景色ばかり続いて、この夜は終わらないんじゃないかと思うことがあるけど、これを見たら『朝を迎えてやるぞ!』と思える、そんな作品になっていて、少しの希望を持ち帰っていただくことができると思います」と、まさに映画に関わったすべてのキャスト、スタッフの思いを代弁するかのような力強いメッセージで映画をアピールした。

映画『ソワレ』8月28日(金)より全国公開される。

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