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2020年8月27日 12:58

中村倫也・主演 映画『人数の町』公開記念大当たり祈願&完成記念会見

中村倫也、石橋静河 映画『人数の町』公開記念大当たり祈願

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祈祷の感想について中村は「僕の邪念が全てふり払われましたので、今日はつるんとしたコメントしか出なそうです(笑)」と挨拶。これに対し石橋は「楽しかったです」とニッコリ。すると中村が「どんな場所にありましたか?」と石橋からたくさんのコメントを引き出そうと質問を開始。「ビルに囲まれた神社だったけれど、昔ながらの雰囲気の良い場所でした」と付け加え、コンビネーションの良さを見せていた。

 

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浴衣姿で登場した中村と石橋。シックなカラーの浴衣姿の中村は「数年ぶりの浴衣です。腹の座りがどこだかわからなくてちょっとそわそわしています」、爽やかな藤色にもみじをあしらった浴衣で登場した石橋は「昨年の撮影で着て以来です」と笑みを浮かべていた。これに対し、長編映画初挑戦となる荒木監督は「僕には浴衣が準備されてなかったです。着たかったです」としょんぼり。すると中村がすかさず「新人(監督)さんにはないんですね(笑)」と笑顔でツッコミを入れる場面もあった。

主人公・蒼山哲也役について、中村は「特徴もなく、流されるままに生きてきた男」と解説。続けて「主義がない男だけど、石橋さん演じるヒロイン・木村紅子やさまざまな人と出会うことで変わってどうかわっていくのかが見どころです」と述べた。対して紅子は明確な意思を持っているキャラクター。演じた石橋は「その頑固さで、“町”に馴染めずに、どこかおかしいよということを必死に訴えています。そのあとは……、ね(笑)」とネタバレにならないようにキャラクター説明をしなければならない状況に、複雑な表情を浮かべる場面もあった。

 

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映画が完成したことについて、荒木監督は「たった一人で孤独に脚本を書き始めるところから始まりました。それが今、日本で最高レベルのお二方に演じてもらうことで立体化したことに感動しています。撮影中は、リハーサルの段階から、うれしくて涙が溢れそうになるのを必死に抑えて、ベテラン監督のように堂々と振る舞うように心がけていました」とコメント。

舞台となる“町”は、ちょっとした労働のようなことをやれば衣食住が保証されるという不思議な場所。そんな“町”の印象について、中村は「場所、空間、表情、言葉遣いなど、ひとつひとつがなんか異様でしたし、違和感はぬぐえませんでした。でも考え方を変えて、頭を切り替えれば居心地が良かったりするのかなという感覚でいました」と振り返る。石橋は「紅子は町に入って行く側の人。ひたすら怖いし、気持ち悪いし、不気味で嫌な場所だと思っていました」とコメントした。

 

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注目してほしいポイントについて、中村は「石橋さんの……」としばらくためてから「瞳です」とアピール。その理由は「本当にキレイな瞳なんです。こんなに光が集まる眼球僕、持ってないですもん」と独特の表現で石橋の瞳の美しさを解説。続けて「紅子の登場で物語が動き、青山も揺さぶられて行く。それが成長なのかどうかわからないけれど、変わるきっかけとなる紅子の登場は見どころですね」と強調した。石橋は大きな意味があるシーンではないと前置きしながら「逃避行して海辺でけだるそうに過ごす二人のシーンがすごく好きです」と告白。「二人が大変な生活をしている様子がよくわかるシーンです」と説明していた。荒木監督は「僕の映画作りの狙いは、画面の中でいろんなものがいっぺんに動いていること。つまり、絶対ここを見て!という注目ポイントを作らないことを心がけました」と映画作りのこだわりを明かしていた。

映画の楽しみ方について中村が「映画や作品は、観る人のコンディションが影響するものだと思っています。自由に受け取ってもらえたら本望です」と語ると、石橋も「私自身、1回目と2回目の感想は違いました。そういう効果のある作品だと思うので、自由に観ていただければうれしいです」と笑顔を浮かべていた。

9月4日(金) 新宿武蔵野館ほか 全国ロードショー

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